電力自由化が始まり、自由に電力会社を選べるようになりました。
実際に一戸建て住宅にお住まいの方の中には、電気代をより安くするために電力会社の乗り換えをした方も多いようです。
ところで、みなさん。
電力会社の乗り換えは、一戸建て住宅だけではなく、賃貸マンションやアパートでもできることを知っていますか?
ただし、賃貸マンションやアパートの場合、電力会社の乗り換えのためにいくつか条件をクリアしなければいけません。条件がクリアできれば、新電力に乗り換えて電気代を今よりももっと節約することができます。
この記事では、賃貸マンションやアパートで新電力に乗り換えるための条件やおすすめの新電力をご紹介します!
賃貸マンションやアパートでも新電力に乗り換えられる?
結論から言うと、賃貸のマンションやアパートであっても電力会社からの乗り換えは可能です!下のように、資源エネルギー庁の公式HPでも乗り換えが可能な旨が記載されています。
Q2.賃貸住宅に住んでいますが、電力会社の切り替えはできますか?
現在契約している電力会社との契約名義がご本人の場合は可能です。他人名義のご契約になっている場合は、その方にご確認下さい。
このように、賃貸マンションやアパートでも電力会社の乗り換えが可能になった背景には、2016年よりはじまった電力自由化が大きく関係しています。
電力自由化は、電気事業に多くの企業が参入することを促し、私たちは様々な企業から電力会社を選ぶという選択肢が増えることとなりました。新しく電気事業に参入した企業はそれぞれのオリジナルのプラン内容や特典を設け、ユーザーの獲得に奮闘しています。
そのため、新しく電気事業に参入した企業(新電力)では特典が豊富だったり、電気料金を割安に設定しているので乗り換えることがとってもお得。マンションやアパートにお住まいの方も、自由に電力会社を乗り換えることができるので、電力会社をうまく乗り換えて電気代を節約しちゃいましょう。
ただし、マンションやアパートに住むご家庭の中には、電力会社を乗り換えできないケースも…。ここからは、電力会社の乗り換えができないケースをご紹介していきます。
賃貸マンション・アパートで電力会社を選べないケース
①一括受電契約の賃貸マンションに住んでいる
賃貸マンション・アパートに住んでいる方で、電力会社の乗り換えができないのは、居住のマンションやアパートで一括受電契約(高圧一括受電契約)が結ばれている場合です。
一括受電契約(高圧一括受電契約)とは、マンションやアパートなど一棟まるまる電力会社の高圧契約の範囲内にすることです。
マンションの廊下やエントランスの照明などの共用部の電気代には、高圧の安い電気料金が設定されます。
また、マンション内への各部屋には、マンション内の高圧受電設備で一般家庭で使用できる電圧に変圧して各部屋へ送り込むという仕組みになります。
一括受電契約は、オーナーである大家さんだけではなく、入居者にとっても電気料金を安く抑えられるメリットがあるプランなのですが、一括受電契約は10年ごとの契約になるので、入居者側が電力会社を乗り換えたいと思っても一括受電契約期間中は乗り換えが難しいです。
②大家さんによる一括支払いがされている
古いアパートやシェアハウスでは、大家さんが電気料金を徴収するケースもあるようです。
この場合、大家さんが契約している電力会社のプランが適応されるので、入居者自身が電力会社を選んで変更することはできません。
電力切り替え時のスマートメーター工事には許可がいる?
スマートメーターは、電力使用量を測定するデジタル式メーターです!
従来のアナログ形式メーターは、リアルタイムで電気使用量を確認できず、月に1回検針員が電気使用量をチェックし、検針票を発行して初めてその月の使用量がわかるという点がデメリットでした。
しかし、スマートメーターの場合は、30分に1回どのくらい電気を使用しているかがわかるので、電気代の削減や省エネへの意識づけができるようになります。
そもそもスマートメーターは、各地域の電力会社が設置を行っているのですが、全国への普及はまだまだ追いついていません。しかし、2024年までには全国の住宅やマンションなどのメーターをスマートメーターに切り替えることを目標としているので、電力自由化が始まったタイミングでスマートメーターの設置をより加速させているのです。
そのため、アナログ式のメーターが設置されているマンションや一般住宅が新電力に乗り替えるときは、スマートメーターへの切り替えが必要です。
(設置費用は無料です)
となると、スマートメーターを設置する際に管理会社や大家さんに許可をとる必要があるのか、という疑問がでてきますよね。
答えは、「NO」です。
なぜなら、先ほども説明した通り、いずれはすべてのご家庭やマンションのアナログメーターがスマートメーターに切り替わるのです。
お住まいの賃貸マンションやアパートがまだアナログ式であっても、いずれはスマートメーターになります。
そのため、特に許可をとって設置しなくても、管理会社に何かを言われたり、お金を請求されることはありません。
もちろん退去時には原状回復をする必要もないです。
それでも「やっぱり無断でやるのは嫌だな」という方は、管理会社に一報しておいてもいいでしょう。
一括受電契約のマンションと普通のマンションどちらがお得か
先ほど、一括受電契約の賃貸マンションでは、電力会社の乗り換えができないとお伝えしました。
それではマンションを選ぶ際には、一括受電契約か、そうでないマンションどちらを選ぶ方がお得なのでしょうか?それぞれにメリットがあるので一概には言えませんが、基本的には一括受電契約をしていない電力会社の乗り換えができるマンションを選択することがおすすめです。
まず、一括受電契約のマンションでは廊下などの共用部分の電気代が安くなるというメリットがあります。しかしながら、共用部分の電気代のみが安くなるので、ご家庭の電気代は今までとあまり変わりません。
一方で、一括受電契約をしていないマンションであれば、電力会社の乗り換えを行うことができるのでご家庭の電気代を節約することができます。さらに、電力使用量が多いご家庭では年間で1万円以上も電気代を節約することも可能です。
このように、電力会社を乗り換える方が、電気代を大幅に節約できる可能性が大きいので一括受電契約していないマンションを選ぶことをおすすめします。
賃貸でも電気代が安くなるおすすめの新電力【1人暮らし・2人暮らし・ファミリー】
1人暮らしの方におすすめ『CDエナジーダイレクト』
CDエナジーでは、新電力には珍しい一人暮らし用の電気料金のプランを展開。
CDエナジーの「シングルでんき」というプランでは、電気の使用量に関わらず、電気代が毎年1,200円引きされます。多くの新電力では、電力使用量が少ないご家庭では電気代がむしろ割高になるケースもあります。
その点、こちらのCDエナジーでは確実に電気代を安くすることができるのでお得と言えます。さらに、電気料金100円ごとにポイントがたまる特典付き!
貯まったポイントで電気代を支払うことが可能な上、Tポイントやnanacoポイントに交換すれば、ポイントを利用して食材や日用品を買うことができます。
電気代だけではなく、生活費の節約にも繋がる嬉しい特徴です。
ファミリーにおすすめ『エルピオでんき』
とにかく電気代を安くしたいならエルピオでんき!
エルピオでんきは、多くの新電力がしているような特典やポイントサービスが一切ありません。
特典やポイントを重視する方には向いていませんが、ただただ電気代を安くするという点には他の新電力では勝てません…。
なぜなら、エルピオでんきはサービスや広告・宣伝を大々的にしないことで余計なコストを削減し、電気料金を安くしているからです。
宣伝をしない分、カテエネやlooopでんきなどの他の新電力に比べると認知度は低いですが、業界トップクラスの低価格だということが口コミで広まり、徐々に有名になってきています。
しかも、エルピオでんきもガスとのセットプランがあり、セットプランに申し込みをすることでさらに電気代が安くなります。
電気使用量の多いファミリーはもちろん、徹底的に光熱費を削りたい人にもおすすめの新電力です。
まとめ
賃貸マンションやアパートに住んでいる方が電力会社を乗り換えられるかどうかは、一括受電契約が結ばれているかどうかが関係しています。
一括受電契約が結ばれていて、専有部(各部屋)も契約の対象であれば、電力会社の乗り換えはできません。
しかし、電気代の節約のために電力会社の乗り換えたいと思っているのに、「賃貸マンション・アパートだからできない」と諦めるのはまだ早いです!
マンションが一括受電契約をしていたとしても、専有部は契約対象外である場合は、電力会社の乗り換えや電気料金プランの変更が可能です。
管理会社に聞けば教えてくれるので、気になる方は確認してみてください。
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