太陽光発電の導入を考えているけど、初期投資にだいぶ費用がかかりそうなので二の足を踏んでいるという事はありませんか?
しかし、太陽光発電の初期投資費用について、具体的な金額や相場について知らない項目も多いですよね。
そこで今回は、家庭用の屋根に取り付けるタイプの太陽光発電、産業用の太陽光発電といったタイプの設置にかかる初期投資の相場について調べてみました。
実は、住宅用の太陽光発電や産業用の太陽光発電の場合は、総額費用のほとんどを初期投資が占めているのです。
このように初期投資の値段や割合を知らなければ、見通しが立ちませんし太陽光発電の場合にはとても重要です。これから太陽光発電を設置する方は、初期投資の費用やそれぞれの発電規模の相場を知っておきましょう!
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屋根などに取り付ける5kw程度の太陽光発電の初期費用の相場
まずは、いわゆる住宅用太陽光発電のパネルを設置した場合に、どの程度の相場になるのかいくつかの例を紹介していきます。
一般の方は、住宅用太陽光発電を設置することがほとんどですので、この項目を参考にしてメーカーごとの価格傾向や、どのような場合にコストがかさむのかなどに、注目しましょう。
設置容量(パネル枚数) | 5.00kW (20枚) |
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相場価格(税込) | 197.1万円 |
相場kW単価(税込) | 39.4万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.15kW(21枚) |
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相場価格(税込) | 196.5万円 |
相場kW単価(税込) | 38.2万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.28kW(24枚) |
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相場価格(税込) | 191.3万円 |
相場kW単価(税込) | 36.2万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.15kW(21枚) |
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相場価格(税込) | 195.5万円 |
相場kW単価(税込) | 38.0万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.58kW (18枚) |
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相場価格(税込) | 213.6万円 |
相場kW単価(税込) | 38.3万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.00kW (20枚) |
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相場価格(税込) | 172.9万円 |
相場kW単価(税込) | 34.6万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.40kW (24枚) |
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相場価格(税込) | 181.7万円 |
相場kW単価(税込) | 33.6万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.28kW (24枚) |
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相場価格(税込) | 172.6万円 |
相場kW単価(税込) | 32.7万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.16kW(24枚) |
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相場価格(税込) | 179.3万円 |
相場kW単価(税込) | 34.7万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.06kW (22枚) |
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相場価格(税込) | 181.5万円 |
相場kW単価(税込) | 35.9万円/kW |
設置容量(パネル枚数) | 5.28kW (24枚) |
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相場価格(税込) | 192.5万円 |
相場kW単価(税込) | 36.5万円/kW |
以上のように、5 kW(20枚)の一般家庭用ソーラーシステムでの平均相場は、170万円から200万円となっています。
基本的に太陽光発電システムは、発電効率(変換効率)の良さに比例してコストもかさんでゆく傾向が見られます。また、総容量(kW数)が大きくなるほど初期投資にかかる単価相場が安くなる傾向です。
他にも、住宅用太陽光発電の初期投資コストが変動する理由があります。まず安くなる傾向ですが、屋根材がスレートであることや屋根勾配が20~30度、そして太陽光パネルを設置する場所が屋根に対して1面のみということが挙げられます。スレート屋根は、厚さ2~5mm程の薄い屋根材のことで、日本の屋根材の主流でもあります。
次に初期投資コストが高くなる場合は、積雪のある地域や瓦屋根や陸屋根であること、他にも設置する太陽光パネルの面が3面以上あることが挙げられます。
積雪地域で、なぜ初期投資コストが上がるかといいますと、雪の重さに耐えられる強度を持った太陽光パネルが必要だからです。従って、その分太陽光パネルの値段が上がり、初期投資費用がかさむ要因になります。
また、陸屋根とは勾配がほとんどついていない、平らな屋根のことを指します。経済産業省が算出した初期投資費用は、161万円ということなので車1台分の資金を準備しておく必要があるでしょう。
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10kw以上の産業用太陽光発電の初期費用の相場
10kw以上の産業用太陽光発電の場合でも、家庭用の太陽光発電と同じく総容量(kW数)が大きくなるほど初期投資にかかる単価の相場は安くなります。その理由としては、一つの設備にかかる基本料金に含まれる、基礎工事や設備費は規模の大小に関係なくかかってくるため、規模が大きくなるほどkw単価が安くなります。
また、2016年度のデータで見てみると、産業用太陽光発電の価格相場の平均kw単価は20万円から30万円となっています。
つまり、住宅用のkw単価が34万円から40万円ほどの相場なので、産業用は住宅用よりも10万円から20万円ほど安くなる計算です。前述でも説明していますが、規模が大きくなることでkw単価が値下がりすることが関係しています。
また、発電容量が1,000kW(1メガワット)を超える産業用太陽光発電(メガソーラー発電所)の場合では、kw単価が20万円から24万円ほどとなっています。こちらも規模が大きくなるにつれて、kw単価の初期投資額が安くなります。
1施設あたり50kWを超える産業用太陽光発電の場合
太陽光発電には住宅用や産業用がありますが、産業用太陽光発電の場合、更に大規模な発電設備もあります。
しかし、そのような大規模発電設備を設置する時には、一つ問題があります。基本的に規模が大きくなればなるほど、kw単価は下がりますが、1施設当たりの発電容量が50kWを超える発電所になると、電力会社との間で高圧連係という契約を結ぶ必要があります。
高圧連係の契約とは、キュービクル(高圧受電設備)を設置する必要があり、その費用として、容量100kWあたり、100万円~150万円がかかってきます。また、高圧電力であることから、年間保守や点検を行う電気主任技術者を置く必要があり、その額として年間50万円~70万円程度かかります。さらには、所属する電力会社との高圧発電所の設置協議に20万円ほどかかります。
規模が大きくなればなるほどkw単価は下がりますが、50kWを超える発電所の場合は上記(高圧連係契約)の費用がかかってくるので、計画段階で頭に入れておく必要があります。
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メーカーの設置基準
太陽光発電の初期投資については、理解できたでしょうか。住宅用太陽光発電の場合は、高圧連携などの必要はありませんので、自宅の屋根や周辺機器の設置場所を考えることが大切です。
また、初期投資費用以外にも気を付けるポイントがあります。それは、メーカーごとの住宅用太陽光発電の設置基準です。
太陽光発電システムが設置できる住宅には、各メーカーが定めた一定の設置基準があり、持ち家であればどんな家でもOKというわけではありません。例えば、築50年のだいぶ老朽化が進んだ家や、屋根の勾配角度、基準風速以下の環境であることなどが挙げられます。ちなみに、基準風速以下については地域ごとに定められているので、設置を検討している方は周辺地域の基準風速を満たしているかチェックしてみましょう。初期投資の試算をしていても、設置基準不足でしたら水の泡ですので、事前確認と準備が必須です。
また、メーカー側としても、もしも上記のような住宅に住むお客さんから設置の希望があっても、通常であれば工事を断るはずです。もし、請け負う業者がいた場合は、そこへ発注することは辞める事が賢明です。
ちなみに、多くのメーカーが提示している、平均的な設置基準を以下に紹介しています。(※正確にはメーカーごとに異なります。また、瓦の種類や屋根裏の造りなど、基準が詳細に定められていますので、設置の際は問い合わせしましょう)
築年数 | 住宅が建築後一定年数以下であること 。(例:築年数が20年以下など) |
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設置の高さ | 設置場所の高さが一定以下であること 。(例:13メートル以下など) |
太陽光パネルの設置可能範囲 | 屋根の端から一定の距離には設置不可 。(例:屋根面の周囲50センチは不可など) |
風速 | 地域で決められている風速以下であること。(例:風速40m/s以内など) |
塩害 | 海岸から一定以上離れていること 。(例:海岸から500メートル以上など) |
積雪 | その地域で最大積雪量が一定以下であること 。(例:200センチ以下など) |
信頼できる施工業者を探すことと設置後の運用も専門の業者に相談する
太陽光発電は、技術が進み初期投資コストが下がっていますが、それでも手軽に導入することは難しいでしょう。また、住宅用太陽光発電の初期投資コストは、経済産業省が算出した金額を参考にすると、161万円と車1台は購入できます。
従って、初期投資コストを抑えることも大切ですが、それ以上に十分な資金を用意しておくことと、実績があり信頼できる施工業者を探すことが必要です。いくら初期投資コストを抑えられても、ずさんな工事をされたらかえって赤字になります。
そのため、メーカーを選ぶときは一社だけではなく、複数の企業を一括で見積もることが大切。一括見積をすることでどの企業が最適か確認することができます。以下の記事では一括見積を行うことができるサイトをご紹介しています。この記事を読んで、信頼のおける業者に設置をお願いしましょう。
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