2016年に電力小売自由化の制度が開始され、自分のライフスタイル合った電力会社やそのプランを選択することで、電気料金を低く抑えることができるようになりました。
しかしそれに伴って、「こちらの電力会社に乗り換えを行うと電気料金がお得になりますよ」という営業の電話も非常に増えてきています!
「結構です」「興味ありません」といってすぐに電話を切ることができればよいのですが、気が弱い方やその話に興味を持ってしまった方の中には、営業電話の内容を事細かに聞いてしまい、断ることができなくなってしまって最終的に契約してしまう方もいらっしゃいます。
電力会社の営業電話の中には、契約変更を執拗に進めたり何度も電話を掛けてきたりする悪質なものもあり、このような営業電話はしっかりと断る勇気を持つ必要があります。
確かに電力会社とプランを変更するだけで、電気料金をお得にすることはできます。
しかし、そのためにはいくつもある電力会社の中の各プランを徹底的に比較して自分に合った物を選択して初めて可能になるため、営業電話一本で電力会社を乗り換えてしまうのは非常に危ないことだといえます。
ここでは、電気料金が安くなるという営業電話をしっかりと断る方法について解説していきます。
電力会社名 | 供給エリア | おすすめポイント |
CDエナジー | 関東 | ・電気使用量が少ない一人暮らしでも安い! ・豊富なプランからぴったりのプランが見つかる ・現住所から乗り換えるなら圧倒的におすすめ! |
TERASELでんき | 沖縄・諸島以外 | ・121kWh以上使うなら大手電力会社より安い ・楽天ポイントがたまるので楽天ユーザーにおすすめ |
東京ガスの電気 | 関東 | ・電気代が安くなる ・オール電化向けプランあり! |
「電気料金が安くなる」この営業電話・訪問販売は怪しい?
近年では、電力自由化詐欺というものの被害も出てくるようになりました。
電力自由化詐欺とは、「電力の自由化に伴い、お宅の電気料金がお得になります」「この装置を付けることによってお宅の電気料金を節約できます」などと事実を異なることを消費者に伝え、高額な料金を請求するというものです。
「電気料金が安くなる」という営業の電話や訪問販売の場合、そのほとんどが怪しいものだと思ったほうが良いででしょう。
営業の電話や訪問販売は電力自由化の詳細な内容は一般の方々にはまだ十分に周知されてない点に付け込んで良い部分だけを強調し、契約を取ろうとします。
もし現在利用している電力会社から他の電力会社へ乗り換えを行う場合には、自分が居住するエリアで利用できる電力会社をピックアップし、そのプランを詳細に調べて自分のライフスタイルに合ったものを選んで電気料金を低く抑える方法を取る必要があります。
そのためには、電話勧誘や訪問販売などで勧められるプランの中から選ぶのではなく、自分で情報を集めて乗り換える電力会社を選ぶようにしましょう。
詐欺まがいの電力会社の営業電話・訪問販売の5つの特徴
営業電話や訪問販売を行う電力会社のほとんどは怪しい業者であることは前述しましたが、ではどのようにして詐欺まがいの電力会社の営業電話や訪問販売であるかを見分けれ良いのでしょうか。
ここでは、詐欺まがいの行為を行う営業電話と訪問販売の特徴について解説していきます。
- 大手電力会社だと嘘をついて営業をする
- 料金プランや会社の特徴を聞いてもきちんと教えてくれない
- シミュレーションが過剰
- キャンペーンや特典を過度に推してくる
- スマートメーターや工事費用が有料だと言われる
①大手電力会社だと嘘をついて営業をする
「大手電力会社の者です」「大手電力会社の方から来ました」「大手電力会社に委託されています」このように大手電力会社の名前を騙って営業を行うケースがありますが、実際は大手電力会社と全く関係がないことがほとんどです。
この方法では、消費者の方も大手電力会社からの電気料金を安くするための「提案」だと信じ込み、騙されてしまいがちです。
しかし大手電力会社では電話や直接自宅に赴くという方法で、電力契約の見直しを行うための契約メニューの提案や、現在の電力使用量を聞くなどといったことは絶対に行いません。
また、節電のための機器の販売なども行いません。
さらに電力会社の乗り換えが主な目的ではなく、個人情報を探る目的で営業電話や訪問販売を行うこともあるため、この点にも注意しておきましょう。
②料金プランや会社の特徴を聞いてもきちんと教えてくれない
電力会社には勧誘を行う際に、プランや料金の計算方法についてしっかりとした説明を行う義務があります。
またきちんとした会社であれば自分の会社の特徴に関しても十分な説明を行ってくれるはずです。
しかし詐欺または詐欺まがいの電力会社の場合には、このような情報をあいまいにし、こちらから料金プランや会社の特徴について質問しても、明確な返答を得ることができないケースが多くなります。
料金プランなどについて詳しく説明してもらうことができない場合には、その電力会社は怪しい会社であると思って良いでしょう。
③シミュレーションが過剰
電話勧誘の場合には、ざっくりと「当社に電力を乗り換えていただければ〇割は電気料金が安くなりますよ」と言われたり、あるいは訪問販売の場合にタブレットなどでその電力会社に乗り換えた場合の電気料金のシミュレーションを見せられたりすることがあります。
しかし詐欺または詐欺まがいの電力業者の場合、このようなシミュレーションは過剰なものがほとんどで、現実的な金額ではないことがほとんどです。
このような口頭での「〇割安くなる」といった言葉や、訪問販売の際に提示されるシミュレーションなどは過剰なものであることが多いため、鵜呑みにして契約してしまわないように注意しましょう。
④キャンペーンや特典を過度に推してくる
正規の認可を受けた電力会社でも、ポイント付与やキャッシュバックなどのキャンペーンを行っている電力事業者は多くあります。
しかしそれが過剰なものである場合には、詐欺の可能性が高いので注意が必要です。
あまりにも良い条件のキャンペーンを提示されたら、まずは疑ってかかるようにしましょう。
⑤スマートメーターや工事費用が有料だと言われる
電気メーター(電力量計)をスマートメーターに交換する工事を有料で行うという詐欺の手口も存在します。
スマートメーターとは、電力をデジタルで計測することが可能で、なおかつ通信機能を持つ電気メーターです。
今までの電気メーターは、電力会社の職員が各家々を回って電力メーターを目視で確認する必要がありましたが、スマートメーターを設置することにより使用した電力量のデータを遠隔で取得できるようになりました。
旧型の目視での検針が必要な電気メーターを、電力会社を乗り換える際にスマートメーターに交換する必要がある場合には基本的に工事は無料で行ってくれ、またスマートメーター本体に関しても料金を請求されることはありません。
しかし、悪徳業者はこのスマートメーターへの付け替えの際に不当な料金を請求したり、スマートメーター設置のためという名目で個人情報を聞かれたり、スマートメーターの交換と同時に電気温水器など他の機器を販売されたりという被害が多発しています。
このような詐欺の被害から身を守るためには、スマートメーターに関する正しい知識を持つことが大切です。
スマートメーターへの交換は基本的に工事費用などは必要なく、交換の際には事前に電力会社から連絡が来ます。
そして重要なのは、スマートメーターの交換を行う業者が営業活動を行うことはありえないという点です。
営業電話や訪問販売の際に「スマートメーターへの交換」の営業をされた場合には、詐欺だと思って絶対に契約しないようにしましょう。
営業電話・訪問販売の3つの断り方
詐欺の可能性が高い営業電話や訪問販売ですが、どのように断れば相手が引き下がってくれるのでしょうか。
ここでは、営業電話や訪問販売の断り方について解説していきます。
①家族と相談すると言ってその場で契約しない
営業電話をはっきりと断って切ることができなかったり、訪問販売で押しが強い営業マン相手にきっぱりと断ることができなかったりする場合があると思います。
そのような場合に一番簡単な方法は、「自分だけでは決められないので、家族と相談してみます」といって、相手に電話を切ってもらったり帰ってもらったりする方法です。
営業電話や訪問販売のセールスマンなどは、相手が女性であれば特に食い下がる傾向があるため、女性の場合は独身であっても「夫に相談してみます」と相手に伝えることで、一旦電話を切ってもらったり、帰ってもらうことができる確率が高くなります。
このような方法を使って、強引な勧誘に負けてその場で契約しないようにしましょう。
②折り返しますといって名刺をもらう
訪問販売の販売員がしつこい勧誘をしてきてなかなか帰ってくれない場合、「こちらから折り返しご連絡させていただきますので、お名刺を頂けますか?」と言って相手の名刺を手に入れることで、帰ってもらうこともできます。
とにかくその場で契約しないことが大切なので、もしその電力会社にしてもいいという気持ちがあっても、絶対にすぐに契約せずに一旦帰ってもらい、インターネットの口コミサイトなどでその会社の評判を調べてみましょう。
③情報になりそうなことを喋らない
営業電話や訪問販売の相手には、絶対に自宅の情報を喋ってはいけません。
その家に何人で暮らしているか、昼間に人は家にいるのかといった情報はもとより、最も喋ってはいけないのは、検針票の情報や電気料金の明細に関する事柄です。
電力会社の営業電話や訪問販売相手には、とにかく情報になりそうなことを喋らないという点に注意しましょう。
悪い口コミが少ないおすすめの新電力3選
ここからは評判の良いおすすめの電力会社をご紹介します。
①CDエナジーダイレクト
供給エリア:関東
- 一人暮らし
- ライフスタイルに合うプランを選びたい
- 乗り換えて安くしたい
CDエナジーダイレクトは、豊富なプランがあるのが特長です。ファミリー向けのプランだけでなく、一人暮らしなど電気使用量が少ない家庭向けのプランもあります。
関東のいわゆる東京電気エリアのみの供給ですが、対象エリア内にお住まいの方は一度どれくらい電気代が安くなるのかをチェックしてみてください。特に一人暮らしの方は、CDエナジーダイレクトと契約すると電気代が安くなる可能性が高いですよ。
もちろん、無理な勧誘や営業もありません。
②TERASELでんき(テラセルでんき)
供給エリア:沖縄・諸島以外
- 121kWh以上利用する
- 楽天ユーザー
TERASELでんきは、伊藤忠エネクスグループが提供する新電力です。ファミリー向けと単身世帯向けのお得になる電気代プランが用意されています。特に毎月電気を121kWh以上使う場合は、大手の電力会社よりもお得な料金設定です!
さらにTERASELでんきは、電気代を支払うたびに楽天ポイントが還元される(200円につき1ポイント)メリットがあります。貯まったポイントは楽天での買い物に使用可能です。
楽天ユーザーであれば楽天でんきのほうがお得なのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、楽天でんきは値上がりしているため、今電気代が高くてお悩みの方やこれから電力会社を切り替えようと考えている方は楽天でんきよりもTERASELでんきの方が圧倒的におすすめです。
TERASELでんきでは、新規契約者向けに選べる7つの特典を用意しています!2024年6月14日現在、期間限定の選べる特典ポイント5倍キャンペーン中です!
- 楽天ポイント2,000ポイント⇒8/31まで10,000ポイント
- PayPayポイント2,000ポイント⇒8/31まで10,000ポイント
- Amazonギフト券2,000ポイント⇒8/31まで10,000ポイント
- Apple Gift Card 2,000ポイント⇒8/31まで10,000ポイント
- Huluチケット2ヶ月分
- Stock point 2,000ポイント
- 電気料金の2%相当を寄付
ポイント5倍のキャンペーンは2024年8月31日までとなっています。特典の詳細は、TERASELでんき公式サイトでチェックしてみてくださいね。
\楽天ユーザーの方にもおすすめ!/
③東京ガスの電気
供給エリア:東京電力エリア
- 関東に住んでいる
- ガスと電気をセットで安くしたい
- オール電化住宅
東京ガスは、関東で都市ガスの供給を行っている大手ガス会社です。ガス供給の実績があるため、信頼できる企業といえます。
一般的な家庭向けの料金プランは、基本料金は東京電力と同様で、電力量料金が割引されています。電気の使用量が少ない一人暮らしでは割引額が低いですが、電気の使用量が多いファミリー世帯の場合はメリットがでるでしょう。
さらに、ガスと一緒に契約すると、セット割が受けられるのでおすすめです!
オール電化向けのプランや、実質的に再生可能エネルギー由来の電気を使える「さすてな電気」も用意されています。
④大阪ガスの電気
供給エリア:関西(一部の料金メニューのみ:北海道・東北・中部・北陸・中国・四国・九州)
- 関西に引越す予定がある
- ガス・ネット・Amazonプライムなどをセットで契約したい
- 光熱費をまとめて安くしたい
関西で都市ガス供給を行う「大阪ガス」の電力事業です。大手ガス会社の信頼感と、大手電力会社からの乗換で電気代が安くなる料金プランで人気を集めています。都市ガスやネットと一緒に契約すると、セット割引が適用でき、さらにお得です。
Amazonプライムの年会費が付いた「スタイルプランP」や、電気代に応じてdポイントが最大6%還元される「スタイルプランd」など、ライフスタイルに応じて選べる豊富なプランが用意されています。
主な供給エリアは関西電力エリアですが、一部の料金メニューは北海道・東北・中部・北陸・中国・四国・九州電力エリアでも契約できます。
⑤HTBエナジー
オール電化住宅に住んでいる人であればHTBエナジーのオール電化プラン「ぜんぶでんき」がおすすめです。
HTBエナジーのオール電化プランの対象地域は北海道、東北、北陸、沖縄や一部離島を除いた全国となっています。
オール電化プランでは、昼の時間帯の電気が電気量料金が最大11%引きです!
東京電力エリア | 昼時間電力量料金2%引き |
中部電力エリア | 昼時間電力量料金2%引き |
関西電力エリア | 基本料金6%引き 全日電力量料金6%引き |
中国電力エリア | 昼時間電力量料金2%引き |
四国電力エリア | 10kWまで基本料金11%引き 全日電力量料金11%引き |
九州電力エリア | 昼時間電力量料金2%引き |
特に、四国電力エリアにお住まいの方であれば、四国電力の「でんかe マンションプラン」よりも11%電気料金がお安くなります!
さらに、無料オプションとして60種類以上のトラブルに対応してくれるあんしんサポート365が付帯。
一般的な出張サービスよりも一律30%引きで修理などを行ってくれるため、電気代だけでなく、急なトラブル時の費用も節約できます。
万が一契約してしまっても大丈夫!クーリングオフで契約解除できる
営業電話や訪問販売で契約してしまっても、クーリングオフという制度を利用すれば契約を解除することができます。
クーリングオフとは、一定の条件を満たせば消費者側からの一方的な意思表示のみによって、契約の解除や撤回を行うことを認める制度のことを言います。
クーリングオフの対象となるのは、特定商取引法に定められている類型の販売方法により商品を購入した場合で、その中に営業電話や訪問販売も含まれています。
クーリングオフを行うためには、はがきなどの書面で契約の解除や破棄を業者側に申し入れる必要があります。
はがきを利用する場合には、表と裏の両面をコピーして手元に保管しておきましょう。
はがきを送付する際には特定記録郵便や簡易書留など、相手にクーリングオフの誘致が届いたことが確実に証明できる郵送方法を用いる必要があります。
クーリングオフの期間中に書面で通知することでクーリングオフが有効になるので、クーリングオフの期間内に業者に届かなくてもクーリングオフは成立します。
クレジット契約をしている場合には、クレジット会社と信販会社へも同時に通知を行わなければなりません。
クーリングオフの有効期間は訪問販売や電話営業により契約を行った場合には、8日間以内となっています。
まとめ
ここまで営業電話や訪問販売で電力の乗り換え契約を勧める業者は怪しいということと、そのような場合の断り方、もし契約してしまった場合にはクーリングオフを利用すると契約を消費者の側から一方的に解除できるということについて解説してきました。
営業電話や訪問販売の場合、相手に何も自分の情報を与えずきっぱりとことわることが一番重要であることがお分かりいただけたと思います。
もし電力会社の乗り換えを検討している場合には、電力会社の一括見積サイトを利用していくつかの電力会社を比較・検討し、自分のライフプランに合った電力会社を選ぶようにしましょう。
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