太陽光発電システムにおいて、太陽電池モジュール、いわゆる太陽光パネルを単独で用いることはまずありません。

広大な空き地に整然と並ぶ何百という太陽電池モジュールをCMや広告、また実際にご覧になったことがある方も多いと思います。家庭に太陽光発電システムを導入する場合でも、例えば4kWの出力を確保しようとする場合、1枚当たりの出力量にもよりますが、おおよそ20枚前後の太陽電池モジュールを設置することになります。

20枚の太陽電池モジュールがそれぞれ故障してしまったら・・・修理代もばかにならないことになります。

また、太陽光発電システムには太陽電池モジュールの他にも、パワーコンディショナ、キュービクル、各種計測機器など様々な機器類が使用されています。もちろんそれらの機器類にも故障の可能性は少なからずあります。

こうなってくるとやはり気になってくるのはそれらの寿命です。太陽光発電システム(それらを構成する機器類)の寿命は一体どれくらいなのでしょうか。

太陽光発電システムの仕組み

太陽電池モジュール

初めに太陽電池の仕組みについて少し説明してみようと思います。

みなさんが一般的に“太陽電池”として認識しているのは、縦1m、横1.5m程度の横長のパネルだと思います。これを専門用語で“太陽電池モジュール”と言います。

太陽電池モジュールを良く見て頂くと分かると思うのですが、それ自体がいくつかの枠で仕切られています。その小さな枠の一つを“セル”と言います。

セルは太陽電池の基本単位で、太陽電池素子そのものを指しています。1つのセルの出力電圧は通常0.5~1.0V程度になります。

そのセルを必要枚数配列し、樹脂や強化ガラスなどで保護して、屋外で利用できるようにしたものを“モジュール”と言います。そして、モジュール(パネル)を複数枚並べてつなぎ合せたもの(屋根全面に太陽電池が設置されているあれ)を“アレイ”と言います。

家庭に設置する場合、太陽電池モジュールは1枚ではありません。

それは太陽光のエネルギーは単位面積当たりのエネルギー量が少なく、1枚の太陽電池モジュールだけでは必要とする電力を生み出せないからです。ですから太陽光発電を行う場合には、必要とする電力量により太陽電池モジュールを何十枚かつなぎ合せ、アレイとして使うことになります。

太陽電池モジュールの寿命は一般的に20~30年と言われていますが、もちろんそれ以上の年数もつ場合もありますが、20年くらい経つと多少の不具合は出てくるようです。

これはあくまでもアレイを構成している太陽電池モジュールの1枚に着目した場合です。

ある太陽電池モジュールが20年経って故障一つなく元気に稼働していても、隣の太陽電池モジュールは19年目にダメになってしまう場合もあります。

上記の太陽電池モジュールの寿命はあくまでも平均値であり、個々のパネルにおいては多少の差異は出てくることになります。

ただ、この20年~30年という平均耐用年数は先ほど挙げた他の機器に比べれば寿命はかなり長いと言えますし、複数つなぎ合わされた太陽電池モジュールを1つのものと見れば、壊れてしまった部分(太陽電池モジュール1枚分)を取り替えることで、太陽電池モジュールとしては“ほぼ半永久的に使用できる”ということができます。

太陽光発電システムの寿命

先にも少し述べた通り、太陽光発電システムはあくまでも様々な機器の集合体=“システム”であって、太陽電池モジュールだけを指すわけではありません。

ですから、太陽光発電システムの寿命といった場合、太陽電池モジュールだけでなく、パワーコンディショナなどの他の機器も含めて考えなくてはなりません。ちなみにパワーコンディショナとは、太陽光発電によって生まれた直流を家庭で使用する交流に直すための機器です。

個々の太陽電池モジュールがいかに丈夫でも、様々な機器の集合体であるシステムとなれば、そのシステムのどこかに故障が起きる可能性があります。ですから、太陽光発電システムは決して「故障知らず」というわけにはいきません。

例えば、個々の太陽電池をつなぐ導線は、いつか劣化して切れるかもしれません。

また、設置に用いた金属器具は、錆びて腐食するかもしれません。台風が来たり突風が吹いたら、思いがけない事故や故障が起きる可能性もあります。故障ではないにしろ突発的な事故により割れてしまった太陽電池モジュールは補修ということになるでしょう。

さらにパワーコンディショナについては、機器自体の寿命が10年~15年と言われています。太陽電池モジュールは何ともないのに、パワーコンディショナが動かなくなってしまうということも十分に考えられます。すなわち、太陽電池のセルは半永久的かもしれませんが、太陽光発電システム全体としてみた場合はそうはいかないであろうということです。

太陽光発電のシステム全体が突然不調になることはよくあること

そんなときのために太陽光発電の設置を検討する際は、後の故障や修理のことを念頭に置き、そういった対応がしっかりとしている業者を選定しなければなりません。

何度も繰り返しお伝えしてきたことですが、単独一社だけに話を聞くのではなく、数社の話を総合してどのシステムを利用すればよいのかを判断してください。判断材料の一つとして、下記一括見積もりを是非利用してみて下さい。

場合によっては、メーカー保証が無効になる

そもそも、太陽光発電システムにおける販売店(設置業者)とは、そのメーカー(例えばパナソニック)の施工研修を受講して、IDと呼ばれるメーカー認定の免許を取得した業者のことをいいます。

例えば、近所で長年やっている工務店でもメーカーの認定を受けていなければ、設置工事はできるかもしれませんが、「太陽光発電の販売店」ではありません。(※ただし、設置をしてはいけないという決まりはありません)

ちなみに、自分で太陽光パネルなど一式を独自に購入して、上記のような知り合いの工務店さんや電気工事士さんなどを手配して、しかるべき手続き等を行い太陽光発電システムを作ってしまうことも違法ではありません。

しかしながら、以上のような方法で太陽光発電システムを作った場合、メーカー保証は無効です。製品個々の部分的な保証は有効かもしれませんが、システム全般としてみた場合保証はありません。

その理由は、太陽光発電の販売店が工事を行っていないからです。太陽光発電の販売店が、メーカー基準を満たした住宅に、正しい工事を行って、正しい手続きを行って初めてメーカー保証の対象となるからです。

なぜ、以上のような話を述べたかというと、実際に(ごく稀にですが)こういった「自作」をされる方がいらっしゃるそうです。こういった方が、後々システムに異常が起こったときに、責任や保証問題等でとても大変な思いをするそうです。

余談ですが、上記とは少し設定は違いますが「詐欺業者」に頼んでしまった場合も、高い工事代金を取られたうえに、同じような結末を辿るそうです。この場合は計画的な犯罪なので、設置したあとは連絡も取れなくなるでしょうが・・・。知らなかったでは済まされないので、悪質な販売店には十分注意しましょう。

太陽光発電システムは、20~30年と長く使用する設備です。以上のような無用なトラブルを避けるためにも、ちゃんとした本物のプロ(太陽光発電の販売店)にお願いするようにしましょう。

メーカー保証と期間

太陽光発電システムは長期にわたって運用するものであるため、メーカー保証は重要なポイントであると言えるでしょう。
その点、ほとんどのメーカーが10年保証を実施しています。10年以内であれば、故障した場合には部品交換など無償の修理を受けることができます。

注意したいのは太陽電池の寿命が15年以上としても、パワーコンディショナの寿命は10〜15年程度であることです。
パワーコンディショナは、太陽光発電システムで発電された電気を家庭などで使用できるように変換する機器です。

ソーラーパネルから流れる電気は通常「直流」であり、これを「交流」に変換しなければ、一般家庭で使用することができません。
最も壊れやすいのがこのパワーコンディショナで、その保証期間は多くのメーカーで1〜3年となっています。パワーコンディショナの故障は、大抵の場合表示部にメッセージが出ますので、メッセージが出たらすぐに業者に連絡しましょう。

モジュール自体の故障

モジュールとはソーラーパネルのことです。モジュールの耐用年数は15年以上と言われていますが、故障が全くないという訳ではありません。

表面は強化ガラスで覆われ、裏面は樹脂シートで保護されています。モジュール内でハンダの接続不良が起こると、熱が発生して内部のシートを焦がしたりすることがあります。稀に表面が割れることもあります。

モジュールの故障を早期発見するためには発電量のチェックが大切です。モニターに表示される日々の発電量に大きな変化がないかを見ることで、故障の早期発見につながります。

また、屋根の上で厳しい自然環境にさらされるため、モジュールには機器保証とあわせて万が一の自然災害にも対応する「自然災害補償」があります。主な保証内容としては、火災・落雷・風災(台風、暴風雨、せん風など)・破裂または爆発などがあり、期間は10年間となっています。

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