この記事ではトリナソーラーの概要から製品情報を解説しており、悪い評判・良い評判から導入後のデメリットとメリットを考察しています!
世界的な販売シェアが高いため、初期コストを安く抑えたい方におすすめのメーカーです。
日照量が少ないため発電効率が期待できず、従来の太陽光モジュールでは耐久性が持たないような環境でも太陽光発電を導入いただけます。
主なメーカー4社の製品と比較していますので、参考にして最適なメーカー選びに役立ててください。
トリナソーラーとは
1997年に高紀凡氏により設立されたトリナソーラーは、太陽光発電のプロバイダーとして中国から世界へ進出しています。グローバル展開しているため100以上の国や地域で再生可能エネルギーの普及に貢献し、2018年には「エネルギーIoTブランド」を始めました。
2014年から7回も続けて「セル変換効率の世界記録」を更新し、効率的な発電を実現するための技術革新に努めている自然エネルギーのリーディングカンパニーです。太陽光に関する特許を1300件ほど申請し、今までに2000もの特許を取得しています。
大学の研究機関とパートナーシップを結びながら太陽電池モジュールの開発を行うだけではなく、設計や建設などをトータルコーディネートする事業を世界的に展開しています。
トリナソーラーの太陽光パネルの評判・口コミ
初期コストを回収するには長期的な発電が必要なため、導入する発電システムのメーカー選びは重要なポイントです。
「初期コストが安いからお得だ」と良い面だけを見て決めるのではなく、実際に利用したオーナーからの困った点を把握した上でメーカー選定を行ってください。
世界でトップクラスの販売シェアを誇っているため、品質は評価されている一方で、日本ではまだ聞きなれないメーカーとして不安に感じるかもしれません。また、国内メーカーと同じアフターフォローが当たり前と思って導入すると思わぬ出費がかさむこともあるため、保守サービスの内容を細かく確認しておくと導入後に後悔することになります。
メーカー選定で後悔しないように、悪い評判と良い評判を紹介します。
悪い評判・デメリット編
導入してから後悔しないように、悪い口コミから製品のデメリットを考察していきます。「中国製」なのが不安と言う声がよくあり、国内メーカーに信頼を寄せている方にとっては最大のデメリットと言えます。
保証期間の内容をしっかりと確認しておかないと、予想外の工事費用を負担しなくてはなりません。
保証期間中に新品交換した際に足場や交換したパネルの撤去費用が実費だったとの体験談も寄せられており、国内メーカーとのアフターフォローの違いはよく把握してから申し込むようにしましょう。
それでは、2つの悪い評判からデメリットをご紹介します。
①「中国製なので品質が心配」
イメージとして「中国メーカーなのが気になる」と不安を感じる方が一定数いるため、いくら低価格で発電パフォーマンスの高い太陽光パネルであっても「中国製」なのがデメリットと言えます。
世界的なシェア率はトップクラスですが日本での知名度が低いため、ご自分にとって不安に感じる要素を国内メーカーと比較しながら検討してください。
トリナソーラージャパンが日本ユーザーのカスタマーサポートを担当しているため、何かトラブルが起こったからと中国のスタッフに相談する必要はありません。
システム不具合の際にどの位の出費が必要かを確認し、導入前に保守コストをシミュレーションしておくことで保守トラブルに対処することが可能です。
②「ソーラーパネルの不具合の際の撤去費用が自腹だった」
保証期間内であっても「パネル交換に伴う足場代の費用が掛かった」という口コミもありました。
新品パネルの交換自体は保守サービスで無料となりましたが「古いパネルの処分費用が実費」と言う声もあり、保証期間内であっても実費になる項目がある点は注意してください。
実際に不具合があっても保証期間内ならすべて無料とはならないため、思わぬところでコストが掛かる場合があるため、保守対応で無料となる範囲はしっかりと確認しておくことが大切です。
また、発電中に何らかのシステム不具合が発生した際の工事費用が掛かるとの体験談もあるため、トータルの保守コストを把握してから申し込むとことで、急な出費によるトラブルを回避いただけます。
良い評判・メリット編
デメリットとどちらを優先するか検討する際に役立てられるように、良い口コミから製品のメリットを考察していきます。国内メーカーと比較して「初期コストが安い」という評判が多く、「世界的に有名」と言う信頼性で導入を決めたケースもありました。
従来は発電効率が下がると言われている「曇りや朝夕の発電パフォーマンスに優れている」と評判で、技術革新への情熱が高品質な製品開発に繋がっていると言えます。また個人向け製品だけではなく産業用モジュールも展開しており、狭い範囲でも発電効率を高めることで売電収入を増やすことが可能となっています。
それでは、4つの良い評判から期待できるメリットを考察していきましょう。
①「圧倒的に安い!コストパフォーマンスが魅力的だった」
トリナソーラーは原材料から調達している珍しいメーカーで「初期コストが安い」との理由で選ぶ方が多いです。
自社で一貫して生産しているメーカーのため、一般的な国内メーカーと比較するとコストパフォーマンスに優れています。
初期費用をお手頃価格で抑えたい方にとって魅力的な商品で、太陽光パネルの品質と導入コストのバランスを重視する方に好まれています。国内メーカーの製品にこだわりがなければ、革新的な発電システムを低コストで導入いただけます。
②「世界的に有名なメーカーなので安心だった」
アメリカやヨーロッパでの販売シェアが多いため「世界で有名なメーカーだから決めた」という方が多く、日本国内だけではなく世界的な販売実績のあるメーカーを選びたい方にとって重要なポイントと言えます。
2010年には太陽光パネルの売上シェアが4位となり、世界的に低価格で高品質な発電システムとして認知されました。
単に安さを強みにしているのではなく、絶え間ない技術研究と原材料の手配といったトータルサービスを行う経営努力により、お手頃な価格で品質に優れた製品を提供しています。
③「曇りでも発電効率が良い」
導入した方によると「曇りでも発電効率が良い」との口コミが寄せられており、ほかのメーカーよりも曇りや夕方など日照量が少ない状況でも高い発電効率を期待できるメーカーと言えます。
日本では馴染みがないかもしれませんが、太陽光パネルの出荷量においてトリナソーラーは世界トップクラスのシェアを誇っています。
熱意を持って発電効率に優れたモジュールの研究開発に励んでおり、正方形の「セル(モジュールの一部)」や電極の先端を細くするなどのアイディアによって発電パフォーマンスを高めています。
④「産業用太陽光発電にも設置できる」
メガソーラーにも対応しているため「産業用のシステム導入にも対応」しており、新しく大規模な発電設備を導入したい方にも注目されています。「Vertexモジュール」と呼ばれるシリーズでは1パネルあたり600Wを超える出力を実現しているため、モジュールの変換効率は21.4%にまでなります。
片面発電が一般的ですが、追尾式架台を組み合わせることで「両面発電」にも対応しており、同じ設置範囲と比較してより多くの発電量を可能にしてました。MBB(マルチバスバー)により太陽光の吸収を高めることに成功し、1kWhあたりの発電パフォーマンスを高めています。
トリナソーラーの太陽光パネルを紹介
トリナソーラーの商品ラインナップは豊富にありますが、3つの設置タイプに合わせた製品をご紹介いたします。
導入場所に応じた外観や性能を保持しているため、発電量を高める工夫が設計に活かされているのが特徴と言えます。
一般的な住宅の屋根に向いている製品は軽量タイプとなっており、正方形のモジュールを採用したため同じパネル枚数でも発電効率が優れています。
またやや広い屋根用の製品では高温となって発電効率が低下するのを防ぐ技術が施されており、優れた発電パフォーマンスを誇っています。
産業用タイプでは無駄のないパネル実装を実現でき、厳しい自然環境の下でも不具合が起こりにくいように耐久性が高くなっています。希望用途に合わせて最適な商品を選択する際に役立ててください。
住宅用に最適!DC80.08 クアッドマックスモジュール
小型サイズのモジュールである「DC80.08 クアッドマックスモジュール」の特徴をご紹介いたします。1㎡あたり12㎏と軽量のため取り扱いがしやすく、住宅の屋根スペースに最適の製品と言えます。
製品の性能は以下の通りです。
単結晶モジュール | 72セル |
出力範囲 | 210-250W |
最大変換効率 | 16.8% |
出力許容差 | 0~+3% |
従来のモジュールは八角形でしたが、同サイズの正方形にすることで発電パフォーマンスを高めています。
外観は黒いフレーム・濃紺のセルのため、住宅へ設置した際に高級感を漂わせてくれます。
また、「単結晶技術」と「反射防止膜」を採用しており、曇りの日や朝夕の日照量が乏しい条件でもハイパフォーマンスを発揮します。
広い屋根をお持ちの住宅に!DC05A Honey M モジュール
屋根が広い住宅に最適な「DC05A Honey M モジュール」の特徴をご紹介いたします。高温時の出力低下を抑制するために温度計数を低くなるように設計されており、従来よりも発電効率を高めた製品です。
製品の性能は以下の通りです。
単結晶モジュール | 60セル |
出力範囲 | 270-275W |
最大変換効率 | 16.8% |
出力許容差 | 0~+5% |
外観は濃紺・無地の単結晶のため、住宅へ違和感なく設置いただけるデザインとなっています。国際規格よりも厳格な社内検査に合格しており、ヒョウやあられなどの耐久性に優れているとメーカー資料で発表されています。
「テクスチャリング構造」を採用して日射量が少ない天候や時間帯でも、高い発電効率を発揮できるよう設計されています。
産業用に最適!PC05A Honey モジュール
個人用ではなく事業用に適した「PC05A Honey モジュール」の特徴を紹介します。限られたスペースを効率良く発電できるよう設計されており、1㎡あたり最大で162Wの実装密度を実現しています。
製品の性能は以下の通りです。
単結晶モジュール | 60セル |
出力範囲 | 255-265W |
最大変換効率 | 16.2% |
出力許容差 | 0~+5% |
セル60枚で最大265Wもの出力を期待できるため、産業用として土地を有効活用できます。風圧2400Paや雪圧5400Paという厳しい環境にも耐久性があり、厳しい気象条件でもモジュールが適応できる設計となっています。
悪天候や日射量が少ない条件でも発電効率を維持できるよう、様々なメーカー技術が搭載されており、安定した発電パフォーマンスを発揮します。
トリナソーラーの太陽光パネルの価格を大手メーカーのパネルと比較!
世界的に知名度のあるメーカーだけではなく国産ブランドを含めた4社の価格を比較しました。「住宅用」「広い屋根をお持ちの住宅用」「産業用」の観点でまとめたので、ご家庭の用途に合う比較表を参考にしてください。
住宅用に最適な価格比較は以下の通りです。
メーカー | トリナソーラー | パナソニック | カナディアンソーラー | シャープ |
製品名 | TSM-DC80.08 | P120αPlus | CS3LB-250MS | NQ-159AG |
パネル1枚の値段 | 未掲載 | 78,100円 | 未掲載 | 107,690円 |
発電効率 | 16.4% | 18.1% | 20.0 % | 18.8% |
広い屋根をお持ちの住宅に最適な価格比較は以下の通りです。
メーカー | トリナソーラー | パナソニック | カナディアンソーラー | シャープ |
製品名 | TSM-DC05A.08 | P255αPlus | CS3L-375MS | NQ-256AF |
パネル1枚の値段 | 未掲載 | 194,150円 | 未掲載 | 161,040円 |
発電効率 | 16.8% | 19.9% | 20.3 % | 19.6% |
産業用に最適な価格比較は以下の通りです。
メーカー | トリナソーラー | パナソニック | カナディアンソーラー | シャープ |
製品名 | TSM-PC05A | 325A | CS6W-535 | NU-330KC |
パネル1枚の値段 | 未掲載 | 156,000円(税抜) | 未掲載 | 未掲載 |
発電効率 | 16.2% | 19.0% | 未掲載 | 19.6% |
こちらの情報は2021年6月30日現在の税込価格となっており、各メーカーの公式サイトから価格と発電効率を引用しています。公式サイトに未掲載の情報は「未掲載」としているので、ご興味がある方は専門業者に見積もりを出してもらうことをおすすめします!
まとめ|トリナソーラーは低コストで高品質な優良メーカー
日本ではまだ知名度が低いですが、世界的に太陽光発電をリーディングしているトリナソーラーはコストパフォーマンスに優れた製品を提供しています。
「中国製」と不安を感じてしまう場合は、初期コストはもちろんのこと保守費用をしっかりと確認し、納得の上で導入を決めると運用中の予期せぬトラブルを軽減いただけます。
日照量が少ない環境下でも高い発電効率を実現するための研究を進めており、今後もお手頃価格で性能に優れた発電システムの開発を期待できます!
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