ガス自由化により、毎月のガス代を安くするために、すでにガス会社を乗り換えたご家庭がたくさんあります。
しかし、
「ガス会社の乗り換えができるのは一戸建てだけ?」
「賃貸マンションや賃貸アパートも乗り換えられる?」
このような疑問を抱えていて、まだ乗り換えができていない方も多いようです。
この記事では、賃貸マンション・アパートでもガス会社の乗り換えができるのか、できないパターンもあるのかについて説明していきます。
ガス自由化について詳しく知らない方はまずこちらの記事をチェックしてみてください。

ガス自由化は賃貸マンション・アパートも対象?
ガス自由化によって、ガス会社の乗り換えができるようになったのは『都市ガス』のみです。
現在都市ガスに契約している場合は、賃貸マンションであっても、アパートであってもガス会社を乗り換えることができます。
しかし、ガス自由化といっても中にはガス会社を乗り換えることができない“落とし穴”も潜んでいます。
これを知らないまま乗り換えを検討すると、最終的に「できなかった」という事態になってしまうので、あらかじめ理解しておきましょう。
乗り換えできないケース①プロパンガスの一括受託
契約しているのがプロパンガス(LPガス)の場合、賃貸マンション・アパートでは乗り換えできません。
プロパンガス自体は、どのガス会社を選んでも良いのですが、一般的に一括受託といって、マンションやアパートのオーナーが一括でガス会社と契約する決まりがあります。
そのため、一部屋だけガス会社を変更するということはできないため、お住まいのお部屋が一括受託の場合は乗り換えは不可能です。
乗り換えできないケース②供給エリア外
ガス自由化は、都市ガスのみに限定されるので、対象となるご家庭が少ないというデメリットがあります。
そのため、まだまだ普及が進んでいないことから、供給エリアが絞られてしまいます。
各ガス会社の供給エリアに当てはまらない場合、乗り換えることはできません。
乗り換えできないケース③ガスメーターが設置されていない
部屋ごとにガスメーターが設置されていない賃貸マンションやアパートも乗り換えができません。
築年数の新しいマンションでは滅多にありませんが、古いアパートで大家さんやオーナーさんがガス会社と契約し支払いをしている場合は、これに該当するケースがあります。
ガス会社の乗り換えは管理会社や大家さんに報告しなければならない?
賃貸マンションやアパートにお住まいの方で、ガス会社を乗り換えても管理会社や大家さんに報告する必要はありません。
都市ガスから都市ガスに乗り換える際は、工事も不要です。
万が一、ガスの供給に関して不具合が生じた場合は、乗り換え先のガス会社または、その地域にガスを供給している大手ガス会社が対応するため、トラブルが発生することもないので安心してください。
まとめ
賃貸マンション・アパートでもガス自由化に伴い、ガス会社を乗り換えることができます。
しかし、なかには乗り換えができないケースもあるため、契約前に確認しておくことをおすすめします。
乗り換えに必要な契約は、新しいガス会社に申し込みの問い合わせをすれば、新しいガス会社が、これまで契約していたガス会社への解約手続きを進めてくれるので、煩わしい手間もありません。
契約手数料や解約金が不要なガス会社もあるので、一度お試し感覚で乗り換えてみて、どのくらい安くなるのか体験してみてはいかがでしょうか。
