蓄電池システムとは、蓄電池、PCSと略されるパワーコンディショナ、連携盤などによって構成されているもので、エネルギーマネジメントシステムなどからの命令により充電・放電を行うシステムのことです。
蓄電池システムは単独または太陽光パネルと合わせて使用され、事業所や施設などに設置されることが多い物でしたが、近年では一般家庭にも普及してきています。
蓄電池システムを設置することで、電力ピーク対策や停電時のバックアップ電源として利用できるためです。
事業所や一般家庭以外にも、風力発電所や太陽光発電所に設置されていて、出力の変動対策や需要と供給のバランスを改善するために使用されています。
ここでは、長州産業が取り扱っている蓄電池について詳しく解説していきます。
長州産業の蓄電池の特徴
長州産業の蓄電池の特徴は、寿命が長いため一度設置すると長い期間に渡って使用できるという点と、丈夫な作りになっているため地震などの自然災害に強いという点になります。
25度の環境下で9,400サイクル(充電、放電を9,400回繰り返すこと)利用しても、蓄電容量を約75%維持できるので、長寿命であるということも嬉しい特徴の1つです。
衝撃に対する耐久性も高く、地震などの自然災害により損傷する可能性が非常に低いため、災害時の備えとしても頼りになる存在です。
また、保証期間も他のメーカーの蓄電池と比べて長いため、万が一製造上の不具合が生じても15年の長期に渡る構成機器保証が付いているため、安心して使い続けることができます。
長州産業 蓄電池の種類・シリーズ
長州産業の蓄電池の種類・シリーズには、3つのものがあります。ここではその3つの特徴を解説していきます!
へやまる
へやまるは、CIC蓄電システムで、既存の太陽光発電システムとの接続ができない独立タイプの蓄電池で、このようなタイプをスタンドアローン型といいます。
スタンドアローン型タイプであるため、太陽光発電システムと繋げて使用できるタイプの蓄電池に比べると、リーズナブルな価格になっており、太陽光発電システムの設置が難しいマンションなどでの使用に向いています。
へやまるの回路数は4回路となっており、そのうちの1回路は200Vにも対応しているため、エアコンなどの200V電源の家電製品への電力の供給が可能です。
ただし、IHクッキングヒーターやエコキュートへの電力の供給はできません。
採用されている蓄電池は、長寿命かつ高い安全性が評価された「CB-42CR2B」です。
蓄電池セルは金属ケース式になっているので高温耐久性に優れ、厳しい環境の下でもその性能を十分に発揮することができます。
蓄電システムに長寿命と高い安定性を求めている、自然災害に備えて蓄電池を万全な状態で維持したい、停電が起こってしまった場合にも電力を利用して快適に過ごしたいという方におすすめです。
スマートe-ストレージ
出典:公式サイト
スマートe-ストレージは、太陽光発電と繋げて利用することも、スマートe-ストレージ単体で利用することもできる単機能型蓄電池です。
単機能型蓄電池とは、太陽光発電と繋げる際に太陽光発電とは別に蓄電池用のパワコンが必要な機種を言います。
家庭用蓄電池は100キログラムオーバーの機種が多い中で、スマートe-ストレージは6.5kWhタイプが52キログラム、9.8kWh対応が78キログラムと非常に軽く小さな作りになっているため、広い設置スペースを必要としません。
スマートe-ストレージの蓄電池の種類は特定負荷型というもので、200V電源には対応していないため、エアコンなどには利用できないケースもあります。
スマートPV
出典:公式サイト
スマートPVは、蓄電池と太陽光を組み合わせて使用するハイブリットコンディショナーと同程度の容量の蓄電システムの中で、世界最軽量・最小クラスの蓄電池である「CB-LMK65」を組み合わせたものです。
スマートPVの蓄電池ユニットは、屋内に設置するタイプですが、基礎工事などの設置工事を行う必要がありません。
重量は52キログラムと軽量なので、屋内への搬入も楽に行うことができ、設置にかかる工賃を低く抑えることができるというメリットがあります。
この蓄電池をフル充電すると、停電が起こった際に照明、冷蔵庫、携帯電話の充電、パソコン、テレビなどを連続で約11時間使用できます。
スマートPVは蓄電池のみを利用することもできますが、太陽光発電と組み合わせて使用すると、昼間に発電して蓄電池に電力を蓄えることができます。
そのため、自然災害などで停電の復旧に時間がかかる場合にも、電力を自宅で発電して使用すできるので、自然災害への備えとしてスマートPVの導入を考えている場合には、太陽光発電と組み合わせて使用することをおすすめします。
蓄電池の費用価格相場はどのくらい?
蓄電池の費用価格相場は工事費も込みで約80万円から160万円ほどです。
蓄電池のみの費用相場は蓄電量によって異なり、5kWhで70万円から100万円ほど、もう少し多い7kWhなら100万円から150万円ほど、が相場です。
ここに工事費の相場が20万円から30万円がプラスされるので、総額では5kWhの蓄電池で90万円から130万円ほど、7kWhの蓄電池なら120万円から180万円ほどが相場です。
容量の大きい10kWhの蓄電池になると130万円から200万円程度が相場ですが、取り扱っている業者によって大幅に価格は変わってくるので業者選びが重要です。
長州産業の蓄電池の評判・口コミ
長州産業の蓄電池の評判や口コミには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは長州産業の蓄電池の、評判と口コミについてまとめています。
長州産業の蓄電池のメリット
コンパクトサイズなので圧迫感がない
長州産業蓄電池の設置工事を行いました。
「思っていたより蓄電地ユニットがコンパクトで操作も簡単ですね」とお喜び頂きました。#日本ハウジングセンター #長州産業 #ソラトモ #蓄電池 #設置工事 pic.twitter.com/O4LxMtD7ra— 株式会社日本ハウジングセンター (@nhc_corp) July 4, 2019
長州産業の蓄電池のうち、屋内設置のものに関しては非常にコンパクトで驚いたという口コミが多く寄せられています。その中には、自宅で使用している空気清浄機よりも小さかったという声もありました。
サイズがコンパクトなので、設置場所に困ることもなかったとの声も。
そのため、屋内設置型の蓄電池であっても圧迫感を感じないと評判です。
音が静かで気にならない
空気清浄機よりも静かでほぼ無音。もっと音がすると思って覚悟してたけど、本当に静かで安心した。近所迷惑になる心配もない。
これなら室内に置いても全然問題ないし、コンパクトだから邪魔にもならない。
長州産業の蓄電池ユニットの音の静かさに驚かれる方も多いようです。
その静音性は図書館並みなので、室内に設置しても作動音が聞こえることはありません。
しかし、パワーコンディショナからは運転時にかすかな音が出るので気になる人もいると思いますが、小型なので設置時に音がなっても気にならない場所に設置できるので、作動音による問題が起こる可能性は非常に低いです。
充電放電の優先時間を細かく設定できる
電気代のプランが少し複雑で夜の方が安いプランを契約している。充電放電の優先時間を自分で設定できるので、無駄なく利用できている。時間帯を細かく設定するだけで節約になるからありがたい。
ハイブリットタイプのスマートPVは、充電放電の優先時間を細かく設定できるため、時間帯ごとに単価が変わるような電力会社の複雑な料金プランに対応させることで電気代を効率的に節約できます。
長州産業が推奨している優先時間は22時から8時モードですが、この時間に設定するよりも現在契約している電力会社の電気料金が安くなる時間帯に設定をすれば、かなりの割合で電気を節約できるようになります。
保証期間が長い
蓄電池は長く使用するものだからもし途中で壊れてしまったら、と不安だったけど長州産業の蓄電池は保証期間が15年もあって安心できました。10年くらいのところが多いのに、プラスで5年もついていたので決めました。
他の家庭用蓄電池の保証期間が10年程度ですが、長州産業の保証期間は15年となっていて、長期間にわたって使用するものなので安心です。
クラウド操作ができる
外出先から帰る途中にエアコンを入れておけるので帰ってからも快適に過ごせるようになった。
電気も着けられるので、暗い家に帰らなくて良いし防犯にもなる。子供も暗いと怖がるので本当に助かる。
へやまるにはCICクラウドHEMSが搭載されているため、外出先からエアコンや照明などを遠隔操作できるので、非常に便利です。
また、使用電力の見える化もできるため、いつどのように無駄な電力を使っているかを把握でき、節電効果も抜群です。
それ以外にも、へやまるに不具合が起きた場合に見守りサービスによって連絡・確認などのサポートを受けることができるので、安心して使用できます。
長州産業の蓄電池のデメリット
他のメーカーに比べて価格がやや高い
値段がどうしても高い。比較するとはっきりわかるけど、値段が他社に比べても少し高くて予算オーバーだった。
でも詳しく話を聞いていくとメリットも大きいし保証も長いこともあり、長州産業に決めた。
保証期間も長く、性能に関しても申し分のない長州産業の蓄電池シリーズですが、唯一ネックとなるのは価格です。
他のメーカーと比較したときに、割高に感じる方もいるかもしれません。
実際に、長州産業の蓄電池を導入したかったけれど初期費用の高さから諦めた…という方も多いようです。
もともと蓄電池は150万円前後の費用がかかるのが当たり前でしたが、最近では100万円程度の製品も販売されているため、やはり長州産業の蓄電池は高いと感じるかもしれませんね。
とはいえ、蓄電池は経済面を重視して選ぶよりも、自然災害などによる停電などの非常時の備えとしての性能を重視すべきなので、割高でも高性能な長州産業の製品を購入するのが本当はおすすめです。
各自治体では補助金制度を設けている地域もありますので、初期費用を少しでも安く抑えたいという方は自治体のホームページを確認してみましょう。
また、見積もり比較サイトを利用して、さらに良い製品を探したり、安くなる方法を調べるといった選択もしてみましょう。
まずは30秒で無料見積もり「タイナビ蓄電池」
タイナビは住んでいる住宅の情報を入力フォームに入力するだけで、タイナビが厳選した全国の蓄電池販売業者の中から最大5社をピックアップし、蓄電池の見積もりを一括無料で依頼できるサービスを提供しています。
タイナビを利用すれば、蓄電池業者を見つけることも、相見積もりを取ることも非常に簡単になります。
また、タイナビで見積もりを取ることができるメーカーは長州産業だけではなく、シャープやパナソニックなどメジャーなメーカー以外にも、田淵電機などあまり一般の人は聞きなれないメーカーまで多岐にわたります。
複数の業者・メーカーで相見積もりをすれば、20万円以上も費用を抑えて蓄電池を購入することも可能です。
タイナビは無料で見積もり依頼ができるので、蓄電池の購入をお考えの方は一度利用して、実際にどのくらい安くなるのか見積もりしてみましょう。
長州産業の蓄電池に関するよくある質問
長州産業の蓄電池に対する疑問を解決します。
停電した時はどうすればいい?
停電した時でも特に操作は必要なく、自動で電力を供給し最大で11時間利用が可能です。
万が一の時もスマホの充電もできるので安心です。
スマホで蓄電状況など確認出来る?
発電状況や充電・放電状況などがスマホのアプリから確認できます。
消費電力もわかるので、何に電気をどのくらい使用しているかまで把握できます。
必要ない電機はOFFにすることで節電の意識も高められます。
蓄電池は長州産業が製造してる?
蓄電池の製造自体はオムロンとダイヤゼブラ電機という会社で製造されています。
ただ保証などは長州産業の基準となるので、他のメーカーで購入するよりも長州産業の蓄電池として購入したほうがメリットも多くあります。
まとめ
ここまで長州産業の蓄電池についての解説と、長州産業が展開している蓄電池の種類とそのそれぞれの特徴、長州産業の蓄電池の口コミや評判について解説しました。
長州産業の蓄電池はコンパクトかつ高性能ですが、他のメーカーの蓄電池に比べて価格が高い点がネックとなっていることがお分かりいただけたと思います。
また、長州産業に限らず蓄電池を導入する場合には、タイナビを利用することで、無料で簡単に蓄電池の相見積もりを取ることができることも紹介しました。
蓄電池を導入する際には、タイナビを利用して信用できる業者から相見積もりを取り、お得に蓄電池の導入を行うようにしましょう。