太陽光発電の設置にかかる初期費用の相場はいくら?

太陽光発電の導入を考えているけど、初期投資にだいぶ費用がかかりそうなので二の足を踏んでいるという方が意外に多いようです。

今回は規模の小さい太陽光発電から家庭用の屋根に取り付けるタイプの太陽光発電、さらには産業用の太陽光発電など、それぞれの設置にかかる初期費用の相場について調べてみました。

住宅用の太陽光発電や産業用の太陽光発電の場合は、投資のほとんどを初期投資が占めています。

初期投資の値段がわからなければ、事業の計画が立たないので、太陽光発電の場合にはとても重要です。

屋根などに取り付ける5kw程度の太陽光発電の初期費用の相場

太陽光発電システムは発電効率(変換効率)の良さに比例してコストもかさんでゆく傾向が見られます。

また、総容量(kW数)が大きくなるほど初期投資にかかる単価相場が安くなる傾向です。メーカー別の相場を挙げてみました。

TOSHIBA(SPR-250NE-WHT-J)
設置容量(パネル枚数)5.00kW (20枚)
相場価格(税込)197.1万円
相場kW単価(税込)39.4万円/kW
Panasonic(VBHN245SJ33)
設置容量(パネル枚数)5.15kW(21枚)
相場価格(税込)196.5万円
相場kW単価(税込)38.2万円/kW
SHARP(NQ-220AE)
設置容量(パネル枚数)5.28kW(24枚)
相場価格(税込)191.3万円
相場kW単価(税込)36.2万円/kW
長州産業 (HIT)CIC(SC-N245SJ03)
設置容量(パネル枚数)5.15kW(21枚)
相場価格(税込)195.5万円
相場kW単価(税込)38.0万円/kW
長州産業 (Gシリーズ)CIC(CS-310G21)
設置容量(パネル枚数)5.58kW (18枚)
相場価格(税込)213.6万円
相場kW単価(税込)38.3万円/kW
長州産業 (Bシリーズ)CIC(CS-250B41)
設置容量(パネル枚数)5.00kW (20枚)
相場価格(税込)172.9万円
相場kW単価(税込)34.6万円/kW
Canadian Solar(MOD-CS6V-225MB)
設置容量(パネル枚数)5.40kW (24枚)
相場価格(税込)181.7万円
相場kW単価(税込)33.6万円/kW
Q.cells(Q.PEAK S-G3 220)
設置容量(パネル枚数)5.28kW (24枚)
相場価格(税込)172.6万円
相場kW単価(税込)32.7万円/kW
シャープ (標準タイプ)SHARP(NU-215AE)

設置容量(パネル枚数):5.16kW (24枚)・相場価格(税込):179.3万円・相場kW単価(税込):34.7万円/kW

三菱電機 (マルチルーフ) (PV-MA2300L)

設置容量(パネル枚数):5.06kW (22枚)・相場価格(税込):181.5万円・相場kW単価(税込):35.9万円/kW

京セラ (エコノルーツ)Kyocera(KJ220P-3MRCG)

設置容量(パネル枚数):5.28kW (24枚)・相場価格(税込):192.5万円・相場kW単価(税込):36.5万円/kW

以上のように、5 kW(20枚)の一般家庭用ソーラーシステムでの平均相場は、170万円から200万円となっています。

10kw以上の産業用太陽光発電の初期費用の相場

10kw以上の産業用太陽光発電の場合でも、家庭用の太陽光発電と同じく総容量(kW数)が大きくなるほど初期投資にかかる単価の相場は安くなります。その理由として、一つの設備にかかる基本料金である基礎の工事や設備費は規模の大小に関係なくかかってくるため、規模が大きくなるほどkw単価が安くなる仕組みです。

2016年度のデータで見てみると産業用太陽光発電の価格相場は平均してkw単価で20万円から30万円が相場となっています。

住宅用のkw単価が34万円から40万円ほどの相場なので、産業用は住宅用よりも10万円から20万円ほど安くなる計算です。規模が大きくなることでkw単価が値下がりすることが理由として考えられます。

発電容量が1,000kW(1メガワット)を超える産業用太陽光発電(メガソーラー発電所)の場合では、kw単価が20万円から24万円ほどとなっており、規模が大きくなるにつれてkw単価の初期投資額が安くなります。

メガソーラーについては以下の記事で解説しています

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1施設あたり50kWを超える産業用太陽光発電の場合

ただし、ここで一つ問題があります。規模が大きくなればなるほどkw単価は下がりますが、1施設当たりの発電容量が50kWを超える発電所では、電力会社との間で高圧連係という契約を結ぶ必要があります。

この高圧連係の契約には、キュービクル(高圧受電設備)を設置する必要があり、その費用として、容量100kWあたり、100万円~150万円がかかってきます。また、高圧電力であることから、年間保守や点検を行う電気主任技術者を置く必要があり、その額として年間50万円~70万円程度かかります。さらには、所属する電力会社との高圧発電所の設置協議に20万円ほどかかります。

規模が大きくなればなるほどkw単価は下がりますが、50kWを超える発電所の場合は上記(高圧連係契約)の費用がかかってくるので、計画段階で頭に入れておく必要があります。

メーカーの設置基準

太陽光発電システムが設置できる住宅には、各メーカーの定めた一定の設置基準があります。持ち家であればどんな家でもOKというわけではありません。例えば、築50年のだいぶ老朽化が進んだ家や、風の強い地域に建っていて太陽光パネルごと吹き飛ばされそうな家には設置することはできません。

例えば、もしも上記のような住宅に住むお客さんから設置の希望があったとしても、まっとうな設置業者であれば工事を断るはずです。それは、後々の責任問題うんぬんよりも単純に設置基準を満たしていないからです。

ちなみに、大まかなメーカーの設置基準は次のようになっています。(※メーカーごとに異なります。厳密には、瓦の種類や屋根裏の造りなど、もっと詳細な基準が詳細に定められています)

築年数

住宅が建築後一定年数以下であること 。(例:築年数が20年以下など)

設置の高さ

設置場所の高さが一定以下であること 。(例:13メートル以下など)

太陽光パネルの設置可能範囲

屋根の端から一定の距離には設置不可 。(例:屋根面の周囲50センチは不可など)

風速

地域で決められている風速以下であること。(例:風速40m/s以内など)

塩害

海岸から一定以上離れていること 。(例:海岸から500メートル以上など)

積雪

その地域で最大積雪量が一定以下であること 。(例:200センチ以下など)

まとめ

以上が、大まかなメーカーの設置基準です。

逆の立場から考えると、メーカーもこの位の基準を満たしている住宅でないと10年も20年も保証できないということだと思われます。