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鹿児島は太陽光発電を設置する場所に適しているのかを徹底検証

鹿児島にお住まいの方、鹿児島に土地を持っている方、太陽光発電投資の場所に鹿児島が候補にある方は、鹿児島の天候が太陽光発電に向いているのか気になりますよね。

面積が広いので土地が安いイメージや、南国で暖かいというイメージがあるのではないでしょうか。火山灰の影響はどうなのか、広い鹿児島の中でいうとどこが最適なのかなど心配や疑問にもお答えします。

さらに、今回の記事では鹿児島県が太陽光発電投資にどれほど適している土地なのかシミュレーションを行い、検証していきます。

鹿児島県産業用太陽光発電シミュレーション

早速、鹿児島県内のいくつかの地点で太陽光発電シミュレーションを行っていきましょう!

売電収入が高いからといってその土地が最適というわけではありません。土地代金なども含めて考慮することでベストな物件を選ぶことに繋がります

鹿児島県鹿児島市で10kWの産業用太陽光発電を行う場合

<条件>

・鹿児島県鹿児島市
・10kW産業用太陽光発電
・全量売電
・売電価格14円

3月〜5月(春)3ヶ月で発電量約4,000kW/売電収入約56,400円
6月〜8月(夏)3ヶ月で発電量約4,150kW/売電収入約58,000円
9月〜11月(秋)3ヶ月で発電量約4,000kW/売電収入約55,800円
12月〜2月(冬)3ヶ月で発電量約3,300kW/売電収入約46,500円

年間売電収入約216,700円になります

実質利回りとは以下の計算式で計算します。

実質利回り = (年間売電総額ー年間メンテナンス費)÷ 初期投資 × 100

今回は初期投資額250万円・年間メンテナンス費5万円として計算します。

すると実質利回りは6.6%になります

より具体的なシュミレーションをしたい方はこちら

鹿児島県阿久根市で10kWの産業用太陽光発電を行う場合

<条件>

・鹿児島県阿久根市
・10kW産業用太陽光発電
・全量売電
・売電価格14円

3月〜5月(春)3ヶ月で発電量約3,900kW/売電収入約54,700円
6月〜8月(夏)3ヶ月で発電量約4,200kW/売電収入約59,000円
9月〜11月(秋)3ヶ月で発電量約3,770kW/売電収入約52,900円
12月〜2月(冬)3ヶ月で発電量約2,700kW/売電収入約38,200円

年間売電収入約204,000円になります

実質利回りは6.1%になります

鹿児島県大口市で10kWの産業用太陽光発電を行う場合

<条件>

・鹿児島県大口市
・10kW産業用太陽光発電
・全量売電
・売電価格14円

3月〜5月(春)3ヶ月で発電量約3,800kW/売電収入約53,200円
6月〜8月(夏)3ヶ月で発電量約3,800kW/売電収入約53,500円
9月〜11月(秋)3ヶ月で発電量約3,600kW/売電収入約50,400円
12月〜2月(冬)3ヶ月で発電量約3,000kW/売電収入約42,500円

年間売電収入約199,700円になります

実質利回りは5.9%になります

鹿児島県鹿屋市で10kWの産業用太陽光発電を行う場合

<条件>

・鹿児島県鹿屋市輝北
・10kW産業用太陽光発電
・全量売電
・売電価格14円

3月〜5月(春)3ヶ月で発電量約3,300kW/売電収入約46,200円
6月〜8月(夏)3ヶ月で発電量約3,550kW/売電収入約49,700円
9月〜11月(秋)3ヶ月で発電量約3,700kW/売電収入約51,600円
12月〜2月(冬)3ヶ月で発電量約3,300kW/売電収入約46,500円

年間売電収入約194,100円になります

実質利回りは5.7%になります

鹿児島県枕崎市で10kWの産業用太陽光発電を行う場合

<条件>

・鹿児島県枕崎市
・10kW産業用太陽光発電
・全量売電
・売電価格14円

3月〜5月(春)3ヶ月で発電量約3,770kW/売電収入約52,800円
6月〜8月(夏)3ヶ月で発電量約4,150kW/売電収入約58,000円
9月〜11月(秋)3ヶ月で発電量約3,780kW/売電収入約53,000円
12月〜2月(冬)3ヶ月で発電量約2,780kW/売電収入約38,890円

年間売電収入約202,700円になります

実質利回りは6.1%になります

鹿児島県肝属郡で10kWの産業用太陽光発電を行う場合

<条件>

・鹿児島県肝属郡肝付町内之浦
・10kW産業用太陽光発電
・全量売電
・売電価格14円

3月〜5月(春)3ヶ月で発電量約3,650kW/売電収入約51,200円
6月〜8月(夏)3ヶ月で発電量約3,860kW/売電収入約54,100円
9月〜11月(秋)3ヶ月で発電量約3,400kW/売電収入約48,100円
12月〜2月(冬)3ヶ月で発電量約3,080kW/売電収入約43,200円

年間売電収入約196,600円になります

実質利回りは5.8%になります

鹿児島県奄美市で10kWの産業用太陽光発電を行う場合

<条件>

・鹿児島県奄美市名瀬
・10kW産業用太陽光発電
・全量売電
・売電価格14円

3月〜5月(春)3ヶ月で発電量約3,200kW/売電収入約45,200円
6月〜8月(夏)3ヶ月で発電量約4,200kW/売電収入約59,300円
9月〜11月(秋)3ヶ月で発電量約3,000kW/売電収入約42,600円
12月〜2月(冬)3ヶ月で発電量約1,900kW/売電収入約27,100円

年間売電収入約174,400円になります

実質利回りは4.9%になります

あくまで出力10kw時における、予想発電量と全て売電した場合の数値になります。実際は、県のどこで太陽光発電投資を行うか、その年の気候状況によって変化します

南国の奄美市の数値には予想に反した結果だったという方もいらっしゃるでしょう。

同じ様に沖縄のシミュレーションも気になるという方、他の県も見てみたいという方はこちらもぜひご覧ください。

沖縄県で太陽光発電を設置した際の発電量と売電収益!おすすめの施工会社も紹介

より具体的なシュミレーションをしたい方はこちら

鹿児島県の天候はどんな感じ?

ここまで一旦シミュレーションを見ていただきましたが、一体どんな天候なのか詳しく気になるところですよね。気温や日照時間など様々な視点から太陽光発電への適性を見ていきましょう!

鹿児島県気象基本情報

鹿児島は南北に伸びた大きな県です。そのため、北と南で気候が違います。

本土は温帯気候ですが、奄美市は亜熱帯気候となっており、2つの気候を挟んでいます。

以下の表に気象面での基本情報をまとめました。

数値としては比較的良いですが、気になるのは年間降水日数です。全国で12位となっており47都道府県内では高い順位であることがわかります

雨が降るということは太陽光が出ていないということです。発電する上で太陽光はなくてはならないものなので、降水日数が年間の三分の一以上を占めているのは懸念すべきポイントになります。

鹿児島県数値全国順位
年間日照時間1946時間19位
年間快晴日数24日13位
年間降水日数132日12位
年間雪日数5日44位

鹿児島県における気温

鹿児島というととにかく暖かいイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、上でも述べたように南北に長く伸びていることから気温も異なってきます。

例えば、南に位置する枕崎という場所では一番寒い1月でも平均気温は約9度あり、1年を通して暖かい地域だということがわかります。反対に、北に位置する大口という場所では1月の平均気温は約4度。さらには最低気温は氷点下にまで達します。

ここで気にしたいのが太陽光発電との気温の関係です。

もうご存知の方も多いかと思いますが、太陽光発電パネルは25度以下でよいパフォーマンスを発揮します。そのため25度以上の日が多いほど、太陽光発電は発電効率が低下し、発電量の低下、売電収入の低下につながります。

最高気温が25度以上の日「夏日」は鹿児島県鹿児島市において150日程度あり、東京に比べると大きな数字になります。もちろん場所によりますが、鹿児島での太陽光発電には気温への対策を考えなければなりません。

火山灰の影響

桜島を要する鹿児島ならではの不安点が火山灰です。

火山灰で太陽光パネルが覆われてしまうと、その後一切発電出来なくなってしまいます。一日でも発電量が少なくなることは大きな痛手になります。

また、桜島が噴火するのは多くて年に1000回になることもあるそうで、日常茶飯事なんだそうです。

ここまでの回数で降灰があると、掃除をするのも一苦労ですね。降灰の時に同時に雨が降ると泥のようになって降ってくるそうで、非常に厄介な存在です。

火山灰から影響されない地域に設置すれば大丈夫ですが、風の向きによって降る地域は変わるので、慎重に選ばなければいけません。

台風の影響

火山灰と同じ様に気になるのが、台風です。

1951年〜2019年までで台風の上陸数が全国で最も多く、沖縄同様に「台風銀座」と呼ばれています。

台風によって太陽光発電に及ぼされる影響は以下が挙げられます。

・暴風によって太陽光パネルが飛ばされる
・暴風によって飛ばされてきた物が太陽光パネルに直撃する
・大雨によって野立て太陽光発電設備等が冠水の影響を受ける
・土砂災害による太陽光発電設備の流出

このようなリスクにどう対策を施すのか考えて太陽光発電を始めましょう。

鹿児島県で効率よく太陽光発電を行うために

気温や台風に対しては、高温に強いパネルや衝撃に強いパネルを選ぶことができます。

しかし、鹿児島県で太陽光発電投資を行う場合には火山灰に対しての特別な対策を考える必要があります。

対策を考えるにあたって、降灰するたびに毎回メンテナンスに出向くことはほぼ不可能に等しいことはお分かりかと思いますが、かといって、対策を怠れば直接的に発電量に響いてしまいます。

そこでどのように対策するのが良いかいくつか対策法を提案したいと思います。

自分で掃除する

最も低コストですが、オーナー様の負担がとても大きなものになります。特に、太陽光発電の近くにお住まいでない場合は、交通費や時間がかかってしまいます。

一つの打開策としては、散水装置を設置して大体の洗浄を機械で行ってしまうという方法は考えられます。

太陽光発電の規模が大きくなればなるほど掃除は大変になるので、産業用太陽光発電に対してはかなり限界の見えている方法にはなってしまいます。

担当者を雇う

法人が事業として太陽光発電投資を行っている場合は、メンテナンスのために担当者を雇い、常に完璧な状態にすることは可能です。しかし、コストは大きくかかるものになりますし、個人で産業用太陽光発電を所有している場合には不可能です。

業者に頼んで清掃を行ってもらう

こちらもコストが非常にかかってしまう方法になっています。

しかし、火山灰除去専門の業者が行うことで、安心して細かいところまで清掃してもらうことが可能です。

オーナー様の負担もありませんし、火山灰から発電効率が最適な状態まですぐに原状復帰することができるので費用対効果は大きいといえるかもしれません。

さらには、鹿児島で設置を行っている業者の中には、サービスとして一定期間火山灰が降り積もった場合には除去を行ってくれる会社もありますので、設置会社を選択する時点で考えておくことが大切です。

まとめ

ここまで鹿児島県と太陽光発電との相性を見てきました。

鹿児島県での太陽光発電投資は最適な選択肢ではないという結果が見えてきたかと思いますが、鹿児島県といっても大きいので、鹿児島のどこなのか、必ず注目しなければならないポイントになります。

火山灰においては特別な対策が必要になってしまうため、その分コストがかかってしまうことも確実になってきます。様々な可能性を加味しながら慎重に設置場所を選びましょう。

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