2016年4月から始まった電力自由化ですが、多くの方は電力自由化の仕組みやメリット・デメリットについて分からないことが多いのではないでしょうか。また、何となく便利な制度というイメージはあるが、どのような仕組みか分からないし、活用方法も知らないといったケースもあります。
しかし、電力自由化というのは、個人向けの新たな制度なので知っておいて損はないといえます。電力会社を自由に選べるだけでなく、電力の小売り事業も自由に展開できるので事業者が増えます。
そこで今回は、電力自由化の仕組みとメリットやデメリット、電力自由化に乗り換える事によって、損・得どちらになるのか解説していきます。この機会に電力自由化の仕組みを利用してみてはいかがでしょうか。
電力自由化とは電力会社へ契約する選択肢が増える事
まずは電力自由化の意味と仕組みについて、分かりやすく解説していきます。テレビなどで電力自由化について解説していた時期もありましたが、2019年時点電力自由化にフォーカスを当てる機会は減っており、その仕組みを知らないままの方もいるでしょう。
ですので、この機会に電力自由化の仕組みについて知って、制度を利用する必要があるか検討してみましょう。
電力自由化とは電力の小売り事業が自由になり利用者も自由に選べる
2016年4月に法律が改正され、電力自由化という制度が施行されました。分かりやすく解説しますと、電力の小売り事業が自由になったことで、既存の電力会社以外の企業が電力を販売することが可能になります。そして、それと同時に各家庭つまり個人の方々は、既存の電力会社以外の新規事業者と自由に契約・乗り換えが可能になったということです。
電力の小売り事業に参入している企業の業種は、これまで法人向けに電力を販売していた事業者やガスや石油を販売していた事業者、通信や運輸・旅行会社など幅広く参入しています。
自由市場の始まりともいえる電力自由化ですが、そもそも乗り換え方法について知らない方が多いのではないでしょうか。簡単に説明しますと、例えば新規参入事業者へ乗り換える場合、契約の乗り換え手続きは新規参入事業者が一括で請け負います。従って、契約の諸々の手続きに関してスムーズに進める事ができます。
また、実際に切り替わる時期は、資源エネルギー庁が1~2週間程で完了するよう指導しているので、1ヶ月以上遅れるという可能性は低いでしょう!
電力自由化のメリットとデメリット
続いては、電力自由化によって得られる、メリットやデメリットについて解説していきます。電力自由化によって、これまでとは違う電力の契約となったことで、期待と不安を抱いている方も多いでしょう。
また、人によっては新しい事業者と契約して、停電が頻発する事態になるのではないかという不安を抱いているケースもあります。このような疑問も、電力自由化のメリット・デメリットをよく理解して解決することができます。
電力自由化によって得られるメリットは割引や選択肢が増えること
電力自由化によって得られるメリットは、いくつかありますが分かりやすいところでは、まず生活スタイルに合った電力プランを探すことができる点です。これまで家庭向け(低圧)の電力契約は、大手電力会社一択でしたので仮に値段やプランが変更されて、不便となっても対処する術がありませんでした。
しかし、電力自由化以降は、利用者が自由に電力小売事業者を探して乗り換える事ができます。従って、例えば夜に多く電気を使う方や、逆に昼間に多く電気を使うなどニーズに合わせたプランが、続々と販売されているのでそれらへ乗り換えられるメリットは大きいといえます。
他にも電力自由化によるメリットはあり、ガス会社や通信会社などで電力小売り事業を始めた企業は、ガスや通信プランとセット販売するケースも出ています。何がメリットかといいますと、セット販売の代わりに電気代などが割引されたり、特典が付いたりなど付加価値のある電力プランが増えているということです。
従って利用者の中で、携帯料金プランも変更したいと考えていた場合、通信会社が提供している割引付きセットプランを契約することで、通信料金と電気代を抑えることができます。更に、停電の心配をしている方もいますが、既存の電力会社がバックアップしているため安定供給優先のシステムとなっています。これも大きなメリットといえます。
電力自由化によって得られるメリットは、自由市場が始まったことによる多種多様な電力料金プランが提供されているという点でしょう。
また、電力会社同士の競争化が始まっているので、将来的に電気料金が下がる可能性があるかもしれません。
電力自由化のデメリットは電気代が必ずしも下がらない可能性など
一方で、電力自由化によって発生するデメリットもあります。その1つが、電気料金が下がらない可能性というデメリットです。前述のメリットの中で、電気料金が下がる可能性があると説明しましたが、まだ制度が始まって日が浅いのでどちらにも傾く可能性があるということです。また、海外では、既に電力自由化を導入しているケースがありますが、結果的に電力料金が下がっていないという事例も発生しています。
電気料金が下がらない理由としては、新規電力小売事業者が既存の電力会社の送電網を使用することで発生する使用量が上乗せされるといったことがあるからです。また、日本の場合は、資源を輸入しているため火力発電などの燃料である、石油の価格の変動が電気料金に影響します。従って、電力自由化による競争化を促したとしても、輸入という側面がデメリットに働く可能性があるということです。
他のデメリットは、電力小売事業者によって契約や解約条件などに、違いがあるので契約後にトラブルとなるケースもあります。従って、契約に関してよく確認する必要があるので、利用者にとってはデメリットとなる側面もあります。
このようにデメリットもありますが、始まったばかりの制度でもあるので、各々が対策に力を入れて、トラブルを避けられるように備えることも大切です。
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電力自由化のメリットやデメリットから得や損をする人
次に電力自由化で、乗り換えることは得になるのか、それとも損するのか気になるところです。そこで、ここでは得するケースと損するケースに分けて、電力自由化によって発生する事柄を紹介していきます。
電力自由化で得する人は新規参入企業を比較検討してプラン作りが好きなケース
電力自由化によって新たな電力サービスを提供している企業は、多数存在しますがこのような新規参入企業と契約することで得するケースは、多数の電力プランを比較検討するタイプなどが挙げられます。
新規電力小売事業者のほとんどは、既存の大手電力会社と同じく消費電力が多い程、優遇されるプランとなっています。しかし、自由市場なので、中には単身世帯や消費電力が少ない世帯に向けた、独自の電気料金プランを提示している企業もあります。また、通信プランやガスとのセットプランを契約することで、割引となるケースもあり多数のプランを比較・検討する方は、生活に合ったお得なプランを契約できるでしょう。
電力自由化で損する人は複数の小売り事業の比較検討が面倒で調べないなど
電力自由化を活用して、新規電力小売事業者と契約を行い損するケースとしては、前述の得するケースの反対で、多数の電力小売事業者の電気料金プランの比較・検討作業をせずに、契約をしてしまうなどが挙げられます。
新規電力小売事業者が提供しているプランが自身の生活スタイルと合っているかは、事前にプランを確認して、料金のシミュレーションを行う必要があります。しかし、料金のシミュレーションや、相見積もりのような作業は一定の手間が掛かるので、時間が無い方や今すぐ料金プランを変更する必要性が無い方は、急いで乗り換えしない方がよいでしょう。
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電力自由化では生活に合った電力プランを立てることが大切
電力自由化によって、電気料金プランも多様化し始めており、各世帯が生活や予算に合った料金プランを選ぶことができるようになりました。また、単身世帯や消費電力の少ない世帯に合わせて、新しい料金プランを提示している企業もあるので、家計が楽になり得する人も出てくるでしょう。
また、デメリットとして挙げた、料金が下がらない可能性という点に関しては制度が施行されて日が浅いということもあるので、今後の推移を冷静に見ることも大切です。制度が発足された当初のような、料金が下がらないという予測が覆される可能性もありますし、料金プランが多様化することで、下がる下がらないといった単純な仕組みにならない可能性もあります。
電力自由化によって新たな可能性を見出すこともできますし、不安要素もありますが総合的に見ると、各世帯の生活に合わせた多様な電力プランが提供されるという点で、メリットの方が大きいといえる側面もあります。
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