エネファーム導入の費用相場とメリット・デメリット

テレビCMをはじめとする広告媒体の効果もあり、最近知名度が高まっているエネファーム。しかし、その仕組みや導入するメリット・デメリットなどについては、意外に知られていないようですが、エネファームとは何なのか?
導入したらどういったメリットがあり、デメリットの心配などはないのか?詳しく調べてみました。

エネファームとは

エネファームとは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムのことです。

燃料電池とコージェネレーションシステムという、元々存在していた2つのシステムを組み合わせることで、エネファームを開発しました。コージェネレーションとは、発電時のエネルギー発生と同時に熱も出る原理を利用して、この熱を他のシステムに応用する考え方・仕組みのことを指します。

また、エネファームは、都市ガスやLPガスなどを使って発電する「家庭用燃料電池」の機能と、発電の際に発生する熱を利用し、給湯や暖房などに使用する「コージェネレーションシステム」との二つの機能を持ちあわせています。

家庭用燃料電池の仕組みは、都市ガスやLPガスなどを改質器に通すことで水素に変え、水素と空気中の酸素とを反応させることによって電気を発電する仕組みになっています。

エネファームのメリットとデメリット

エネファームのメリットとデメリットについて、わかりやすくまとめてみました。

効率的なエネルギーの使い方ができることで、注目を集めているエネファームですが、具体的にどのような特徴があるのかみてみましょう。

エネファームのメリット

まずはメリットから紹介していきます。基本的にエネルギー生産効率がよいので、システム的なメリットに注目です。

発電後のエネルギー効率が既存の発電システムより極めて高い

火力発電所や原子力発電所などとちがって、発電する際に発生する熱エネルギーを余すことなく利用するので、石油や天然ガスの使用量を23%程度削減できます。

また、二酸化炭素の排出を大幅に抑えることができるので、地球の温暖化防止や環境汚染の防止につながります。特にこの特徴は、画期的なシステムといえます。なぜなら様々な発電システムが入力より出力が小さい問題があるので、エネファームに期待できます。

自宅で発電するので送電ロスがない

遠方の発電所などで発電して、送電線を使って電気を送るシステムではなく、自宅で発電するので送電の際に起きる送電抵抗がほぼゼロです。

つまり、電気は距離に比例して減衰するので、自宅で発電・利用は距離による減衰の影響を受けないメリットがあります。

災害などで停電しても、自宅で発電できるので安心

電力会社から電気を購入しないので、台風などで停電するおそれがありません。

また、最近では大規模災害リスクもあるので、例えば地震で電力網がシャットされた場合に、自治体の復旧を待たずに自宅で発電・利用できるので非常に役立ちます。

さまざまな補助金制度が受けられる

国や地方自治体などの補助金制度が設けられている場合があるので、エネファーム導入による恩恵を受ける事ができます。

利用するガス会社によっては優待プランなどが設けられている

各ガス会社によって専用料金のメニューや優待割引制度などが設けられているので、ガス料金が安くなる可能性があります。

燃料電池を利用して発電するので静音性が高い

燃料電池で発電するので、ガソリン式の発電機などと比較して、静音性が高く騒音リスクを抑えられます。また、発電の際に有毒ガスや二酸化炭素などが発生しないので、安全性も高いです。

コージェネレーションシステムがある

冒頭でも紹介したように、コージェネレーションシステムが働き、発電時の熱エネルギーを二次利用できます。

改めて説明しますと、現行の発電システムは発電効率が100%にはならないので、発電に使用できないエネルギーは熱となります。この熱を二次利用したのが、コージェネレーションです。

発電の様子が観察できる

モニターやリモコンの画面で発電量が確認できるので、電気に対する意識が高まり、省エネルギーにつながります。

エネファームのデメリット

続いてデメリットについても紹介します。新しいシステムなので、基本的にコストなどを中心としたデメリットが多いです。

スペースが必要

発電時に発生する熱でお湯を沸かして貯蔵する必要があるため、貯湯タンクを設置するスペースが必要になります。

価格が高い

発電時に発生する熱でお湯を沸かして貯蔵する必要があるため、貯湯タンクを設置するスペースが必要になります。また、バックアップユニットや配管ユニットも必要なので、施工を依頼する前に、設置スペースについて相談してみましょう。

天然ガスの相場に左右されやすい

都市ガス用のガスはほとんどが海外から輸入されているので、輸入価格が高騰するとガス料金も高くなってしまうリスクがあります。

貯蔵タンク内にある湯の温度で発電が制限される

一部の製品では、貯蔵しているタンク内の湯が沸くと発電しないような仕組みになっているので、湯を使用する頻度や量によって、発電量が左右されます。従って、このようなシステムが組み込まれているメーカーを避けたい場合には、事前に確認しましょう。

寿命が短い

定期的なメンテナンスや修理を行ったとしても、寿命は20年ほどなので画期的なシステムですが一般的な発電設備や給湯設備同様の劣化が起きます。

発電した電気が販売できない

太陽光発電システムとは異なり、エネファームで発電した電気を電力会社に販売することはできません。ですが、今後法改正などが行われて、売電できるようになればメリットとして活用できる可能性もあります。

エネファームと太陽光発電システムは併用するのがおすすめ

ここまでエネファームの仕組みや特徴について、紹介してきましたが気になる所といえば、エネファームと太陽光発電システムを併用することによるメリットはあるかという点でしょう。

実は最近、エネファームと太陽光発電システムを併用するご家庭も登場してきています。エネファームと太陽光発電システムのW発電で、電力に余裕が生まれ、より効率的な発電システムとして運用できます。

エネファームと太陽光発電システムを組合わせることによって、より安定した自家発電が可能になります。また、二酸化炭素の削減にもなるので、地球の温暖化や環境破壊にも貢献できますよ。さらに、夜間の給湯や暖房、発電にはエネファームを利用し、天気の良い昼間には太陽光発電システムをフルに活用できるので、太陽光発電との併用も検討してみていかがでしょうか。