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産業用太陽光発電のメリット・デメリットと住宅用との違いとは?

太陽光発電について調べている内に、産業用の太陽光発電という選択肢もあることを知った方もいるのではないでしょうか?

それでも「産業用って何?」「住宅用と何が違うの?」という疑問を抱いた方もいるはず。

今回はそんな方に住宅用と産業用の違い、そして産業用太陽光発電を選ぶ際のメリットとデメリットをご紹介します。ご決断される際の参考になれば幸いです。

【産業用太陽光発電とは】ローリスク投資と言われる理由と設置費用・売電価格を徹底解説

産業用太陽光発電と住宅用の違いって?

一口に太陽光発電といっても、住宅用と産業用という2つのタイプが存在します。出力や機材、コストなど異なる点は多くありますが、ここでは何がどう違うのか表で見比べていきます。

住宅用産業用
出力10kW未満10kW以上
売り方余剰売電余剰売電/全量売電 選択可
手続き不要場合により必要
補助金場合によりあり基本的になし
FIT期間と買取価格10年/24〜26円20年/14円

売電方法

売電方法は産業用か住宅用かによって異なります。

余剰売電とは文字通り”余った分だけ売る”ということです。発電した電力を家庭で消費した後に、余った場合は電力会社に売電することができます。特にオール電化の家庭などでは電気代の節約に一役買うことが可能です。

それに対して、全量売電とは発電した電力全てを電力会社に売電できるということです。発電した分全てを売ることで安定した収入源になります。

手続き

太陽光発電はその規模で3区分に分けられます。

低圧連系(0〜50kW未満)、高圧連系(50〜200kW未満)、特別高圧連系(200kW以上)の3つです。

高圧連系以上になってしまうと、手続きが長く、ステップが増えます。しかし、10〜50kWの産業用太陽光発電を設置される方には長い手続きは必要ありません。

補助金

現在では国からの補助金は住宅用にも産業用にもありません。

しかし、住宅用太陽光発電に補助金を出している自治体はあり、ご自身の住んでいる各自治体でどんな制度を行っているのか確認されるとよいかと思います。

対して産業用太陽光発電に補助金を出している自治体はかなり少なくなっています。

FIT制度の違い

FIT制度というものをご存知ですか?

FITとは「再生可能エネルギー固定価格買取制度」のことで、太陽光発電や水力発電などの再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度のことです。

住宅用太陽光発電のときは10年間24円(出力制御対応機器設置義務なし)もしくは26円(出力制御対応機器設置義務あり)で電力会社が買い取ってくれますし、産業用太陽光発電のときは20年間14円で買い取ってくれるということです。

※出力制御対応機器設置義務があるのは、北海道電力、東北電力、北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力のエリアに設置する住宅用と産業用となり、それ以外のエリアでは設置義務は設けられていません。

設置義務の有無電力会社
設置義務あり
(1kW〜)
・北海道電力
・東北電力
・北陸電力
・中国電力
・四国電力
・九州電力
・沖縄電力
設置義務なし
(1kW〜49kW)※50kW以上から設置義務あり
・東京電力
・中部電力
・関西電力

設置環境

屋根につける住宅用とは異なり、産業用の設置環境には過酷な環境を想定しなければなりません。屋上で強い雨や台風に耐えられるのか、海岸だと塩の影響を受けないか、など設置環境に合った太陽光パネルが必要になります。

設備

産業用(特に50kW以上)などでは、産業用パワーコンディショナーの大きさから専用の建屋を建設しなければいけなくなったり、100万円ほどするキュービクルという機器の設置が必要になってきます。その他にも様々な設備と必要なものが増えてくるので注意が必要です。

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産業用太陽光発電のメリットとは

1.災害時・停電時でも電気が使える

地震や台風、豪雨など日本に住んでいる以上、常に自然災害の脅威と隣り合わせなことはよくお分かりかと思います。非常事態に電気が供給されなくなっても、自分で発電した電気を使用することができます。

従って、どなたでも災害に対する備えという意味や、地域貢献という意味で産業用太陽光発電を設置するメリットがあるでしょう。

2.環境にやさしい

天然エネルギーの発電方法とは異なり、太陽光発電は発電する際に一切CO2の排出をしません。また太陽光から発電するので資源としては枯渇の心配もなく非常に地球・環境に優しい発電方式です

3.安定した経済収入が得られる

上で紹介したFIT制度により、20年間の安定した経済収入を得ることができます。また、買取金額が決まっていることから収支計画も立てやすく、非常に安定した投資だといえます。余剰売電にすれば電気代節約になるので、20年間が終了した後も間接的な経済収入となってくれます。

4.ソーラーパネルは故障しにくい

太陽光発電は決してメンテナンス不要ではありませんが、ソーラーパネルの故障はしっかりと手入れをして、気を配っておけば防げるものが大体です。

過去には30年以上稼働しているものもあり、風力発電などに比べると故障の可能性が低いと言えるでしょう。

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産業用太陽光発電のデメリット

1.初期投資コストが大きい

初期投資として、どうしても費用がかさんでしまうことがあげられます。住宅用と比べて産業用では必要になるものが多く、パネルの枚数や周辺機器など総額が大きくなることは避けられません。

産業用太陽光の初期費用について詳しくはこちら

【産業用太陽光発電とは】ローリスク投資と言われる理由と設置費用・売電価格を徹底解説

2.自然災害の被害を受ける可能性が高い

設置場所が山や海、屋上といった広い土地が確保できる場所になってしまうので、どうしても自然災害の被害を真正面から受けてしまう可能性が高いです。しかし、最近では日本の気候に合わせたソーラーパネルも出てきているため、計画の時点である程度備えておくことができます。

3.土地の確保が大変

産業用では広い土地が必要になります。ご実家に土地がある方や既に所有されている方には問題になりませんが、これから土地を購入して産業用太陽光発電投資に挑戦しようという方はやはり費用が特別に大きくなってしまいます

土地付き太陽光発電という選択肢もあるので色々な下調べのもとに決断されることをおすすめします。

4.発電量が上下する

太陽光で発電する以上、雨や曇りであれば発電量が落ちてしまいます。また日没後も発電することはできないので日照時間が発電量に直接的に関係しています。

時期によって発電量にばらつきが生まれてしまうことは避けられません。

参考までに発電量の多少を軽くご紹介すると、

3〜5月:最も多い 6〜2月:比較的少ない

このようになります。

熱に弱い太陽光パネルは夏の時期には効率が悪くなり、発電量は落ちてしまいます。

また、梅雨の時期や冬などの日照時間の短い時期も必然的に発電量は落ちることになります。よって、春から初夏の気温も高すぎず晴れの日が多い季節に発電量は増えることになります。

まとめ

ここまで産業用と住宅用の違いや産業用のメリット・デメリットをご紹介しました。

産業用太陽光発電は、住宅用と比べて初期費用がかさんでしまう一方で、安定した経済収入として非常に良い選択肢でもあります。

住宅用、産業用両方に共通したメリット・デメリットもありますので、産業用太陽光発電が自分に合った発電方法なのか、費用対効果をよく考えた上で決断することをおすすめします!

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