不動産投資と比べる産業用太陽光発電投資のメリット・デメリット

2020年には東京オリンピックを控えていることから、不動産投資への注目も集まっています。また、東日本大震災以降では太陽光発電投資が注目されており、人によっては不動産投資と太陽光発電投資のどちらを選ぶか悩んでいることでしょう。

不動産投資は歴史があり、賃貸収入や売買収益の2つについて実績やデータがあるため、こちらを選ぶケースもあるでしょう。また一方で、太陽光発電投資についても売電収益について、自家消費など電気代の軽減も可能なので魅力を感じる場合があります。

しかし、不動産投資と太陽光発電投資について、どのような比較を行うことが大切なのか分からないということもあり、太陽光発電投資のメリットやデメリットについても分からないといったケースが考えられます。

そこで今回は、太陽光発電投資について不動産投資を比較した場合のメリットとデメリットから、特徴を解説していきます。

不動産投資とは賃貸収入や売買収益で利益を得る方法

まずは、不動産投資の仕組みと収益の流れについて簡単に解説します。不動産投資というと、漠然としたイメージで家賃収入などを考えますが、具体的な仕組みについて分からないと太陽光発電投資と比較することができません。ですので、不動産投資についても基本てきな部分を知っておく必要があります。

不動産投資は物件を購入し賃貸収入などを得て運用していく

不動産投資とはマンションやアパート、一軒家などを購入して第三者に貸すことで賃貸収入を得たり、購入した物件の価値が高くなったところで売却益を得たりする2つの収益方法が基本です。

また、賃貸収入はインカムゲインと呼び売却益はキャピタルゲインと呼びます。不動産投資の主な特徴は、様々な物件に投資を行うことができる点と、空室リスクを抑えれば定期的に収益を得られる点でしょう。

不動産投資というとアパートの購入をイメージしますが、実際はマンション投資とマンションの一室のみ購入するケース、アパート投資や倉庫や商用店舗の購入、一軒家や駐車場投資など様々な物件に投資することができます。また、一軒家の場合は土地ごと購入できるため、住居用として用いることもできるので、不動産投資は柔軟性が高いことが分かります。

また、不動産投資を知る上で欠かすことのできない要素が、利回りの仕組みについてです。不動産投資における利回りとは、投資に対するリターンの割合なのですが、地域性や周辺環境によって利回りが高いほどリスクが高まるので気を付けましょう。

また、利回りの計算方法は、簡易的な計算方法といえる表面利回りと、諸経費など具体的な数値を当てはめる実質利回りの2種類があります。実際に運用する際は、実質利回りで計算する方が良いでしょう。

太陽光発電投資とは太陽光発電で発電した電気を売却して利益を得る方法

続いては太陽光発電投資の仕組みと、収益の流れについて分かりやすく解説していきます。太陽光発電投資は、住宅の屋根に太陽光パネルを取り付けるイメージがありますが、実際は地面に架台という台を設置して、その上に太陽光パネルを取り付けるタイプもあり、こちらも運用方法に幅があります。

家庭用太陽光発電のメリットデメリットはこちら

家庭用太陽光発電のメリットとデメリット

太陽光発電投資は電気を売ることで収益を得られる

太陽光発電投資は、住宅や空いた土地や倉庫などに太陽光システムを設置し、太陽光発電で発電した電気を電力会社へ売却することで、利益を得る仕組みが基本となります。

また、太陽光発電投資においては、出力10kw未満が住宅用太陽光発電、10kw以上が産業用太陽光発電と区分されていて、これらが売電時の買取価格や買取方法に大きく影響します。

固定買取価格制度とは、再生可能エネルギーの普及促進を目的として制度で、電力会社が買い取った電気の価格が一定期間固定価格になります。そして、住宅用太陽光発電の場合は、固定買取期間が10年間の余剰買取方式で、産業用太陽光発電の場合は固定買取期間が20年間で全量買取方式が適用されています。

余剰買取方式というのは、太陽光発電投資で発電した電気のうち、自家消費を経て余った電気だけを電力会社へ売ることができる制度です。住宅用太陽光発電は、余剰買取方式のみとなっています。

全量買取方式は、太陽光発電投資で発電した電気のうち、全ての電気を電力会社へ売却することができる制度で、産業用太陽光発電の場合はこちらと余剰買取方式どちらも任意で選ぶことができます。

また、太陽光発電投資では、固定買取価格の下落によって近年自家消費や節電を軸にした運用方法が注目されています。

太陽光発電投資と不動産投資のメリットとデメリット

ここからは、今回のテーマでもある太陽光発電投資を不動産投資と比較した上で、どのようなメリットやデメリットがあるのか紹介していきます。収益の安定性から利回り、太陽光発電投資にどのようなリスクがありリターンがあるのか、分かりやすく解説していきます。

収益性や利回りなどでは太陽光発電投資にメリットがあるといえる

不動産投資と比較した際に、太陽光発電投資でメリットといえる点の1つ目は、利回りが不動産投資よりも少し低いですが、安定性という点で優れているといえます。不動産投資の利回りは、1%から15%までと幅広く交通網が発達している都心に近い方が、より利回りが低くなります。

対して、太陽光発電投資の場合は8%から11パーセントと、不動産投資と比較すると幅が狭く不動産投資よりも低い傾向にあります。しかし、不動産投資における利回りは、高い程リスクがあり、例えば地方で空室リスクが高く、周辺の利便性も悪いといった要素を含んでいることが多いです。

対して、太陽光発電投資の場合は、空室リスクは勿論ありませんし諸経費や手続き費用についても不動産投資よりも低いといえます。また、地域性についてもあまり違いはなく、重要な要素は発電効率なので利回りに対するリスク要因は、少ないといえます。従って、利回りと利回りに含まれるリスクという2つで比較した場合、太陽光発電投資にメリットがあるといえます。

続いて2つ目は、長期的な収益性という点についてです。不動産投資の場合は、入居者が存在すれば毎月家賃収入を得ることができますし、物件価格が上がれば売却益で収益を得る事も可能です。しかし、10年先の長期的な収益性という点を同一物件で推測することは、難しいといえるでしょう。なぜなら、空室リスクは入居者の事情によって、常に変化するものなので、必ず10年後も同じ金額の家賃収入が入るとは限りません。

対して、太陽光発電投資には、固定買取価格制度があるので申請年度から10年間もしくは20年間は固定価格で売電できます。したがって、産業用太陽光発電の場合、10年後の収支バランスについても計算することができますし、住宅用太陽光発の場合も売電価格に合わせて消費電力の抑制などを心がければ、収支バランスを維持することが可能です。

従って、長期的な収益性という点でも太陽光発電投資にメリットがあるといえます。

担保としての価値などでは太陽光発電投資にデメリットがある

続いて、不動産投資と比較した場合の、太陽光発電投資のデメリットについてですが、1つは、担保としての価値について考えられます。

不動産投資の場合、基本的に物件と土地が消えてなくなることはありませんので、担保として価値のあるものとして扱うことができます。しかし、太陽光発電投資の場合は、住宅用太陽光発電は自宅の土地のみですし、産業用太陽光発電として大きな土地を購入しても基本的に地方の山間部など担保価値の低い場合が多いです。従って、太陽光発電投資の場合は、担保としての価値でデメリットといえます。

他には、設備の故障リスクが考えられます。不動産投資の場合は、物件の修繕費用や定期的な保守点検費用などが掛かります。対して、太陽光発電投資の場合も、設備の定期点検や維持管理コストがあるため、一概にメリットといえません。

また、故障した場合は、一時的に売電収益が滞るので、不動産のように壁を一部修繕している時も入居者から家賃収入が入る状況とは大きく異なります。ですので、故障といった場合も不動産投資と比較して太陽光発電投資に、デメリットが発生するケースもあります。

太陽光発電投資は成長期といえ今後は発電効率の上昇が期待される

不動産投資と比較して、太陽光発電投資にもいくつかのメリットやデメリットがあります。しかし、太陽光発電投資は太陽光パネルの発電効率上昇や、自家消費による節電効果など様々な期待できる要素があり、今後も成長市場といえます。

また、太陽光発電投資の大きなメリットは、収益性だけでなく災害時などの停電時に非常用電源として用いることができ、優れています。

不動産投資と太陽光発電投資どちらを導入しようか迷っている方は、太陽光発電尾の自家消費というメリットも考えるか、それとも物件としての価値を重視するかで考えてみるのもいいでしょう。

また、太陽光発電投資を検討する場合は、複数の施工業者や販売店から比較するのが大切なので、相見積もりによる比較・検討がおすすめです。