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太陽光発電の投資詐欺に騙されるな!悪徳業者の巧妙な手口とは?

「確実に儲かる!」「メンテナンス不要!」「設備費0円!」

こんな甘い言葉に乗せられていませんか?確かに、太陽光発電はローリスク・ハイリターンな投資先ですが、確実に儲かるものではありせんし、もちろんメンテナンスも必要です。

近年太陽光発電は急速に普及し、知名度も上がってきたため太陽光発電に興味を持ち始めた方も多いと思います。しかしそれに伴い、太陽光発電の知識があまりない方をターゲットに詐欺を行う業者が増加しています。

そのような詐欺被害を避けるためには、まずどのような詐欺の手法や手口があるのかを知ることがとても大切です。

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太陽光発電に関する詐欺被害が増えているって本当?

地球温暖化が世界的に注目を集める現在、再生可能エネルギーである太陽光発電を知らない方はいないかと思います。しかし、その認知度を逆手に取って詐欺を行う業者も数多く存在します

国民生活センターに寄せられた太陽光発電に関する相談は、2015年の6330件を最高に徐々に減少傾向にありますが、依然として多くの方が詐欺に悩まされて相談をしているのが現状です。

しかし、詐欺への対応策も増え、詐欺の手法や傾向パターンはおおよそ決まっています。そのため、 “どんな詐欺のパターンか” を知ることで事前に詐欺を防ぐことができます

詐欺を行う悪質な業者もいますが、信頼に基づいた評価の高い優良業者ももちろん存在します。

「太陽光発電は詐欺がありそう……」と、悲観せずにしっかりと良い業者を見分ける目を養いましょう!

これから、そんな悪質な業者が “やりがち” なパターンをご紹介します。

【本当にあった詐欺事例】騙されないために知りたい5つのパターン

太陽光発電の設置をめぐって、詐欺業者が悪質な営業するパターンがあります。

騙されたり、損をしたりしないように、どういう詐欺のパターンがあったのかを知っておきましょう。

事例①架空の投資を持ちかける

太陽光発電投資の代表的なもので、架空の太陽光発電投資を持ちかける手法があります。実際には存在しない太陽光発電設備をあたかも存在するかのように見せかけ出資を募るもので、もちろん架空の設備なためので売電収入も得られない上、出資金も戻ってきません

このパターンでは、まずインターネットで架空の太陽光発電投資案件について勧誘を行います。その勧誘の内容が、セミナーで太陽光発電投資に関する説明会を開くというものです。そして、説明会では架空の案件について紹介し、参加者に対して太陽光発電投資の手付金と称して数100万円を徴収します。

架空の太陽光発電投資なので、リターンはありませんし手付金も返還されず、最後には音信不通となります。

このケースの詐欺は、立件が難しいため、被害に遭った全額を回収できない可能性が高いです……。

また、実際に存在する太陽光発電設備へ投資をさせるものの、計画的に倒産して資金を持ち逃げするケースもあります

太陽光発電投資の説明会は実際に行われているので、見極めが難しいのもこの詐欺の厄介な点です。

しかし、評判や運営企業の情報について調べることで、詐欺かどうかの判断材料を集められるので、事前にしっかりとした調査をすることが重要になります。

事例②実際よりも高い売電シュミレーションを見せる

実際よりも儲かるように、水増しした嘘のシュミレーションを見せるケースも太陽光発電詐欺に多い手法です。太陽光発電ではその地域の日射量のデータから、発電量や売電収入のシュミレーションを正確に行うことができます。

このシュミレーションによって、投資家は安心して太陽光発電を導入することができるのですが、この手のケースはその安心を裏手に取ったとても悪質な手法と言えます。

具体的な詐欺のパターンの1つは、日照時間から発電量を算出する方法があります。この場合、「設備の発電量(kwh)× 日照時間=1日当たりの発電量」で発電量を算出するのですが、日照時間は毎日同じではありませんし曇りや雨の日といったケースをこの場合は含んでいません

これでは、365日同じ日照時間で晴れの日が続くという、現実的ではない状況の発電量となり、実際よりも発電量が多く算出されてしまい、高い利回りに目が惑わされてしまいます。

しっかりした業者は日射量で計算するのが一般的で、日射量では1ヶ月ごとに数値が区切られるため、雨や曇りの日の天候もしっかり反映されているだけでなく、パワーコンディショナーや熱による損失も考慮した発電量を算出することができます

ほとんどの太陽光発電投資の関連業者は、現実的で正しい数値を算出しますが、稀に詐欺を働く悪質な業者も存在するので、発電量の数値には注意しましょう。

心配な場合は複数の業者でシュミレーションをしてもらい、比較検討するといいでしょう。

また、この発電量を多く見積もり、その分設備の費用もカサ増しする悪徳業者もいるので、発電量だけではなく設備費用の相場もしっかりとチェックすることをおすすめします

事例③「メンテナンス費用ゼロ」「確実に儲かる」と説明する

悪徳業者の中には、メンテナンス費用ゼロとウソの説明をする業者もいるので注意が必要です。確かに太陽光発電は、設備自体長持ちするので風力発電や不動産投資と比較するとメンテナンスや維持にかかるランニングコストは低いと言われています

しかし、決して「ゼロ」ではないので注意してください。パネル自体はメンテナンスの必要がほとんどありませんが、発電した電力を交流に変換するパワーコンディショナーという機械は寿命がおおよそ10年なのでメンテナンスが必要になります

また、その他にも施設の定期的な草むしりや、発電量をチェックするためのモニタをつけている場合はその機械のメンテナンスにコストがかかります。そのため、「ゼロ」という言葉には騙されないように注意してください。

また、「確実に儲かる」という甘い言葉で勧誘してくる業者にも注意が必要です。太陽光発電は国の固定価格買取制度によって発電した電力を一定期間高い金額で購入してくれることなどもあり、ほぼ確実に利益を出せるといっても過言ではないでしょう

しかしながら、投資において確実という言葉は存在しません。太陽光発電では特に太陽光エネルギーという自然のエネルギーに頼っているという側面があります。そのため異常気象などによって予想よりも低い売電収入となる可能性があります。ただ、太陽光発電においてはかなり正確に発電量の予測ができるため、突発的な異常気象がなければ基本的には安心です

また、最初の土地購入から設備の設置費用などの初期費用があまりにも大きくなると費用を回収することは困難になるでしょう

この初期費用に関して、自分で土地を見つけてその場所に太陽光発電を設置するとなると、その土地が荒れていれば整地をする必要がでてきて予想以上のコストがかかることも考えられます。

事例④補助金があると説明する

業者から独自の補助金を提案された場合は注意が必要です。

そもそも、太陽光発電の国の補助金は2013年をもって終了しています。そのため、「国の補助金があるからお得に太陽光発電を始められるよ」と説明をしてきても騙されないようにしてください。

ただし2019年現在では、自治体によっては太陽光発電に補助金制度がある場所もあります。例えば、東京都八王子市では、1kwあたり20,000円の補助金を設けています(上限100,000円)。そのため、補助金の話を持ちかけられたらすぐにウソと判断するのではなく、自治体のホームページでしっかりと確認するようにしましょう。

また、企業独自の補助金を用意している場合もあります。しかしこの補助金は実際には存在しない自作自演のものなので騙されないようにしてください。このケースでは企業が補助金という言葉で消費者を釣り上げて契約をさせようとしているだけであり、実際には補助金というものはなく、不当な金額を払わされる恐れがあります。

事例⑤高額な工事費を請求される

実際に太陽光発電の建設は行われるのですが、その内容が詐欺に近いという典型的なパターンも存在します。

初めて太陽光発電を導入する人にとっては、相場を知らない人も多くいます。太陽光発電の相場は年々下がってきているため、相場を正確に把握することが難しいです。

そこに付け込み、悪徳業者は不当に見積もりを引き上げて、後々に「相場の倍以上の金額を支払ってた……」というケースも少なくありません

後述しますが、太陽光発電投資を行う場合は利用者側も事前に各機器の平均相場や工事費用について知っておくなど、回避策を講じることが必要です

訪問販売や電話勧誘で騙すパターンも…

実は太陽光発電詐欺の相談で最も多くの割合を占めるのが、訪問販売電話勧誘でのコンタクトになります。しつこい訪問販売や電話勧誘に折れてしまい、不当な値段で契約させられたり騙されるというケースが後を絶ちません。

訪問販売や電話勧誘で最も注意しなければいけないものが「モニター商法」です。このモニター商法とは、その地域での太陽光発電の発電データを取りたいという名目で訪問しモニターになってもらうかわりに安く、もしくはタダで設備を導入できると勧誘してくるものです

太陽光発電が普及するまでは自治体がこのモニター商法を行うこともあったのですが、太陽光発電が比較的に広がった現在では詐欺の可能性が大きいです

具体的には、相場よりも高額な見積書を最初に見せ、モニターということでその金額から大幅に減額させる手法になります。消費者からすればあたかもお得なように感じますが、最初の値段が不当に引き上げられている上、値引き後も相場よりも高い金額を請求されている可能性もあるので注意が必要です

また、「タダで設備を導入できる」と勧誘される場合も、巧妙なカラクリが存在するので気をつけましょう。このケースでは、屋根貸しという太陽光発電の形態を導入している場合があります。この屋根貸しというものは、自宅の屋根を業者に貸すもので、設備の導入費などは全て業者が負担します。そのためタダで太陽光発電ができると勧誘してくるのです。しかし、この屋根貸しでは、自宅で発電した電力は使えますが、売電収入は業者の取り分となってしましまいます

この屋根貸しは違法ではありませんが、訪問販売のときは売電収入が得られないデメリットなどをきちんと説明せずに、売電収入も得られると勘違いしたまま「タダ」という言葉に乗せられて導入してしまうというケースもあります。

太陽光発電の詐欺に騙されない2つの対策

太陽光発電の詐欺被害に遭わないためには事前の対策が重要です。

ここでは2つの対策について解説していきます。

①販売業者の販売実績や口コミをチェックする

詐欺に騙されないために一番大切なことは、販売業者選びになります。そして、安心できる販売業者を選ぶためには過去の販売実績や口コミをしっかりとチェックすることが大切です。

最近ではインターネットで手軽に、その業者の販売実績やどのくらいの期間営業しているのかといった基本情報、被害報告、実際に購入した人の口コミを集めることができます。少し面倒かもしれませんが、事前にこれらの情報をしっかりと調べることが詐欺に騙されないための第一歩です。

また、ホームページで「タダ」や「メンテナンスフリー」といった怪しい宣伝文句を使っていたり、「確実に儲かる」といった誇張表現があった場合も詐欺である可能性が高いので注意深く判断することが大切です

口コミだけで不安な方は、近所で実際に太陽光発電を導入した方に直接生の声を聞くことも効果的でしょう。また、そのような人が周りにいない人は比較サイトなどで安心できる販売店を探すこともおすすめです。

②窓口に相談する

詐欺かもしれないと思っても、訪問販売や電話勧誘がしつこく断り切れないケースも考えられます。しかし、特定商取引法により契約をしない旨を伝えた場合、それ以上の再勧誘は禁止されています。そのため、詐欺だと感じたらまずはしっかりと契約をしない旨を伝えるようにしましょう。

しかし、それでもしつこく勧誘して来る場合は消費者ホットラインといった窓口に電話で相談するようにしましょう。窓口に相談することで適切な対応をとることができ、詐欺被害を回避することができます。

消費者ホットライン:Tel.0570-064-370

騙されてしまったら泣き寝入りしかない?クーリングオフの対象になる?

そうは言っても、推しに負けて契約をしてしまうかもしれません。「一度契約したらもう泣き寝入りしかないのか…」と思うかもしれませんが、8日以内であれば一方的に契約を解除することができるクーリング・オフという制度が存在します

そのため、一方的に契約を結ばれてしまった場合は早急にクーリング・オフによって契約を破棄することが大切です。

また、「必ず儲かる!」といったウソの内容で消費者を騙した場合は消費者契約法に基づき契約を取り消すことができます。クーリング・オフや消費者契約法によって、たとえ詐欺にあった後でも契約を破棄することはできますが、専門的な知識が必要になるので、心配な方は専門家に相談するのが一番確実でしょう

まとめ

太陽光発電投資について、詐欺業者や悪徳業者について警戒するあまり、太陽光発電の導入事態をためらう方もいるかもしれません。しかし、太陽光発電投資はデメリットもありますが、自家消費や売電収入、非常時の電源確保に活用できるなど様々なメリットがあります。

そのため、一概に詐欺と決めつけるのではなく正しい知識をもって信頼の置ける業者を見つけることが重要です。そのためにも、以下の点を必ずチェックしてください。

・シミュレーションでは日照時間ではなく日照量!

・架空の投資もあるので下調べを念入りに!

・過剰な宣伝文句は要注意!

・架空の補助金には、自社独自か国かに注意!

・しつこい勧誘には要注意!

これらの項目に気をつけ、信頼の置ける業者を見つけることで太陽光発電は、投資として魅力的に存在になります。太陽光発電導入を検討している方は、この記事を参考に信頼の置け業者選びをしてみてください。

太陽光業者の選び方について詳しくはこちら
【太陽光発電業者の選び方】評判・口コミの悪い悪徳業者を見極める方法