太陽光発電で家庭の電気代は本当に0円になるのか徹底的に調べてみた

太陽光発電で電気代を節約したいと考えたり、副収入として売電収入が欲しかったりと様々な理由から太陽光発電の導入を検討しているのではないでしょうか。

2011年の東日本大震災など近年災害の多い日本ですが、その中でエネルギー問題に関心が湧きますよね。そこで太陽光発電を活用して、光熱費や電気代0円を達成できないか疑問が生じるでしょう。

しかし、太陽光発電によって、どれだけの電気代や光熱費を節約できるか、実際に導入してみないと分からない所です。また、自分で調べるといっても初めて太陽光発電の導入を検討している場合、太陽光発電の何を調べればいいか不明な点も多いです。

そこで今回は、電気代0円や光熱費0円を達成することができるのか、様々な観点から解説していきます。また、太陽光発電に欠かすことのできない蓄電装置など、周辺機器を使用した場合に電気代0円が達成できるかについても紹介しますよ。

太陽光発電で電気代0円を達成することは可能


結論から説明しますが、太陽光発電で発電した電気で1ヶ月の電気代を0円にすることは可能といえます。また、オール電化の場合は、光熱費0円にすることも可能な程優れたシステムです。

それでは電気代0円が可能になる理由について、いくつか紹介していきます。

発電量と使用量のバランスを維持することで電気代0円が可能

全国平均のデータで1日の電力使用量は、約12kwhとされています。対して、太陽光発電の発電量は、3,9kwの場合に約11,75kwhとなります。

このデータが示す結論は、生活を少し工夫して節電を心がければ電気代0円を達成することが可能ということです。

ここでポイントとなるのは、太陽光発電の売電によって得た収入を電気代と相殺させるか、自家消費によって買電自体を削減するのかといったプロセスについて明確に考える事が大切です。

売電収入によって相殺させる場合は、新たに土地を購入するなどして産業用太陽光発電による大きな収入を発生させる方がメリットとなるでしょう。自家消費の場合は、住宅用太陽光発電でも実現可能です。

ただし、どちらの方法をとるにしても、1日の電力使用量を可能な範囲で削減することが必要となります。

太陽光発電だけでなくオール電化に切り替えると電気代やガス代0円も可能

オール電化とはガスを使用せず、全てのエネルギーを電気で賄うタイプの住宅を指します。太陽光発電と共に人気の商品で、2019年時点では基本的に太陽光発電も実装していることがほとんどです。

そして、オール電化にしている方は、電気代だけでなくガス代に相当する光熱費を0円にできるか、1度は考えたことがあるのではないでしょうか。イメージとしては、オール電化となると、ガス代が無い分一か月の光熱費が、抑えられているのではないかと考える事が多いです。

しかし、オール電化の場合は、暖房機器と給湯器の使用率が増えるため、年間平均で7,8kwの容量を持つ太陽光発電設備が必要となります。

一般的に住宅の屋根に取り付ける場合、スペースに限界があるため最大でも約4kwの容量ですので、このままでは電気代0円は難しいです。

そこで野立て型の太陽光発電(産業用太陽光発電)の設置が必要となります。設置のために一定規模の土地が必要なので保有していない方は、土地付き太陽光発電を購入するか土地を別途購入する必要があります。

コスト面で負担が大きくなる可能性もありますが、オール電化でも電気代0円を達成させることは可能といえるでしょう。

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電気料金プランの変更を行い太陽光発電と組み合わせて節約する

オール電化住宅であっても、そうでなくとも太陽光発電で電気代0円を達成するためには、電力使用量を削減することがポイントとなります。

言い換えると、節電や省エネ意識を持った生活を行うことで、電気代0円に近づきます。

また、電気料金プランの変更を行うことで、時間帯ごとの電力使用量と割安な時間帯が合致して、電気代0円に役立つご家庭のケースもあります。

ただしプランによっては生活に合わず割高となることがあるので、1日の使用頻度と具体的な使用回数と時間を確認した上で検討するのが失敗しないポイントです。

例えば夜間の電気代が割安になるプランが代表的ですが、その場合夜間に洗濯機を使用することや、オール電化であれば電気式給湯器を稼働するなど、プランに合わせた生活スタイルを作ると良いですよ。

ポイントは、長時間使用の必要がある機器を夜間に回すことによって、電力使用量の大幅な削減が期待できます。

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太陽光発電で電気代0円達成が難しい理由


太陽光発電によって電気代0円は可能です。しかし、工夫や節電が必要なシビアな挑戦でもあり、太陽光発電で電気代を0円にすることは簡単ではありません。

そこで、太陽光発電で電気代0円が難しい主な理由を紹介します。

太陽光発電で電気代0円が難しい背景には売電価格と発電量が関係している

太陽光発電で電気代0円達成が難しい大きな理由は、実は節電でも工夫でもありません。売電価格に関する傾向と、太陽光発電システム独自の理由が関係しています。

1.売電価格の下落によって電気代0円のハードルが上がっている

1つ目は、固定買取価格が年々下がっている事です。

固定価格買取制度が実施された当初は、1kwh辺り40円を超えていたので、売電収入で電気代0円もしくはプラスになることも珍しくありませんでした。

しかし、2019年では26円と当時と比べ約半額まで下落しており、ただ運用するだけでは売電収入で電気代0円を目指すことは難しい状況となっています。

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1.太陽光発電は発電量が一定ではないので常に発電する訳ではない

2つ目は、太陽光発電は日射量に影響される点です。

当たり前のことですが、太陽光発電は晴れの日でなければ、カタログスペックに近いパフォーマンスを発揮できません。

また、夜間は発電しないので、その時間帯に電気を使用すると蓄電といった対策を取っていない場合マイナスになってしまいます。

他にも各家庭によって事情は変わりますが、1ヶ月の電気使用量が太陽光発電で補えない程大きい場合は、電気代0円を達成することは難しいです。こちらに関しては、節電と電気料金プランの変更で対応できなくもないでしょう。

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太陽光発電で電気代0円の壁を超えるには?蓄電池の活用で解決


太陽光発電で電気代0円を達成することは可能ですが難しいです。この壁を取り除くためには、周辺機器の活用も視野に入れてみましょう。

そこで近年注目が高まっている、蓄電装置について紹介していきます。

蓄電装置と太陽光発電装置は別の購入・設置が主流でしたが、最近では蓄電装置の需要増加などに伴って、セットで販売されているケースも見かけるようになりました。

それだけ、太陽光発電システムと相性が良いということですね。

蓄電装置で夜間や消費電力の多い時間に電気を回して電気代0円を達成する

太陽光発電装置のみでは発電した電気を蓄えることはできません。

従って、太陽光発電のみの場合、日中の自家消費をほとんどしないと発電した電気は蓄えられることなく、消費もされないため自動的に売電されます。

売電収入が得られるという点では、蓄電装置は不要なのではないかと考える方もいるかもしれません。確かに、極端に電気代を削減したり電気代0円を目指したりしないのであれば、必ずしも蓄電装置が必要とはいえないでしょう。

しかし、電気代0円を目指すとして、夜間に発電ができない太陽光発電に合わせて、電化製品の使用時間帯を変える事は容易ではありません。かといって、売電収入にシフトしても固定買取価格の下落の影響で、電気代0円は難しい状況です。

そのような課題をクリアするためには、蓄電装置も活用して買電を抑える方法がおすすめです。太陽光発電設備に蓄電装置を追加すれば、夜間の発電しない時間帯でも日中に発電した電気を使うことができるので、電気代0円の目標を達成しやすくなります。

また、蓄電装置の基本的な考え方は、売電収入による電気代0円を目指すのではなく、自家消費による買電削減を行い、電気代0円を目指します。

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太陽光発電で電気代0円を達成するためには買電量の削減から始めること

太陽光発電で、家庭での電気代を0円にするための方法について、いくつか解説してきました。この中でポイントとなるのは、太陽光発電を導入して計画なく運用していても電気代0円にすることは難しいということです。

ですので、日頃から無駄な電気の使い方をしない節電意識を高めることと、電気料金の見直しが基本といえます。これらの基本を実行した上で、太陽光発電で発電した電気を自家消費へ回すことや、蓄電装置と組み合わせて買電量を減らして電気代0円達成を目指します。

また、売電収入で電気代をカバーする方法もありますが、固定買取価格の下落が続いている現状では、快晴や発電効率の高い太陽光パネルといった理想的な条件であっても、電気代0円は将来的に難しい可能性があります。

まずは、自宅に設置している太陽光発電システム、もしくは今後導入予定の太陽光発電の発電量についてシミュレーションした結果、年間の発電量と電気使用量のバランスについて調べてみることから始めましょう。

電気使用量が上回っているのであれば、買電量を減らすために電気料金プランの変更やアンペア数を減らすこと、節電行動を実行することが大切ですよ。その上で、蓄電装置の購入や太陽光パネルの交換、自家消費型への切り替えといったことを考えましょう。

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