ZEH(ゼッチ)とは何かを簡単にわかりやすく解説

近年、太陽光発電と共にニュースなどで注目されている、新たな住宅の形としてZEHという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。また、既にZEHについて興味があり、意味や特徴について知りたい方もいるでしょう。

ZEHは、これからの生活とエネルギーについて総合的に考えられた、新しい住宅の形です。しかし、ZEHという言葉だけでは、具体的な内容をイメージすることは難しく、省エネに関する何かといった感覚でしかありません。

そこで、ZEHの意味や定義、ZEH化された住宅の特徴からメリット、デメリットについて簡単に誰でも分かりやすい解説をしていきます。ZEHについて聞いたことがある程度でも、今回の記事を読めば仕組みを理解できますよ。

ZEHの意味やZEH化させた新築住宅の特徴とは


ZEHについて理解するためには、ZEHの意味や特徴、どのよう経緯で推進されているのか知る必要があります。

ここでは、ZEHの意味と特徴と、政府が推進している背景について解説していきます。太陽光発電設備を搭載した住宅と勘違いしやすいですが、様々な点で違いがあるので気を付けましょう。

ZEHとは消費エネルギー0を目指した住宅のこと

ZEHは、Net Zero Energy Houseの略称で、日本語読みではネットゼロエネルギーハウスとなります。略称の読み方はゼッチと読み、消費エネルギー0を目指した住宅のシステムを指します。

私たちが普段、自宅で生活している時をイメージすると分かりやすいですが、料理を作る時にガスやIHを使用したり、スマホの充電で電気を使用したり、照明を付けたりと様々なエネルギーを消費しています。

これまでの住宅方式では、太陽光発電システムを使用しても消費エネルギーを0にすることは難しく課題でもありました。

しかし、ZEHという新たな概念を盛り込んだ住宅の場合、消費エネルギーを抑えつつ自宅で創ったエネルギーで最終的にプラスマイナス0を目指すことが可能です。

創るエネルギーとは、エネファームや太陽光発電といった、既に実用化された設備のことを指します。


出典:eco-fan.jp

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ZEHの特徴は創エネルギーや省エネルギーなど複合的な考え方があること

ZEHの特徴を知る上で重要なポイントとなるが、省エネだけをコンセプトにしていない点です。太陽光発電設備を例にしますと。こちらの場合は電気を発電して自家消費などで省エネを目指します。

しかし、これでは消費エネルギーを0にするために、大容量の太陽光発電設備を設置する必要があり、現実的に難しいです。また、政府が推進しているZEHの考え方は、エネルギーを創るだけでなく、省エネなど他の点を重視しています。

まとめますと、省エネ、創エネ、蓄エネといった、複合的なエネルギーの活用を実現した住宅が、ZEH特有の特徴といえます。

例えば、太陽光発電設備を設置するだけでなく、消費エネルギーを抑えるために高い性能を持つ断熱材を取り入れ、発電した電気は必ず蓄電してなるべく買電を抑える生活を行います。

ZEH化については政府が推進している政策の1つ

近年、テレビやネットなどで見かけるZEHという言葉ですが、なぜ最近注目を集めたり頻繁に見かけたりするようになったかといいますと、政府が推進しているからです。

政府は、住宅やエネルギーに関する基本計画の1つに、ZEHの普及を掲げています。計画の一部には、2020年までにZEHを標準的な住宅として実現させ、2030年までにZEH化した住宅を全住宅の割合の中で平均値まで押し上げたいとしています。

つまり、環境に優しく従来の住宅よりも価値のある、ZEHを普及させることが国益として捉えているといえます。

住宅をZEH化することにより得られるメリットとは

ここからは、ZEH化した住宅を建てることで得られるメリットについて、いくつかご紹介していきます。

多くの方は、何となく環境に優しいイメージはあるけれど、導入するメリットについて良く分からないことがあるでしょう。この機会に、具体的なメリットを理解して、今後の住宅購入に、

光熱費全体を0にすることが可能なだけでなくムリなく消費エネルギーを抑えられる

新築住宅を建てる際に、ZEH化させることで得られるメリットとして光熱費削減効果が期待できることが挙げられます。

ZEHは、太陽光発電などエネルギーを創るだけでなく、省エネにも力を入れた住宅システムです。ですからZEH化した住宅は、断熱や最新の省エネ機器導入、気密性の確保など暖房や冷房などを使用せずとも過ごせるため、光熱費を抑えることが可能となっています。

また、それだけでなく、ムリなく消費エネルギーを抑えられる点にも注目です。ZEH以外の住宅でも、我慢して冷房や暖房を付けずに生活することはできるでしょう。しかし、健康面で考えた場合、ムリをして必要な機器を使用しないのは、あまり良くありません。

ZEHは人の生活も考えた省エネができるため、大きなメリットのある住宅システムといえます。

ZEH住宅を建てる事によって補助金を受取ることができる

ZEHは政府が普及を進めている住宅システムであるため、2018年現在でも補助金を受取ることができます。例えば、ZEH支援事業の条件に当てはまると、1戸辺り70万円の補助金を受取ることができますし、蓄電システムを導入した場合更に30万円の補助金がおります。

ただ、条件に合致していないといけないため、ZEH型の住宅を建てる前に確認しておくことが大切です。また、政府が定めた条件は、都道府県ごとに条件を変えているため東京都の事例を見て、全て同一と勘違いしないようにしましょう。

災害対策の一環としてZEH化した住宅が役立つ

ZEH型の住宅を建てるメリットとして、覚えておくべきポイントの1つが災害対策として役立つ点です。近年の日本では、地震や豪雨、台風や噴火など様々な複合型災害が発生しており、激甚災害指定の事例が珍しいものではなくなってきています。

また、自治体や国の復旧作業では、追い付かないケースも多く少なくとも3日間は自力で生活を行う必要があります。そこでZEHが役立ちます。

ZEHは、オール電化住宅でもあるため、ガス漏れによる火災等のリスクを除くことができます。また、停電時でも太陽光発電など、エネルギーを創るシステムが備わっているため緊急時の代替エネルギーとして活用することも可能です。

住宅の評価に省エネが導入されたためZEHは資産価値としてもメリットが出てきた

ZEHを導入するメリットは、生活に関することだけではありません。資産価値としてもメリットがあります。2016年4月に、国はBELSと呼ばれる住宅の評価を決める基準について、新たな制度を設けました。

BELSとは、住宅の評価基準の制度で、エネルギー性能を評価します。星1つから5つまでの評価基準となっており、星が多いほどエネルギー性能が高い住宅として評価されます。

つまりZEHのような省エネや創エネといった、環境にやさしくエネルギー効率の良い住宅については、資産価値も高い評価を受けられるということです。2019年時点では、ZEHは発展段階ですから、特に資産価値を高く評価される傾向にあります。

子や孫に住宅を継がせる場合や、不動産として住宅を考えている方もZEH導入のメリットがあります。

住宅のZEH化によって懸念されるデメリットとは

ZEH型の住宅を建てる事によって、懸念されるデメリットについて解説していきます。ZEH型の住宅は、住みやすく光熱費削減効果もあるメリットの多いシステムです。

しかし、一方でいくつかの懸念事項についても、予め押さえておくことがおすすめです。今後ZEHを導入した際に、デメリット解消に向けた行動を起こすためには、事前に対策を立てる必要があるからです。

ZEH型の住宅を建てるコストは高めとなっており負担が大きい

ZEHという概念や住宅システムに関して、工事業者やメーカー等の工事費用は高めの傾向にあります。

理由は様々ですが、最新機器を搭載していることや新しい住宅システムであるため、複雑化していることによる高コスト化が考えられます。また、施工に不慣れな部分が出てしまい、不備の修正など結果的にコストが高くなってしまうケースもあるでしょう。

ただ、今後普及が進むことで、業者側もコスト削減が実現できる可能性がありますし、補助金制度を使って費用削減を考えることもできます。

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エネルギーを創るために必要な太陽光発電の売電価格が下落傾向

ZEH型の住宅は、エネルギーを創り消費エネルギーを抑えることです。また、それだけでなく余ったエネルギーを売却に回すことで、収益を得られるよう設計されています。

しかし、創エネの柱でもある太陽光発電の売電価格は、年々下落していることから売電収益という点で、期待できない可能性があります。

ただ、固定買取制度は住宅が10年間、産業用で20年間となっているため、収支バランスの長期的な計画や予測は立てやすいといえます。また、ZEHの初期費用コストは、普及が進むと共に下落していく可能性があるため、売電収益を重視せずとも運営を続けることはできるでしょう。

ZEHとは省エネ住宅を追求した新しい住宅の形

ZEHとは、創エネと省エネ、蓄エネなどを組み合わせた、環境にやさしく人にも優しい新しい住宅の形といえるでしょう。また、消費エネルギーを0にするため、様々な省エネ機器やエネルギーを創るための設備が導入されており、従来の住宅よりも更に省エネを実現しやすくなりました。

政府が推し進めている政策でもあるため、補助金制度も充実しており導入しやすいよう環境整備という面でもメリットがあります。

懸念される事項としては、特に初期費用コストが従来の住宅よりも高めですから、住宅ローンや補助金制度、費用回収に関して見積もり会社に相談することが必要でしょう。

ただ、長期的に考えると光熱費だけでなく生活しやすい環境が維持される分、大きなメリットといえるため、この機会にZEHの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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