太陽光発電の部品が盗まれることはない?【太陽光発電投資Q&A】

太陽光発電投資の準備を進めていると、売電収入や利回り、想定される発電量など収支バランスのみに注目しがちですが、防犯対策にも力を入れる必要があります。しかし人によっては、太陽光発電設備は自然災害や劣化による破損を中心に想定しているでしょう。

太陽光発電のパーツ類は盗難されるリスクがあります。ですから、盗難被害に遭わないよう原因や盗難事例、防犯対策について覚えておくことが大切です。ただ、普段考える機会の少ないことですから、急に盗難対策をしようと考えても分からないことが多いのも事実です。

そこで、太陽光発電投資を行う方が疑問に感じやすいポイント、盗難被害と防犯対策を中心に解説していきます。一見しますと、重くて盗難されにくいイメージのある太陽光発電設備ですが、意外な部分が盗難されやすいという傾向が出ています。

この機会に家族などと話し合って、盗難被害に遭わない対策について準備などをしておきましょう。

太陽光発電の機器やパネルの盗難被害は実際にある

人によって感覚は違いますが、太陽光発電システムのパーツが盗まれる事例をイメージしにくいのではないでしょうか。太陽光パネル1枚の重量は約16㎏から20㎏と、人の手で運ぶことができる重さです。ただし、1枚当たりの面積が1㎡以上と、盗難を行うには運びにくい大きさといえます。

ですから、盗難されやすいのか分かりにくく、実感が湧かないため防犯対策に力を入れてないケースがあります。しかし、実際に盗難被害は起きていますから、いくつかの事例を参考に、盗難被害のパターンを覚えましょう。

太陽光発電ではパネルの盗難もある

太陽光発電設備のうち、太陽光パネルは面積が大きく盗難されにくいと感じる方もいます。確かに、盗難被害のケースとしては、多いとはいえないでしょう。しかし、太陽光パネルを盗難する犯罪者も存在しますから、注意が必要です。

盗難ケースの1つとして、茨城県で建設中だった太陽光発電所で、太陽光パネルの盗難被害あります。被害内容は、太陽光パネル500枚を盗まれるという、大規模なものとなっておりパネルの盗難の中でも特に被害が大きいです。

この発電所は、企業が建設しているもので、7300枚の太陽光パネルを設置する予定でした。しかし、建設途中ということもあり、資材置き場から500枚もの大量の太陽光パネルが盗難されました。

太陽光パネルが盗難されるパターンには、設置工事途中を狙うことがあります。太陽光パネルは、感電リスクや架台や周辺機器から外す手間が掛かるため、資材置き場から盗まれやすいです。

太陽光発電設備の送電用ケーブルを盗難

太陽光発電設備のパーツが盗難されるケースとして、太陽光パネルよりも多いのが送電用ケーブルです。一見しますと、太陽光パネルの方が盗難されやすいイメージですが、送電用ケーブルは運びやすく、売買されやすいなどのポイントがあります。

送電用ケーブルは、切断しやすくまとめて運びやすいなどの特徴があります。また、銅で出来ているため、盗難後に売却されて換金されるという被害まで起きています。貴金属類の盗難というと、金などが目立ちますが銅も盗難されています。

特に新興国では発展が急速に進んでいるため、銅線や銅の需要も高いです。従って、創で煮用ケーブルを切断・盗難し、海外で売るといった流れができています。また、海外に逃げられてしまいますと、警察でも捜査が難しいため、より盗難対象として見られる傾向もあり危険です。

産業用太陽光発電設備で被害が多い

太陽光発電といえば、一般の方は住宅やオフィスの屋根に取り付ける、出力10kw未満の太陽光発電設備をイメージしますが、他にも産業用太陽光発電設備やメガソーラーなど法人向けのシステムも存在します。

そして、盗難被害が起きやすい傾向にあるのは、産業太陽光発電設備とされています。理由の1つとして挙げられているのが、産業用太陽光発電設備の立地条件にあります。

住宅や事務所の屋根に取り付けるタイプは、少なからず一目の付く場所に設置されており、盗難しにくい環境となっています。

例えば、住宅用太陽光発電の場合は、盗難するために車両や道具を隠す場所が少なく、近所や家主などにばれやすいです。

一方産業太陽光発電設備の場合は、山間部や周辺に施設や住居がない広い土地に設置しています。ですから、常駐しているスタッフ以外で、設備に異変があった時などに発見できる人はいません。また、人目に付かない場所でもありますから、盗難する人が敷地に入ってもばれにくく、盗難ルートを確保しやすいです。

太陽光発電の盗難や種類は状況によって変わる

太陽光発電設備のパーツや機器が、盗難されるケースは設備状況や施設規模、その時の状況によって変わります。ですから、ここでは盗難されやすいケースや、設備ごとの状況に関する違いをご紹介していきます。

送電用ケーブルは施工前後関わらず盗難されやすい

太陽光発電設備の施工が完了しますと、稼働するため容易に盗難されないだろうと考えることが多いです。不用意に触りますと、感電事故を引き起こすリスクがありますし、シリアルナンバーの登録が完了していますから難しいのも事実です。

しかし、だからといって盗難されない訳ではありません。例えば、夜間など発電しない時間やタイミングを狙って、送電用ケーブルを盗むケースもあり防犯対策は必須です。

条件が整えば住宅用太陽光発電システムも狙われる可能性がある

太陽光発電のケーブルやパネルなどが盗まれる事例は、産業用太陽光発電で多いです。従って、住宅用太陽光発電システムを住宅に搭載している方は、盗難されないと安心するでしょう。

しかし、住宅用太陽光発電は盗難対象になっていないことには繋がりません。こちらの設備も条件が整えば、盗難対象となる危険性があります。

例えば、近隣住民が自宅にいないタイミングがあり、更に家主もいない時間帯が重なってしまえば、バレにくいため盗難リスクが上がります。

ですから、施設規模に関わらず防犯対策を行いましょう。

防犯対策を施して盗難被害を防ぐ

太陽光発電の盗難被害リスクを抑えるためには、防犯対策を施すことが大切です。しかし、防犯対策といっても、太陽光発電設備に何をすればよいか分からないことが多いでしょう。

ですから、ここで防犯対策に関するポイント3つをご紹介していきます。

防犯用監視カメラを設置する

太陽光発電に関わらず、防犯カメラを設置するのは、防犯対策の基本中の基本です。防犯カメラがあれば、万が一盗難された場合でも証拠になりますし捜査に役立ててもらえます。

また、産業用太陽光発電設備など、大規模な設備の場合は山間部など人の少ない土地に設置します。そうしますと、監視していることに気付かせることが、防犯対策になります。

ですから、防犯カメラを設置して監視しているサインを示すことが大切です。

産業用太陽光発電は侵入禁止の柵や有刺鉄線を設置する

産業用太陽光発電の場合は、夜間など人のいないタイミングができてしまいます。ですから、そもそも侵入させない施設作りに、力を入れるようにしましょう。その1つが、太陽光発電設備の周囲に、有刺鉄線付きフェンスなどを設置することです。

盗難されにくい効果がありますし、仮に侵入されてもケーブルやパネルなどを運ぶ隙間を作らせないようにできます。

光や音を発生させる装置を設置する

センサーライトや人が近づくと大音量で警告音がなるような、ツールを施設の周囲に設置しておくといいでしょう。いつでも監視しているというサインになります。

また、ブザーなどの警告音は、バレないように盗難させることを諦めさせることを目的としています。。

住宅用太陽光発電、産業用太陽光発電どちらの設備でも、光や音を使ったセンサー式防犯対策ツールを設置することが大切です。

太陽光発電投資を始める際は防犯対策にも力を入れることが必要

太陽光発電投資を始める時は、費用回収や売電収入に注目しがちですが、盗難リスクについても考えなくてはいけません。また、住宅用太陽光発電を稼働させていたとしても、盗難される可能性はあります。

ですから、施設規模に関わらず、有刺鉄線付きフェンスや防犯カメラの設置など、出来る限りの防犯対策を行いましょう。

また、リアルタイムで発電量が分かる、太陽光発電の発電量が見えるモニタなどの導入もおすすめです。パネルやケーブルの盗難により、急激に発電量が低下したり故障したりといった、不具合を即座に確認できます。

太陽光発電投資を始める方は、防犯対策に関する準備もしておくことが、盗難による損失を防ぐポイントであり基本です。