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風力発電投資のメリットデメリットを徹底解説!失敗しないための投資計画

エコや再生可能エネルギーについては認知度が上がっている一方、「風力発電投資を始めてみたいけど、漠然としたイメージしか湧かないし本当に黒字化できるの…….?」と具体的な投資計画を描けず悩んでいないでしょうか?

風力発電投資を始めるにあたって、初期費用や維持管理費用、売電に関する仕組みなどは必ず押さえておくべき情報です。また、風力発電投資に対する漠然とした不安を解消するために、メリットとデメリットどちらも正しく理解する必要があります。

この記事では風力発電投資の基本から、メリットやデメリットを紹介します。

ビジネスとしての将来性についても解説するので、是非参考にしてみてください!

いま注目されている風力発電とは?

風力発電は、プロペラ(ブレード)が風を受けて回転し、内部で接続されている増速機(回転数を増やすギアの役割)を伝って、発電する仕組みです

風力発電で発電した電気は、変圧器で電圧を調整したのちに送配電されて工場や各家庭で使用されます。

風力発電投資の4つのメリット・魅力

風力発電投資は、利回りの高さや固定買取価格制度(FIT制度)が適用されると言う点で、太陽光発電投資と似ているのも大きな特徴です。しかし、設備投資費用の大きさから導入しにくいといった問題が指摘されていました。

現在は、技術開発が進み、個人や中小企業も導入できる「小型風力発電投資」が誕生し、徐々に普及してきています。

まずは風力発電投資の魅力を知り、どのようなメリットをもたらすのか理解しましょう!

  1. 投資計画が立てやすい
  2. 利回りが高い物件がある
  3. メンテナンスが簡単
  4. 環境にやさしくエコ

メリット①投資計画が立てやすい

風力発電投資は再生可能エネルギーのひとつなので、再生可能エネルギー政策の一環として運用されている固定価格買取制度(FIT制度)が適用されます

固定価格買取制度とは、政府が再生可能エネルギーの普及のために固定された価格での買取りを約束する制度です!

固定価格買取制度が適用されることのメリットとして、売電価格が20年間(10年間)固定されることが挙げられます。固定価格で20年間売電できるため、収益シミュレーションにズレが生じづらく、安定した収入を見込むことができます

メリット②利回りが高い物件がある

風力発電投資は、発電効率に優れていて固定価格で売電できるため利回りが高いものが多いです。また、投資費用は早くて10年、遅くても固定価格買取期間中の20年以内には回収できます。

さらに太陽光発電と比較すると発電効率に優れています。

なぜなら太陽光発電は、太陽が昇っている時間帯しか発電できないため、夜間や悪天候時には発電量は0〜5%に落ちてしまいます。

一方、風力発電の場合、昼夜・気候に左右されず風が吹けば発電することができます。無風状態になることは滅多にないので、太陽光発電に比べて発電効率が良いと言えるのです。

つまり、立地条件や気候条件で高利回りが期待できます。

メリット③メンテナンスが簡単

風力発電のメンテナンスは、電気事業者の資格を持った専門業者が一括で対応します。

所有者の日々の管理は、発電モニターによる稼働状況の監視と、目視による(安全に確認できる範囲)異常がないかのチェックなので、管理に伴う作業負担はほとんどありません。

人によっては、「何となく簡単な仕組みのよう気がするし、コストを掛けたくないから管理は最小限にしてもいいんじゃない?」とメンテナンスをおろそかにしてしまう方もいますが、実際のシステム管理は素人が調整・点検できるほど簡単ではありません。

風力発電設備は、地面に支柱を立てて先端に風を受けて回転するブレードとナセル(発電機などが組み込まれている設備)で構成されているシンプルな設計です。

先端に取り付けられたブレードが風を受けて回転し、中に組み込んである増速機と発電機で発電します。

しかし、出力20kw未満の小型風力発電設備でも、風を受けるブレードの面積と風車の直径を含む設備自体の高さは10m以上です。

設備規模が大きく、資格・専門技術がなければ、調整やメンテナンスはできないため、必要なランニングコストとして考え、定期的にメンテナンスを依頼するようにしましょう。

実際、売電収入からメンテナンス費用を差し引いても利益を得ることは可能です。

例:出力10kW、単価18円/1kWh、発電効率40%の風力発電

・発電量:約35,000kW
・年間収益:約63万円
・メンテナンス費用:年間約15万円
・利益:63万円-15万円=48万円

専門業者に保守点検を任せて、上記のように年間15万円~20万円前後かかったとしても、収益から負担できることがわかります。

メリット④環境にやさしくエコ

風力発電投資は、環境に悪影響を与える化学物質を排出しないクリーンなエネルギー投資です。

風力は石炭などの有限資源ではないので、一度設置すれば半永久的にエネルギーを生み出すことができる魅力的な投資方法です。

日本だけではなく、世界的に再生可能エネルギーの普及が進められている今、クリーンなエネルギーを使うことで企業イメージアップにも繋がることから、一部の企業でも風力発電が取り入れられるようになりました。

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風力発電投資の6つのデメリット・問題点

ここからは風力発電投資の主なデメリットをご紹介します。夜間でも発電できる反面、発電量の不安定さなど気を付けるべき点もあります。

また、投資を検討している方はメリットだけでなくデメリットも理解した上で、しっかり準備しましょう!

  1. 初期投資コストが高い
  2. 発電量が不安定
  3. 経年劣化による部品の交換コストがかかる
  4. 実績がまだまだ少ない
  5. メンテナンス費用がかかる
  6. 設置場所を選ぶ必要がある

デメリット①初期投資コストが高い

風力発電投資は、一般向けに風力発電設備が開発された当初と比較すると初期費用コストが下がっています。小型風力発電も導入されたことで、個人でも設置・運用が可能になりました。

とはいえ、出力20kW未満の小型風力発電設備は、1基(風力発電装置の単位)あたり出力3~4kW前後です。そして1kWあたりの単価は200〜300万円なので、10kWとなると約1,000万円ものコストがかかります。

さらに、土地取得や連係費用、保守点検などの費用も含まれるため、実際は本体価格の40%~50%の費用を上乗せするイメージです。

<例>出力10kW

本体価格1,000万円+諸費用500万円=1,500万円

太陽光発電との初期費用に関する比較は後半で分かりやすく説明します。

デメリット②発電量が不安定

風力発電は風をエネルギーとしているので、比較的安定した発電量を見込むことができますが、投資を成功させるためには、弱い風や無風に近い状態も想定した上でシミュレーションをすることが重要です。

なぜなら、好条件だけを基準にしてシミュレーションをすると、無風状態の日が連続した場合や暴風で発電ストップした場合に、計算上の収益と大きく乖離してしまうからです。

風力発電設備を設置する場合は、土地を先に取得しておいて風量計で実際の風量・風速を計測しておくのがポイントです。

そして計測した風速や風量と、設置地域の気候条件を調べた上で予想収益や利回りを算出すれば、ズレが少なく、風力発電投資で失敗するリスクを最小限にすることができます。

デメリット③経年劣化による部品の交換コストがかかる

風力発電は、風や雨といった外的要因を受けやすい屋外に設置します。

そのため、どんなに発電効率が良く、耐久性の高い風力発電メーカーの部品でも、10年20年と長期間稼働していると、劣化や故障によって効率が下がったり修理・交換が必要になります。

また、ブレードは、風が吹いている限り24時間365日回転し空気抵抗を受けます。そのため、稼働中にサビや塗装の剥がれや鳥の衝突といったリスクもあり、故障頻度が高く修理費用が高価になってしまうことが多いです。

交換や修理費用が突発的な出費にならないように、あらかじめシミュレーションに含めておきましょう。

デメリット④実績がまだまだ少ない

風力発電投資は少しずつ認知度が上がってきましたが、不動産投資や株式投資と比較するとまだまだこれからの段階です。

2019年時点では、風力発電設備の販売会社や風力発電設備を製造しているメーカーが保守点検サービスも提供しているのが一般的です。そのため、保守点検専門会社が少なく、国内では運用方法が限定されてしまいます。

今後風力発電市場が拡大すれば、これまで以上に多くの企業が参入されることが期待できるため、焦って導入するよりも普及するまで待ってもいいかもしれません。

今から風力発電投資を始める予定の方は、風力発電設備の設置プランだけでなく定期点検パックなども付いているサービスから選ぶことをおすすめします

デメリット⑤メンテナンス費用がかかる

風力発電投資は、定期的なメンテナンスが推奨されています。設備規模によって保守点検箇所や内容も変わりますが、小型風力発電では年間10万円程度の費用がかかります。

特に、風の抵抗や回転で常に負荷がかかるブレード部分や軸は、故障頻度が高いため定期メンテナンスは欠かせません。万が一ブレード部分が落下したり破損したりすると、周辺施設や人などに被害を与えてしまう可能性もあります

メンテナンスにかかる費用は、10万円~と費用がかさみますが、損害賠償などにかかるコストやリスクを考慮するとコストカットはしない方がいいです。

小型風力発電の一般的なメンテナンス項目は、

  • 1年間に1回ほどの設備機器点検
  • 年間数回の部品交換
  • 異音やノイズの有無を確認
  • サビや塗装の膨れやはがれを確認
  • 配線の傷を確認
  • ブレードが正常か確認

になり、他にも各メーカーが細かなメンテナンスを行っています。

一般的には、風力発電物件の詳細情報にメンテナンス費用や項目を記載しています。購入前に維持コストの計算と確認をしておきましょう。

デメリット⑥設置場所を選ぶ必要がある

風力発電設備には、低周波音が含まれています。音の大きさは、書店の店内にいる時の音に近いレベル(40~50db台)なので、問題になるほどの動作音ではありません。

しかし、気になる方にとっては迷惑になってしまうことは間違いないので、
風力発電を設置する際は、

  1. 近隣住民とのトラブルを避けること
  2. 風通しのよい土地で効率よく発電すること

上記2点を重視して、住宅地以外の平地・山や海上での設置を検討しましょう。

いま注目されている風力発電とは?

風力発電とは、風の力で風車を回し、発電機を通じて電気に変換する発電方法です。

風は枯渇せず、発電時に二酸化炭素を出さない、再生可能エネルギーの1つですので、風力発電の普及を進めることで、脱炭素社会に貢献できます。また、純国産のエネルギーであるため、日本のエネルギー自給率の向上にも繋がります。

風力発電の種類

出典:NEDO再生可能エネルギー技術白書

風力発電は設置場所によって以下のように分けられます。

  • 陸上風力発電
  • 洋上風力発電(着床式・浮体式)

詳しく解説していきましょう。

陸上風力発電

陸上に風力発電機を設置する方法です。洋上風力発電に比べると、陸続きでアクセスできる分、設置コストや運営コストが安くなるのがメリットです。

ただし、風力発電に適した土地を選定するのが難しいというデメリットがあります。安定的に風が吹き続ける場所でなければいけないのに加え、周囲の景観や騒音に考慮しなければなりません。

洋上風力発電(着床式・浮体式)

洋上風力発電は、海・湖など水面に建設された風力発電機を指します。水上に設置するため、陸上風力発電よりも工事や維持管理にコストがかかりますが、遮るものがないため安定的に風を受けられ、発電効率が良いというメリットがあります。

水深の浅い海底に固定する「着床式」は、設置場所が沿岸部に限られますが、大型の発電機を設置可能です。

船のように浮かべて設置する「浮体式」は、場所を選ばず大量に設置可能ですが、発電機の大きさが制限されます。

風力発電と固定価格買取制度の関係

先ほどメリットの章で紹介した通り、風力発電は、固定価格買取制度(FIT制度)の対象です。

固定価格買取制度(FIT制度)とは、再生可能エネルギー普及促進のために定められた制度です。安定的に収入が得られるように売電価格を固定することで、再生可能エネルギーの発電事業を始めやすくなります。

固定価格買取制度の電力買取にかかる費用は、全国の電気料金に加算されている、再生可能エネルギー促進賦課金から賄われます。

風力発電の場合、20年間は一定価格で、発電した電気を電力会社に買い取ってもらえます。

日本で風力発電が普及していない理由

図1:ISEP 日本全体の電源構成(2022年速報)

上のグラフを見ると分かるように、日本の電源構成のなかで風力発電が占める割合は、0.9%と大変低くなっています。これには、以下のような原因があると考えられます。

  • 発電開始までに時間がかかる
  • 適切な設置場所が少ない
  • 初期費用・維持管理費が高い

風力発電は、地質調査や環境アセスメントなどの事前準備に時間がかかり、計画開始から導入までに4~7年程度の期間を要します。利益が得られるまでに時間がかかると、人件費などの費用も積み重なってしまい、普及を妨げてしまうのです。

また、風力発電が盛んなヨーロッパでは、偏西風の影響で平地でも安定的に強い風が吹く場所が多くなっていますが、日本では風の強さが安定した場所を見つけることが難しく、台風や地震も考慮する必要があります。

さらに、国内でも洋上風力発電のコスト削減に向けて大規模なプロジェクトが進んでいますが、現状では初期費用が高額になってしまいます。プロペラを回して発電する風力発電は、置いておくだけの太陽光パネルよりも故障が多い傾向があり、維持管理費にも難があると言えるでしょう。

風力発電投資をトラブルなく始める方法

風力発電の投資リスクを最小限にするための物件の選び方と注意点に焦点を当てて説明していきます!

風力発電投資は、太陽光発電投資と同じく土地付き物件として販売されているケースもあるので、土地取得もまとめて行いたい方にもおすすめです。

風力発電投資で失敗しないためには物件選びが重要

風力発電投資で失敗しないためには、風力発電の運用方式と物件選びを慎重に行うことが大切です。

風力発電の種類
  • 小型風力発電:出力20kW未満
  • 風力発電:出力20kW以上
  • 陸上風力発電:風通しのいい陸上に風力発電設備を設置
  • 洋上風力発電:海上に風力発電設備を設置
  • 浮体洋上風力発電:水深の深い海上に設置

種類に応じて設置場所は異なります。

土地取得後は、まず風力計を設置して、3ヶ月程度の風力や風速を調査します。さらに、周辺地域の気候や風の状況についても過去の資料から調べます。

ちなみに風力発電メーカーの多くは、設置前に風力調査も行うので、基本的にオーナー自ら測定機器を買い揃える必要はありません。

風の状態がどうなのか、忘れずにメーカーに確認しましょう。

風力発電投資で失敗しないためには、設備購入・設置前の風力調査が必要不可欠です。

風力発電投資で詐欺に合わないための注意点

風力発電の投資詐欺にも注意が必要です。

消費者庁でも注意喚起されており、土地の権利に関する詐欺や風力発電投資費用の支払い後に音信不通となるケースなど、いくつかの事例が報告されています。

見極めは難しいかもしれませんが、以下の点に注意し、対策をしておきましょう。

  • 相場を超える高額な設置費用がかかる案件は避ける
  • 実績や企業としての実体がないところからの勧誘は断る
  • 高単価の売電価格を謳う物件など、都合の良い勧誘は断る

また、消費者庁の投資詐欺に関する注意喚起や具体的な事例を確認したり、国民生活センターへ相談してみたりしてするのもおすすめです。

風力発電投資はビジネスとして将来性はある?

風力発電投資は、ビジネス・投資対象として魅力や将来性があります!しかし、太陽光発電投資と同じく、固定買取価格制度がキーポイントになるため今後、設置・運用を始めても儲かるのか?といった点や固定買取価格制度終了後の運用についても慎重に考えましょう。

どのくらい儲かる?

2023年の風力発電に関する売電価格は、以下の通りです。

  • 陸上風力発電:15円
  • 洋上着床式風力発電(海底に台座を設置):入札制度
  • 洋上浮体式風力発電(本体は水中に浮かせ、ワイヤー等で海底と接続):36円

固定買取価格は年々下落しているため、小型設備も含む陸上風力発電も売電価格が高いとは言えません。ただし、初期費用も少しずつ安くなっているため、10〜15年ほどで初期費用は回収可能です。

また、風力発電は風速とエネルギーが3乗の関係性のため、2倍の風速になると8倍のエネルギーを期待できます。

もちろん実際は、空気抵抗や摩擦・発電機の性能などによってエネルギー損失もありますが、風速で売電価格をカバーできるのは大きな魅力です!

例:出力10kW、単価15円

初期費用1,200万円と仮定

発電効率40%と仮定

年間の発電量35,040kWh×15円=515,600円の売上

初期費用回収まで約23年

あくまで計算上の結果ですが、2023年に風力発電を始めても固定買取価格制度の適用期間中に元を取ることは難しいです。FIT期間終了後にも売電を行うことで、初期費用を回収できるでしょう。

2023年に新たに風力発電を設置し、利益を得るためには、発電効率の高い設備で条件の良い土地を見つけ、発電量を最大限増やす必要があります

固定価格買取制度が終了したらどうなる?

固定買取価格制度終了後は、固定価格で売電を行うことはできません

ただし大手企業では、自家消費型風力発電の運用を始めたケースもあるため、消費電力の節約を目的とした運用も可能でしょう。

また、太陽光発電投資(固定買取期間10年間、2019年に終了する方のみ)の場合は、自家消費型の運用を提案している企業が増えただけでなく、一部の大手電力会社・新電力では売電価格10~13円あたりで引き続き買取を行うと発表しています

このような各事例から考えると、風力発電投資も今後自家消費型の商品が増えたり、新電力などで買取を行ったりすることも期待できます!

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風力発電投資と太陽光発電投資はどちらが儲かる?

風力発電投資と太陽光発電投資は、どちらもエネルギーや発電システムが違うため単純に比較するのは難しいです。

しかも利回りで比較しても、そこまで大きな差は生じません。発電効率はどちらも30%前後で推移しています。

しかし、両者を比べると初期費用の面で異なります。

太陽光発電の場合、2022年度の10kW以上の事業用太陽光発電システム費用の中央値は、1kW当たり23.6万円です。

陸上風力発電の場合では、2021年度の20kW以上の中央値が1kW当たり34.8万円となっています。

土地の価格によっても価格は変わりますが、太陽光発電設備の方が設置価格が安いです。そのため、初期費用の回収期間が短く、早い段階で収益を伸ばすことができます。

参考:令和4年度以降の調達価格等に関する意見 令和4年2月4日(金)調達価格等算定委員会太陽光発電について 2022年12⽉ 資源エネルギー庁

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風力発電に関する気になる疑問

風力発電投資を始める前に、気になる点についてまとめました。

風力発電の発電コストを低くするには?

発電コストを低くするには、同じ設備で発電量を増やすか、設備の設置コストを下げる必要があります。

風力発電は設置場所によって発電量が大きく異なります。年平均で秒速6~7m以上の風速がある、海岸沿いや山間部などに設置できれば、発電量が増えると考えられます。

また、実現はまだ先の話になりますが、洋上風力発電の低コスト化を進めるプロジェクトが進められています。技術革新によって設置コストが下がったり、発電効率が上がったりすれば、発電コストが低くなるでしょう。

参考:洋上風力発電の低コスト化

風力発電は家庭用に設置できる?

家庭用に小型の風力発電装置を設置することは可能です。家庭用の太陽光発電に比較して、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット
  • 風が吹けば夜間も発電できる
  • 太陽光発電が向いていない家庭でも設置できる
デメリット
  • 売電できない
  • 破損しやすい
  • 騒音がでる可能性がある
  • 地域によっては規制がある

風力発電は、1日中発電できるのが1番のメリット。夜間も変わらず発電できます。屋根が狭い・日が当たらないといったような、太陽光発電に向いていない住宅であっても、風通しのいい場所が確保できれば風力発電が可能です。

ただし、家庭用風力発電の電気は売電できず、もし余剰電力があったとしても売電収入が得られません。プロペラ部分が動き続けるため、置いておくだけの太陽光発電よりも故障が多い傾向です。また、設置する地域によっては高さや大きさに規制があったり、導入できない場合もあります。

風力発電所は中古の物件も購入できる?

中古の風力発電設備も市場に出回っており、新設よりも人気が高いです。

2017年度までは小型風力発電(20kW以下)のFIT価格が55円/kWhと高く、それまでに稼働している中古の風力発電設備を購入すれば売電収入を効率良く得られます。

ただし、購入前に発電実績や周辺環境をしっかり確認する必要があります。物件によっては、そもそも風力発電に向いていない土地に設置してしまって、利益が出ずに売却している場合もあるためです。

まとめ

風力発電投資は、状況によっては発電効率40%も目指せる優れた再生可能エネルギーです。

風力発電は、固定価格での買取が保証されていることや、メンテナンス負担が少なく、個人でも始めやすいですが、初期費用回収にかかる期間が2020年時点では太陽光発電投資が圧倒的に早いです

風力発電の導入を検討している方は、購入前に太陽光発電と比較することをおすすめします。

似ているようで似ていない、その違いにきっと驚くはずです。

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