ソーラーカーポートの設置で電気代削減!設置費用の相場と回収までにかかる期間

この記事では、ソーラーカーポートについて網羅的に情報をまとめています。システム導入に伴うメリットやデメリットを分析し、設置におすすめのタイプを解説しています。また、実質0円で導入できる2つの方法も紹介しています。

加えて、設置の目処が立ちやすいようシュミレーションを通して初期コストと回収期間を試算し、3種類の特徴や固定資産税が発生するかも解説しています。これから導入するか検討する際の参考にしてみてください。

ソーラーカーポートとは

ソーラーカーポート

シンプルな車庫の屋根に太陽光発電のシステムを導入したもので、空いている空間を賢く活用して発電することが可能です。毎月の電気代を抑えながら売電収入にも期待でき、電気自動車の充電にも役立ちます。

設置には200万円ほどの初期コストが必要ですが、条件をクリアすれば「屋根貸し」や「ソーラーPPA」を活用して自己負担0円で導入できるでしょう。予算や土地に応じて3種類のデザインから選ぶことが可能です。

基礎知識を確認し、売電収入をシミュレーションによる収支のバランスを確認してから導入することが大切です。

ソーラーカーポートを設置するメリット・デメリット

どのようなメリットやデメリットがあるのか確認していきます。ここでは主な4つの魅力を紹介し、導入するにあたってプラスとなるポイントを解説します。次に3つの注意点を取り上げていますので、設置する前に問題ないか確認しておきましょう。

設置におすすめの人によくある特徴をまとめたので、少しでも当てはまる人は施工会社をリサーチしてみてはいかがでしょうか。

メリット

導入メリットは4点あり、こちらに魅力を感じるかで導入するかを検討してください。デットスペースを活用して創エネルギーでき、太陽光発電による電気代の削減効果や売電収入を受けることが可能です。

また、家屋の屋根に設置するよりも範囲が限られるため、導入コストはメンテナンス費用のバランスが良いのも魅力といえます。さらに、電気自動車の充電にも対応でき、気軽に自然エネルギーを活用した生活を始められます。

①デッドスペースを活用できる

庭や空き地を活用してシンプルな車庫を設置するメリットは、雪や雨から車を守ることです。屋根があるため日焼けのリスクを最小限にでき、車のない時間帯はお子様の遊び場所としても重宝するでしょう。

車庫の屋根部分は用途のない場所と考えられていたのですが、太陽光パネルを設置することで発電できるようになります。特に車庫としての機能に影響が及ばないため、エコライフのためにも導入をお勧めします。

②太陽光発電による電気代削減効果と売電収入が得られる

2台用のタイプでは約5kWHの太陽光パネルを導入でき、車庫の屋根部分で日中帯に発電を行います。発電量を5.33kWhで試算すると、年間で約48,500円の電気代を削減する効果が期待できます

また、余った電気を売ることで発電した電気を無駄なく活用でき、結果的に売電収入を得ることも可能です。今まで普通の車庫だった屋根に太陽光パネルを設置するだけで、節電と収入アップを見込めるのは家計の助けになるでしょう。

③屋根に設置する太陽光発電よりもコストパフォーマンスが良い

家の屋根に太陽光パネルを設置するよりもカーポートに導入した方が、初期コストやメンテナンス費用を抑えられます。屋根より高さがなく範囲が狭いため、導入費用をリーズナブルにできるのです。

また、太陽光パネルの枚数も屋根より少なくなるため、経年劣化に対するアフターフォローにかかる費用を安く試算できるでしょう。また、カーポートでは高さや角度を調整することが可能で、屋根に太陽光パネルを導入するときよりも発電効率を高める工夫を行いやすいです

④電気自動車が充電できる

エコカーが注目されていますが、電気自動車(以下、EV車)の充電できるEVステーションの普及が少ない問題があります。カーポートに発電機能をプラスしておくと、自宅で気軽にEV車の充電を行えます。

蓄電池と併用することで雨天や夜間の充電量不足にも対応でき、EV車を快適に使用できます。カーポートに充電スタンドまたは充電コンセントも設置しておけば、充電切れを起こす心配がありません。

これからEV車に乗り換えたい方や充電スポット不足に困っている方にとっては耳寄りな知らせ耳寄りな知らせ。

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デメリット

次に、導入する際のデメリットを3つご紹介します。どのような注意点があるかを知ったうえで導入するかを検討することで、設置後に後悔するリスクを最小限にできます。

ソーラーカーポートは一般の車庫よりも初期費用が高くなりやすく、想定していた発電量に達成できない場合もあります。また、取り付ける環境によっては増築許可を申請する必要が出てくるため、市区町村にある都市計画課で確認しておきましょう。

①初期費用が高い

車庫と太陽光パネルの費用がかかるため、従来のシンプルな車庫よりも初期費用が高くなってしまいますまず、導入を断念する前に太陽光発電を促進するための助成金が使用できないか確認することも大切です

販売業者や金融機関にローンを組めないか相談する前に、毎月の電気代を削減できる効果や売電収入をシミュレーションしてみましょう。初期費用をどのくらいの期間で回収できるかなど総合的に検討することで、初期費用をかけても導入するメリットが見えてくるかもしれません。

②想定していた発電量にならないこともある

太陽光パネルの枚数や取り付ける角度などから発電量を想定していますが、残念ながら発電量が保証されるわけではありません。日照量や地形、システムの劣化などによって発電量が変動するため、想定していた発電量を正確にシミュレーションすることが大切です。

初期コストの回収期間や売電収入の試算は発電量の想定から行っているため、想定量が下回ると初期コストの回収までにかかる期間が増えてしまうかもしれません。販売業者に現地調査を行ってもらい、発電量の想定に影響するポイントを確認してもらいましょう。

③増築許可が必要

建ぺい率や容積率に影響するため、ソーラーカーポートの設けるには増築許可が必要となります。購入する前に許可が下りるかをチェックしておかないと、導入後に不許可となると最悪のケースとしては導入したにもかかわらず撤去しなくてはいけません。

取り付ける土地を管理者である市区町村の役所を訪問し、都市計画課で増築許可が下りるかを確認します。希望するデザインが不許可となる場合もあるため、事前に問題ないかを役所で確認しておきましょう。

ソーラーカーポートの設置がおすすめな人

自宅の地形や屋根の形状によって太陽光パネルを置けない方におすすめしています。こだわった自宅の景観を変えたくない方にも便利で、スタイリッシュな車庫に太陽光パネルを設置してみてはいかがでしょうか。

また、自宅で太陽光発電を導入しており発電量を増やしたい方にもおすすめしています。固定期間で売電するためには発電量が10kWhより多くないと対象にならないため、今の発電量にプラスできるため併用すると良いでしょう。

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実質無料でソーラーカーポートを設置する方法

200万円ほどかかる初期費用をかけずに、ソーラーカーポートを実質無料で取り付ける方法があります。ここでは「屋根貸し」「ソーラーPPA」と呼ばれる2つの方法を紹介していきます。

どちらも自己負担0円で導入できますが、契約条件によって節約効果はさほど高くありません。発電した電気を使用できるケースとできない場合があるため、必ず電気代が安くなると思うと危険です。契約前にサービス内容をしっかり確認しておきましょう。

①屋根貸し

名前の通り、車庫の屋根を業者へ貸し出す方法です。初期費用はすべて業者が負担してくれるため、屋根の提供者は自己負担0円で太陽光発電を導入することが可能となります

契約中は業者に太陽光発電の所有権はあり、提供者は貸主という立場として屋根を貸し出します。その際、売電収入の一部を「利用料」という名目で支払いが行われるため、ただ取り付ける場所を提供するだけで一定の収入を得ることが可能です。

特徴

太陽光発電を導入する初期コストが発生せず、屋根貸し期間のメンテナンス費用までも業者が負担してくれます。すべての売電収入が入るわけではありませんが、自己負担0円で一定の収入が入ることが大きなメリットといえるでしょう。

業者と長期間にわたり契約を続ける必要があり、車庫の屋根を貸し出す利用料は高収入ではありません。契約条件によりますが発電した電気を使用できない場合は、毎月の電気代を削減できないため節約効果は限定的となってしまいます。

設置する条件

屋根貸しを申し込む条件は3つあり、さらに業者が提示する契約内容に同意する必要があります。まず、カーポートの屋根に10kWhより多くの発電設備を置けるか確認してください。

次に契約期間は20年で、その間の設備所有権は業者にあります。発電した電気をスムーズに業者が管理しやすくするため、配線方法は全量配線となっています。

②ソーラーPPA

ソーラーPPA 仕組み

電気購入契約(ソーラーPPA)とは業者が調達した資金を活用し、太陽光発電のシステムを希望する車庫の屋根に取り付けるサービスのことです。業者は個人からではなく、投資家や金融機関から導入資金を集めます。

契約時に取り決めた契約期間を過ぎると、車庫の所有者に無償で譲渡されます。こちらも初期費用は業者が負担しますが、置く場所を提供している人へ契約中の売電収入は一切入りません。

電気代も取り決めた金額を支払う必要があり、家計の節約効果は限定的といえます。

特徴

契約期間を過ぎたら無償でシステムを譲渡され、将来的には太陽光発電のオーナーとなることが可能です。初期費用はもちろんのこと、契約中の初期費用や修理代はかかりません。契約内容にもよりますが、ほとんどが停電時には自宅用として発電した電気を活用できるようになっています。

契約期間が10年以上のケースも多く、その期間の売電収入は業者が受け取るようになっています。契約中の電気代が定められており、導入前よりも高くなってしまうこともあります。

設置する条件

ソーラーPPAを申し込む条件は3つあり、さらに業者が提示する契約内容に同意する必要があります。まず、車庫の屋根には低圧で50kWhより少ない発電システムを取り付けなくてはいけません。

次に契約および事業期間は10年で、その間の設備所有権は業者にあります。配線方法は余剰配線となっており、家庭用と売電用の配線が初めからセットされます。

PPAについて詳しく知りたい方には以下の記事がおすすめ

【PPAとは?】太陽光発電を0円で導入できるPPAモデルの仕組みとメリット・デメリット

ソーラーカーポートを設置する費用と回収期間

ここではソーラーカーポートの設置に必要な初期コストを確認し、どのくらいで導入費を回収できるか見ていきましょう。期待される年間の売電収入を見越しておくと、初期コストと回収までにかかる年数が把握できます。

事前にお金の流れをシミュレーションすることで、後悔のないプランニングに役立ちます。

ソーラーカーポートの設置費用

2台用のタイプで導入コストは、おおよそ200万円といわれています。台数が増えれば発電量が増えますが、導入する太陽光パネルが多くなるため価格が上がります。

価格 駐車台数
180~240万円 2台
250~300万円 3台
300~380万円 4台

ソーラーカーポートの設置には太陽光パネルやパワコン、屋根、柱などが必要で、発電システムと駐車部分の組み合わせ次第で価格が変わってきます。さらに工事費用と建築確認の申請費用がプラスされるので、トータルコストを確認すると良いでしょう。

期待される年間の売電収入

10年間にわたり固定された買い取り制度の場合だと、年間の売電収入は12万1,296円程度になります。ここでは令和3年度の1kWhあたり19円の売電価格で算出し、年間の売電電気量は6,384kWhとしています。

売電収入は導入から10年までの固定期間と11年目からの売電価格が異なるため、以下のようなイメージとなります。発電システムの経年劣化を考慮し、毎年0.5%ずつ発電効率を下げています。

期間 売電収入 売電単価
1年あたり 12万1,296円 19円/1kWh
1年~10年まで 161万8,150円 19円/1kWh
11年目~ 9万0,487円 7円/1kWh

回収までにかかる年数

2台用のタイプのカーポートにかかるコストは200万円ほどのため、10年ローン(金利2.5%)の場合は初期コストの回収までに約13年と試算できます。毎月の支払額は3,361円(年間は40,332円)となり、体感的には毎月の電気代のような支出で導入が可能と分かります。

さらに、発電した電気を使用することで毎月の電気代を安くできるため、日中の従量課金を1kWhあたり27円と想定すると毎月4,050円(年間は48,600円)の電気代削減効果があるでしょう

ソーラーカーポートの種類

ソーラーカーポートの種類は大きく分けて3タイプあり、駐車スペースのデザインや発電システムの取り付け方法が異なっています。導入する環境条件や予算に応じて選べるように、それぞれの特徴や注意点を確認していきましょう。

太陽光発電一体型はもっともポピュラーなタイプで、太陽光発電搭載型は駐車スペースと発電システムを別々に置くことが可能です。スペースに応じた設計を行うオーダーメイド型もあり、どの種類が最適なのか検討する際に役立ててください。

太陽光発電一体型

名前の通りパネルとカーポートが一体型となっているタイプで、見た目がすっきりしているのが特徴です。カーポートはアーチ形の湾曲した屋根ですが、一体型の屋根には太陽光パネルをセットするために平らなデザインとなっています。

4本の柱で屋根を支えるシンプルな設計となっており、発電システムが屋根に付いている簡易的なカーポートです。省スペースで発電できるようになっているため、低価格で導入したい方におすすめのタイプです

太陽光発電搭載型

こちらは太陽光パネルと車庫が別々となっているタイプで、発電システムを導入しなくても駐車スペースとして成り立つことが太陽光発電一体型との違いです。デザインが豊富に用意されているため、利用者の好みに合わせた組み合わせを楽しむことが可能です。

太陽光発電搭載型はカーポートの屋根材を造り、その上に太陽光パネルを置きます。一体型と異なり、発電率を高めるためにパネル角度の調整ができるため、発電量を増やしたい方や一体型では発電量が少ない方におすすめです

しかし、角度を調整するために高さを増すと予算が増えるだけではなく、屋根の重量も増えるため地盤などの環境によっては施工が難しい場合があることは覚えておきましょう。

オーダーメイド型

自由にゼロから設計していくオーダーメイド型では、環境に応じた細やかな設計を実現できます。狭い土地や勾配があるなど特殊事情に合わせてカーポートを設計でき、その屋根に合わせた太陽光パネルなどの発電システムを選ぶことが可能です。

屋根の重さや発電量なども調整できるため、地形に最適なシステムを導入できることは間違いありません。しかし、他の2タイプよりも価格が高くなりがちなため、予算と仕様の優先順位をつけて見積もりを依頼すると良いでしょう。

まずは設置できる確認!

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ソーラーカーポートに固定資産税はかかる?

車庫やガレージは固定資産税の対象ですが、ソーラーカーポートが対象なのか疑問に思うかもしれません。取り付ける状態によって固定資産税の対象となりますが、条件をクリアしていない場合は対象外となります。

ここでは固定資産税がかかる4つの条件を解説するので、導入を検討する際に役立ててください。加えて、金額を試算する方法を紹介しているので、年間のランニングコストを確認しておきましょう。

何も知らずに固定資産税が請求されると驚いてしまうため、事前に対象となる条件や費用を把握しておくことは大切です。

固定資産税がかかる条件

まず、車庫やガレージが対象となる理由は以下の条件を満たしているためです。その条件は以下の通りです。

  • 基礎が地面に固定されていること
  • 屋根があること
  • 壁に覆われているのが3方面よりもあること
  • カーポート以外にも利用できること利用できること

住むこと、作業すること、貯蔵できるなど

上記条件をクリアしない場合は、固定資産税の対象ではありません。しかし、以下2つの条件を満たした際は、ソーラーカーポートであっても課税されるため注意しましょう。

  • 10kWh以上の発電ができること
  • 屋根と太陽光パネルが一体型であること

固定資産税の計算方法

国が金額を算定するため、どのように計算しているか解説します。取得した金額を基準としており、その後の経過年数によって設備の価値を割り出しています。その評価額によって金額が変化します。

太陽光発電の原価率は0.127と定められており、評価額が150万円を下回る際は対象とはなりません。導入した1年目は原価率を50%で算定する必要があるため、原価率は0.064で計算してください。

500万円のソーラーカーポートを導入した場合の、固定資産税を試算しました。

年数 原価率 評価額 固定資産税
1年目 1-0.064 468万円 6万5,520円
2年目 1-0.127 409万円 5万7,200円

まとめ

車庫の屋根に太陽光発電の発電機能を備えたソーラーカーポートは、以下のメリットがあります。

  • デッドスペースを活用できる
  • 電気代の抱く現行化と売電収入が得られる
  • 屋根よりもコストパフォーマンスに優れている
  • 電気自動車の充電にも活用できる

デメリットとしては以下の3点に注意してください。

  • 初期コストがかかる
  • 想定よりも発電量が下回ることがある
  • 増築許可が必要になる

ソーラーカーポートは自宅の屋根に太陽光パネルを置けない方にお勧めです。その一方で、自宅の発電にプラスしてカーポートの屋根でも発電したい方にも人気があります。

また、自己負担0円で取り付ける方法として、「屋根貸し」と「ソーラーPPA」というサービスがあります。

サービス名 メリット デメリット
屋根貸し 導入コスト0円

メンテナンス費用0円

利用料が支払われる

利用料は高くない

電気代を削減できない場合がある

ソーラーPPA 導入コスト0円

メンテナンス費用0円

契約満了後は無償で譲渡される

譲渡までは収入が入らない

電気代が高くなる場合がある

 

初期コストは200万円ほどで、売電収入は年間13万円ほどです。初期費用の回収までには約13年かかりますが、毎月の電気代を安くできるため導入効果は高いといえます。

大きく分けて、以下の3種類があります。

タイプ メリット デメリット
太陽光発電一体型 価格が安い デザインが少ない
太陽光発電搭載型 設置角度を調整できる 重量が重くなる
オーダーメイド型 最適な設計を選べる 価格が高くなる

 

なお、以下2つの条件を満たした際は、固定資産税が課税されるため注意してください。

  • 10kWh以上の発電できること
  • 屋根と太陽光パネルが一体型であること

車庫の屋根に置くだけで電気代を安く抑えることができ、売電収入が見込めるソーラーカーポートには将来性が高いといえます。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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