太陽光発電を導入して、どのくらいの利益が期待できるのか?それには初期投資額をどれくらいの期間で回収できるのかにかかっています。正確なシミュレーションを行って計画的に太陽光発電を運用して着実に利益が出せるようにしたいものです。今回はどのくらいの期間で初期投資額が回収できるのか、そのシミュレーション方法について調べてみました。

どれくらいの期間で回収できるのかのシミュレーション方法

太陽光発電の規模や発電性能、設置する地域などで設置にかかった初期投資を回収する期間が変化します。ほとんどの場合、8年から12年の間で回収できているようですが、安心できるより詳細な回収期間が知りたいものです。シミュレーション方法について解説しましょう。

太陽発電のシミュレーション

太陽光発電の初期費用を回収する期間についてのシミュレーションには、以下の情報が必要になります。

  1. 太陽光発電メーカー、型式ナンバーなど
  2. 太陽光発電の年間発電量
  3. 太陽光発電所の規模、ソーラーパネルの出力など
  4. 発電所を設置する場所
  5. およそ10年間の発電量の推移グラフ

これらの材料をそろえて太陽光発電メーカーや設置業者などにシミュレーションを依頼すると、詳細なシミュレーションのデータが提示されます。

シミュレーションデータの中で重要なポイント

シミュレーションのデータには費用対効果という項目があります。費用対効果とは、太陽光発電にかかる初期費用の額を、発電による売電収入で返済できる期間が表示されています。費用対効果に表示されている期間が短いほど、売電による利益が多くなります。

シミュレーションデータには他にもたくさんの項目がありますが、費用対効果さえわかれば、初期投資を回収する期間がわかります。

費用対効果の計算式

費用対効果を割り出す計算式は次のとおりです。
初期投資額 ÷ 年間の売電収益(売電収入から経費を差し引いたもの) = 回収にかかる年月

また、投資の利回りの計算式は以下の通りです。
年間の売電収益(売電収入から経費を差し引いたもの) ÷ 初期投資額 = 投資利回り

具体的な例を当てはめて計算してみると

A初期費用:110万円 年間の売電収益(売電収入から経費を差し引いたもの):12万円
1,100,000÷120,000円=9.17年 (回収期間) となります。

B初期費用:100万円 年間の売電収益(売電収入から経費を差し引いたもの):11万円
1,000,000÷110,000円=9.1年 (回収期間) となります。

上記の計算では、AのタイプよりもBのタイプの方が初期投資の回収年月が7ヶ月ほど短くなるので、Bの方が地域にあっていて回収効率が良いという事になります。

太陽光発電メーカー別の初期投資の回収期間(住宅用の概要)

太陽光発電メーカー別の初期投資を回収する期間について調べてみました。あくまでも目安なので、地域の気象条件などによって若干の誤差があります。

TOSHIBA(SPR-250NE-WHT-J)
設置容量(パネル枚数):5.00kW (20枚)、相場価格(税込):197.1万円、相場kW単価(税込):39.4万円/kW = 回収数:10.88年

Panasonic(VBHN245SJ33)
設置容量(パネル枚数):5.15kW (21枚)・相場価格(税込):196.5万円・相場kW単価(税込):38.2万円/kW = 回収数:10.65年

SHARP(NQ-220AE)
設置容量(パネル枚数):5.28kW (24枚)・相場価格(税込):191.3万円・相場kW単価(税込):36.2万円/kW = 回収数:10.47年

長州産業 (HIT)CIC(SC-N245SJ03)
設置容量(パネル枚数):5.15kW (21枚)・相場価格(税込):195.5万円・相場kW単価(税込):38.0万円/kW = 回収数:10.39年

長州産業 (Gシリーズ)CIC(CS-310G21)
設置容量(パネル枚数):5.58kW (18枚)・相場価格(税込):213.6万円・相場kW単価(税込):38.3万円/kW = 回収数:10.88年

長州産業 (Bシリーズ)CIC(CS-250B41)
設置容量(パネル枚数):5.00kW (20枚)・相場価格(税込):172.9万円・相場kW単価(税込):34.6万円/kW = 回収数:9.67年

Canadian Solar(MOD-CS6V-225MB)
設置容量(パネル枚数):5.40kW (24枚)・相場価格(税込):181.7万円・相場kW単価(税込):33.6万円/kW = 回収数:9.70年

Q.cells(Q.PEAK S-G3 220)
設置容量(パネル枚数):5.28kW (24枚)・相場価格(税込):172.6万円・相場kW単価(税込):32.7万円/kW = 回収数:9.38年

シャープ (標準タイプ)SHARP(NU-215AE)
設置容量(パネル枚数):5.16kW (24枚)・相場価格(税込):179.3万円・相場kW単価(税込):34.7万円/kW = 回収数:10.88年

三菱電機 (マルチルーフ) (PV-MA2300L)
設置容量(パネル枚数):5.06kW (22枚)・相場価格(税込):181.5万円・相場kW単価(税込):35.9万円/kW = 回収数:11.22年

京セラ (エコノルーツ)Kyocera(KJ220P-3MRCG)
設置容量(パネル枚数):5.28kW (24枚)・相場価格(税込):192.5万円・相場kW単価(税込):36.5万円/kW = 回収数:11.46年

となっており、長州産業 (Bシリーズ)CIC(CS-250B41)とCanadian Solar(MOD-CS6V-225MB)、Q.cells(Q.PEAK S-G3 220)の3タイプで初期投資の回収期間が10年を下回ることがわかります。

どの太陽光メーカーの場合も約10年から12年ほどの初期投資の回収期間となっているようです。ただし、住宅用太陽光発電の固定買い取り期間も10年なので、10年目で初期投資が回収できたとしても、それ以降の利益になる収益額が未定となっています。

このような事情を考えて、できるだけ10年以内に初期投資額が回収できるように計画を立てることが大切です。