【2021年最新版】電力会社の乗り換えに関するアンケート・新電力の普及率は?

2016年4月に電力自由化が始まって5年以上が経ちました。

全国には今や706社もの新電力会社が存在しますが、いまだに大手電力会社を利用している家庭も多いのではないでしょうか?

そこで当サイトはインターネット上で「電力会社の乗り換えの実態」を調査しました。この記事はアンケートのまとめになります。

〈調査概要〉調査対象:全国

調査方法;クラウドワークスでインターネットアンケートを実施

調査期間:2021年7月8日〜7月9日

調査件数:723件

回答者:女性60.0%(434件)・男性39.8%(288件)・トランスジェンダー0.2%(1件)

回答者の年齢:20歳〜70歳

電気代に関する認識調査

アンケートを実施するに当たってまずは現在契約中の電力会社について聞いてみました。

①現在の電気代は妥当だと思いますか?

現在の電気代は妥当だと思いますか? 回答結果

 

現在契約中の電力会社の電気代が「妥当」という回答が46.3%、「高い」という回答が51.5%、「安い」という回答が2.2%でした。

この内電力会社を乗り換えたことのある家庭が「高い」と答えたのは21.5%で、大半の家庭が電力会社を乗り換えたことがなく、「電気代が高い」と感じているという調査結果になりました。

②電気代を安くしたいと思いますか?

電気代を安くしたいと思いますか? 回答結果

①のアンケートを踏まえて、「電気代を安くしたいと思うか」を調査したところ97.8%が「はい」と回答しました。

また「いいえ」と答えた2.2%の内、半数は新電力会社を利用していました。逆を言えば大手電力会社を利用しているのに今の電気代に満足している家庭が全体の1.1%を占めているということになります。

③毎月の電気代がどれくらい安くなったら嬉しいですか?

毎月の電気代がどれくらい安くなったら嬉しいですか? 回答結果

②のアンケートを踏まえて、削減したい電気代の額を調べたところ、「2,000円」という回答が最も多い28.5%、次点で「1,000円」が22.9%、「3,000円」が15.6%という割合で続きました。

この調査結果からは、現在契約中の電力会社が新電力でも「さらに電気代を安くしたい」と考えていることが分かりました。

④ご家庭の条件に当てはまるものがあれば選択してください

ご家庭の条件に当てはまるものがあれば選択してください 回答結果家庭の電気使用状況を推測するために各家庭の条件も調査してみました。

最も多かったのが「テレワークなどによりで以前と比べて日中の電気使用量が増えた」という回答で42.6%にも及びました。また16.1%が「オール電化住宅である」と回答し、オール電化の普及率の高さも伺えました。

2021年の電力会社乗り換え状況

次に電力自由化が始まって5年経った現在の電気会社のシェア状況と乗り換え経験の有無や新電力の認知度を調査しました。

①現在契約中の電力会社は?

現在契約中の電力会社 回答結果最初にアンケート回答者全員を対象にして、現在契約中の電力会社を調べました。

結果は「大手電力会社」が67.4%を占め、新電力の普及率はまだまだ低いということが分かりました。

新電力の中で最も契約者が多いのは「auでんき」で5.4%、次に「ENEOSでんき」が3.5%、楽天でんきが「3.3%」という結果になりました。

②大手電力会社と新電力の違いを知っていますか?

大手電力会社(東京電力や関西電力など)と新電力会社の違いを知っていますか? 回答結果

電力自由化が始まって5年経ちますが、新電力と大手電力会社の違いを知っているかという質問に対し「はい」と答えたのは32.9%という結果になりました。

「いいえ」と答えた中に、電力会社を乗り換えると電気代が安くなるということを何となく知っている人もいるとは思います。しかし「いいえ」と答えた67.1%のうちの大半は、電力会社を乗り換えることで電気代が削減できるという事実を知らないと推測できます。

5年経った現在でも電力自由化の認知度はまだまだ低いようです。

③電力会社を乗り換えたことはありますか?

 電力会社を乗り換えたことがありますか? 回答結果

①と②の結果から予想される通り、電力会社の乗り換え経験の有無に関して質問したところ「はい」と答えたのは32.5%、「いいえ」と答えたのは67.5%という結果になりました。

全ての結果を踏まえると、新電力と大手電力会社の違いを知っているのが32.9%、そして電力会社の乗り換え経験があるのが32.5%、現在新電力を契約しているのが32.6%となり、新電力の認知度と乗り換え経験には相関関係があることが分かりました。

新電力に乗り換えた家庭の声

ここからは「電力会社を乗り換えたことがある」と回答した家庭を対象に、実際にいくら安くなったかなどを調査しました。

①電力会社を乗り換えて電気代は安くなりましたか?

電力会社を乗り換えて電気代は安くなりましたか? 回答結果

電力会社を乗り換えて電気代が安くなった家庭は82.1%という結果になりました。また安くならなかったと回答した17.9%の家庭のうち17.0%の家庭は電気料金が変わったという実感がないと答えており、実際に料金が高くなったという声は0.9%でした。

加えて削減できた額の平均値は5,603円でした。世帯人数別の平均削減額は以下になります。

  • 一人世帯:2,654円
  • 二人世帯:4,773円
  • 三人世帯:5,751円
  • 四人世帯:5,766円
  • 五人世帯以上:3,440円

②乗り換え後の電力会社は?

乗り換え後の電力会社は? 回答結果

乗り換え後の電力会社として人気だったのは「auでんき」で16.6%でした。以下ランキングになります。

  1. auでんき(16.6%)
  2. ENEOSでんき(10.6%)
  3. 楽天でんき(10.2%)
  4. 東京ガス(9.8%)
  5. おうちでんき(8.9%)
  6. J:COM電力(5.5%)
  7. 大阪ガス(4.7%)
  8. Looopでんき(3.4%)
  9. コープデリでんき(2.6%)
  10. エルピオでんき・ミツウロコでんき・CDエナジー(1.7%)

③新電力のサービスに満足していますか?

新電力のサービスに満足していますか? 回答結果

新電力に乗り換えた方を対象に満足度を調査したところ、「大変満足している・満足している」の回答が50.2%となり、半数の家庭が新電力のサービス内容に満足していることが分かりました。

また「不満である」と答えたのはごく少数の4.7%であり、理由としては「電気代が安くなったという実感がない」という回答が大多数を占めました。

新電力に乗り換えない家庭の声

電力会社を乗り換えたことのない家庭は半数以上を占めますが、なぜ乗り換えないのでしょうか?電力会社を乗り換えたことのない家庭を対象に理由を尋ねてみました。電力会社を乗り換えない理由

電力会社を乗り換えない理由として1番多かったのは「手続きが面倒くさい」という回答で53.7%でした。多くの新電力がウェブのみで解決し、所要時間も5分程度の手続き方法をとっていますが、認知には至っていないようです。

またオール電化住宅が多くなったことにより、「新電力に乗り換えられない」といった声もみられました。オール電化住宅はプランを展開している新電力が少ないのに加え、プランを単純に比較するのが難しいため、新電力を導入しにくいようです。

実際この認識は間違っておらず、オール電化で新電力に乗り換えるのは詳細なシュミレーションが必要になります。

まとめ

次に乗り換えてみたい電力会社は? 回答結果

最後に乗り換え経験の有無に関わらず、次に乗り換えてみたい電力会社があるかを調査しました。

「次に乗り換えてみたい電力会社がある」と答えたのは全体の9.5%という結果になり、1番人気は「楽天でんき」という結果になりました。

考察と所感

今回アンケート結果は、筆者の予想と反する結果となった。

当サイトは「本当に安くなる新電力」としてLooopでんきやエルピオでんきを筆頭に紹介しているが、それらの新電力会社はまだまだ世間一般に認知されていないという現実をまざまざと見せつけられた。

またアンケートの中で人気だったのはauでんきやおうちでんき(ソフトバンクでんき)といった大手携帯キャリアが運営する新電力会社であり、ここでも認知度の差というものが感じられた。

ENEOSでんきが乗り換え先として選ばれるのは、テレビCMやGoogle広告によるものが大きいのだろう。

いずれにしても新電力がより普及していくためには、「電力自由化」の事実をより広めるとともに、「ブランド」としての信頼度の獲得、手続きに関するイメージの払拭など課題は山積みである。

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