太陽光発電があれば、停電してもエアコンや冷蔵庫、テレビなどの主要な電化製品を使うことができるので、
日中の太陽が登っている時間帯であれば、普段の生活とほとんど変わらない日常を送れます。
今回は、自立運転への切り替え方法や、停電時に太陽光発電で発電した電気でどの家電を使えるのか、注意する点などについてご紹介します。
停電・災害時でも太陽光発電があれば電気が使える!
いつ起こるかわからない停電の備えで思いつくのは、懐中電灯やキャンドルなどが一般的だと思います。
しかし、ご自宅に太陽光発電を導入していれば、懐中電灯やキャンドルでの生活よりももっと普段の生活に近い日常を送ることができます。
実際に停電にあったご家庭からは、以下のような口コミが寄せられています。
わが家は蓄電が備えてあったおかげで心底救われましたと思っています。 とくに電気を使ってあたたかいご飯やミルクを用意できたのが一番有り難かったです。 テレビで逐一情報収集もできました。 生後間もない赤ん坊がおりましたので、避難所に行くことなく非常時を凌げて本当に良かったです。 |
また、2018年の北海道胆振東部地震の被害に遭った方は、太陽光発電を設置していたためスマホの充電や冷蔵庫の使用が可能でした。
スマホや冷蔵庫が使えたことで、食料の保存ができたり被災状況の情報が得られたりと、災害時の助けになったとの声が聞かれています。
我が家は太陽光と蓄電池のおかげでスマホの充電と冷蔵庫などは動かせてて助かる!😭#札幌 #地震 #停電 pic.twitter.com/ODSI2OJbzU
— 981BLACKSHIN-METAL (@981_metal) September 5, 2018
このように太陽光発電は、余った電気を電力会社に売って収益を得るだけではなく、時には非常時や停電時に大活躍の強い味方になります。
停電時には “自立運転モード” にしよう
(出典:シャープ「いざという時も、電気を供給」)
停電時には、“自立運転モード” にすれば、太陽光発電で発電した電気を家庭内で使用することができます(メーカーによっては自動で自立運転モードに切り替わるメーカーもあります)。
日中に自立運転モードにすると、冷蔵庫やスマートフォンの充電、テレビなど様々な機器を最大1,500Wまで同時で使えます。
しかし、雨の日や曇りだと発電量が減少するので、本当に使う必要があるかを考えながら使わなければいけません。
自立運転モードの切り替え方はメーカーごとに異なりますが、基本的には、
①ブレーカーの電源をオフにする ②太陽光発電のブレーカーをオフにする ③自立運転モードに切り替える ④専用コンセントに使用する電気機器を接続する |
の順番です。
電力会社からの電気の供給が再開したら、
①自立運転モードをオフにする ②太陽光発電のブレーカーをオンにする ③ブレーカーの電源をオンにする |
上記の手順で元の状態に戻してください。
パナソニック・シャープ・京セラでは、自立運転モードの切替方法をyoutubeで公開しています。
万が一の事態に備えて、事前に操作方法を確認しておきましょう。
〈パナソニック〉
〈シャープ〉
〈京セラ〉
停電時に接続できる家電製品一覧
自立運転モードでの最大使用可能電力は1,500Wになります。
テレビ | 20W |
iPhoneなどの携帯機器の充電 | 5~10W |
無線LANアダプター | 10W |
冷蔵庫 | 100~300W |
洗濯機 | 500~800W |
掃除機 | 1,000W |
エアコン | 100~1,000W (弱暖房100W・強暖房1,000W) |
こたつ | 500W |
ドライヤー | 1,000W |
掃除機やドライヤーは、一時的に多くの電力が流れる(突入電力)機器なので多くの電力を消費します。
より多くの電気を使うために、停電時には電力消費量の多い機器の使用は控えましょう。
1,500Wを超えてしまったら電力供給がストップしてしまうので、1,200W程度を目安に家電製品を接続することをおすすめします。
また、太陽光発電の発電量は天気に左右されるため常に一定の発電量を保つことはできません。
つまり、天気の悪い日は晴天時に比べると電気の供給が不安定になるため、パソコンやゲームなどのデータ保存が必要な機器を接続していると、急な発電量の低下で突然電源が切れてしまう恐れがあります。
データの消失に繋がる可能性もあるので注意しましょう。
また、発電量が一定ではないので、電源を必要とする医療機器も適していません。
夜間も電気を使えるように蓄電池との併用も考えるべき
太陽光発電が設置されているだけでも、電化製品が使えるので、そこまで不自由を感じることはないかもしれません。
しかし、太陽光発電の弱点は夜間には発電できないこと。つまり、日中は電気を使うことができますが、夜間は電気が使えなくなるので電気がつかず真っ暗に…。
この弱点を補えるのが蓄電池です。
蓄電池を設置すれば、発電した電気を貯めておけるので、夜間も貯めた電気を使うことができます。
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まとめ
太陽光発電を電気代の削減や収益を得ることを目的に導入するご家庭が多いです。
しかし近年自然災害による被害規模が大きく、数日間停電が続くのも稀ではなくなってきました。
とはいえ、日本で生活するとなると自然災害を避けることは難しいので、万が一の備えとして太陽光発電の導入を検討してみてもいいのではないでしょうか。
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